
今回は、下道で行く関東バイクツーリング情報7選と限界値について解説していく。
「125ccでツーリング?」と聞くと、多くの人が「高速道路に乗れないから、遠出は無理だろう・・」と、限界を考えがちです。
しかし、この考えは大きな誤解であり、むしろ125ccこそが、日本の一般道、すなわち「下道」を巡るツーリングにおいて、最強の相棒となり得ます。
その機動力、経済性、そして何より法定速度の制限が、のんびりと景色を楽しみながら走るという下道ツーリング本来の楽しさを最大限に引き出してくれるのです。
ここでは、関東エリアの下道ツーリングルート7選が見つかり、すぐにでも走り出したくなるでしょう。
さあ、「下道」という広大なフィールドを存分に駆け巡る準備を始めようではないか!
■この記事でわかること
- 下道で行く関東ツーリングを楽しむための基礎知識
- テーマ別厳選!下道で楽しめる関東ツーリング情報7選
- 下道で行く関東ツーリングの「限界地点」とは?
- 最後に統括
下道で行く関東ツーリングを楽しむための基礎知識

125ccバイクで長距離ツーリングを成功させるには、排気量と車体の特性からくる「限界」を正しく把握し、それを超えないプランを立てることが鍵となります。
無理をせず、疲労を最小限に抑えるための具体的な知識と対策を深掘りします。
1日の走行距離の限界ラインと快適な目安
多くの経験豊かな125ccライダーが語る「最長走行距離」は、頑張れば400kmに達することもあります!

しかし、これは休憩を最小限に抑え、気力で乗り切った際の数字であり、快適性とはかけ離れています。疲労を翌日に残さず、景色やグルメを十分に楽しむための「快適な疲労度」で設定すべき目標距離は、往復で200km~300kmです。
片道100km~150km程度の距離であれば、主要な国道や県道を使っても、目的地での滞在時間を十分に確保でき、夕方には余裕を持って帰宅が可能です。
この距離感を意識することで、体力的にも精神的にも余裕のある、質の高いツーリングを実現できます。
疲労を軽減する「下道専用」の走行テクニック
一般道(下道)の走行は、高速道路と異なり、信号や車の流れの変化が激しく、集中力の消耗が激しいものです。

疲労を軽減するためには、「下道専用」のテクニックが求められます。
まず、法定速度の制限があるため、主要国道で大型車の流れに乗ろうと無理をしないことが肝心です。
急な加減速を避け、一定のペースを維持するために、マニュアル車であれば主要なギア(PCXなどのスクーターであれば、穏やかなアクセル操作)を積極的に活用しましょう。
さらに、最も重要なのは「快走路を選ぶ重要性」です。
主要な国道(特に混雑しやすい国道16号や1号線など)の利用は区間を限定し、交通量の少ない並行する広域農道や県道、バイパスを積極的に利用することで、信号待ちを減らし、一定速度での巡航時間を増やし、結果的に疲労を大きく軽減できます。
驚異の低燃費!ガソリン代を節約する給油タイミング
125ccクラスの最大の魅力の一つが、その驚異的な低燃費性能です。
多くのモデルでリッターあたり40km~50kmという優れた燃費を実現しており、満タンからの航続距離は400kmを超えることも珍しくありません。
この経済性のおかげで、ガソリン代を気にすることなく遠出できるのが強みです。しかし、下道ツーリングでは、山間部や田園地帯に入るとガソリンスタンドが少ないエリアがあります。
航続距離が長いからといってギリギリまで給油を我慢するのではなく、残量が半分程度になったら積極的に給油し、常にタンクを満タンに近い状態に保つことが、不測の事態を防ぐ賢明な対策です。
この余裕が、ツーリングの安心感につながります。
テーマ別厳選!下道で楽しめる関東ツーリング情報7選

関東エリアは、海あり山あり歴史ありと、125ccで巡るのに最適な多様なルートに恵まれています。日帰り圏内で、愛車の機動力を存分に発揮できる厳選ルートをテーマ別に7つご紹介します。
千葉房総半島・東京湾フェリーと金谷周辺の絶景スポット
東京湾アクアラインを避けて下道で行く房総ツーリングの魅力は、東京湾フェリーを利用したプチ船旅をルートに組み込める点です。

神奈川県の久里浜から千葉県の金谷港へフェリーで渡れば、約40分の船旅で一気に移動でき、ライディングの疲れをリフレッシュできます。
金谷上陸後は、鋸山や富津岬など、東京湾を見下ろす絶景スポットを巡る海岸線ルートがおすすめです。
神奈川・三浦半島一周と鎌倉・江の島の海岸線
都心や横浜から近く、日帰りで海と歴史を楽しめるのが三浦半島ルートです。

横須賀や三崎港で海鮮グルメを楽しみ、半島をぐるりと一周するルートは、景色に飽きることがありません。特に剣崎、城ヶ島方面は交通量が少なく、快適なライディングが可能です。
東京/山梨・奥多摩周遊道路と周辺のワインディング
都心から最も近く、本格的な山岳ワインディングを楽しめるのが奥多摩エリアです。
奥多摩▶︎有間ダムのツーリングを動画にしてみた(約1分)
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特に奥多摩周遊道路(都道206号線)は、信号がほとんどなく、適度なカーブが続くため、125ccの機動力と軽量さを活かして軽快に走破できます。
路面状況が良く、走り応えがあるため、多くのライダーが集まる人気の場所です。
埼玉/群馬・秩父・長瀞と名物グルメを巡る道
埼玉県の秩父地方は、都心から下道でもアクセスしやすく、自然と渓谷美に溢れています。

長瀞のライン下りや、秩父のB級グルメであるわらじカツ丼などを目的に、国道140号線や、並行する県道を巡るルートがおすすめです。山間部でありながら道幅が広い区間も多く、景色も楽しめます。
茨城・筑波山と周辺の道の駅
茨城県のシンボルである筑波山は、関東平野を見下ろす展望と走りやすさのバランスが取れたツーリングスポットです。

筑波山の登山道周辺には、125ccでも楽しめる適度なワインディングがあり、上りきった後の絶景は疲れを忘れさせてくれます。周辺には広大な田園風景が広がり、のどかな快走路が続きます。
栃木・日光いろは坂周辺の歴史街道
世界遺産の日光東照宮と、紅葉など四季の絶景で有名な日光エリアは、下道ツーリングの大きな挑戦となります。

特にいろは坂は急カーブが連続しますが、125ccはその軽量さから、低速での旋回性能が高く、リズムに乗って走る楽しさがあります。
【その他】三県境(埼玉・群馬・栃木)と田園地帯の快走路
関東のディープな魅力を発見したいライダーにおすすめなのが、埼玉、群馬、栃木の三県境を巡るルートです。

利根川と渡良瀬川の合流地点付近にあるこの三県境は、地図好き、秘境好きに刺さるユニークな目的地です。
このエリアは交通量の少ない農道・県道が縦横に走っており、信号もほとんどないため、のどかな景色を眺めながら快適に巡航できます。
下道で行く関東ツーリングの「限界地点」とは?

125ccバイクの最大の魅力は、その経済性と機動力にありますが、高速道路を利用できないという制約は、長距離ツーリングにおいて「どこまで行けるか・・?」という明確な限界を生じさせます。
関東圏において、この「限界地点」は単なる距離ではなく、「疲労を翌日に残さず、景色と目的地を楽しむことができる、快適に日帰り可能な地理的範囲」として定義されています。
距離から見た「快適な限界」の定義
経験豊かな125ccライダーの意見を総合すると、快適な日帰りツーリングの走行距離の目安は往復で300km以内とされています。

これは、以下の計算に基づいています。
| 要素 | 距離(片道) | 所要時間(片道) | 備考 |
| 快適な走行距離 | 150km | 約4.5~5時間 | 平均時速30~35km/h(信号、休憩、市街地走行込み) |
| 目的地滞在/休憩 | – | 2~3時間 | 食事、観光、こまめな休憩時間 |
| 合計時間 | 300km(往復) | 9~11時間 | 日の出から日没までに収まる限界ライン |
下道では、高速道路のような平均速度(60~80km/h)は出せません。
信号待ちや市街地の渋滞を加味すると、平均時速30km/hから35km/hで計算するのが現実的です。
片道150kmは、純粋な走行時間だけで5時間近くかかるため、往復で10時間近くバイクに乗り続けることになり、これが日帰りで「景色を楽しむ余裕」を残せる、体力的な限界ラインと言えます!
地理的な具体的「限界地点」の例
この「往復300km/片道150km」という基準を、関東平野の中心である東京都心(千代田区/新宿区あたり)を起点として当てはめると、下道ツーリングの地理的な限界地点は以下のエリアとなります。
| 方角 | 限界地点となるエリア | ルートの特徴と考察 |
| 南西 | 静岡県 伊豆半島付け根(熱海・三島) | 湘南や箱根の渋滞を抜けなければならず、実質的な走行時間は延びやすい。伊豆半島は峠道が多いため、疲労度は高いが走りごたえはある。 |
| 南東 | 千葉県 房総半島中腹(鴨川・勝浦) | 東京湾アクアライン(125cc不可)を避け、京葉道路・国道16号線経由となるため、市街地の通過に時間を要する。海沿いの快走路が多く、景色は楽しめる。 |
| 北西 | 群馬県 沼田市・長野県軽井沢周辺 | 関越方面へは国道17号線など主要道路の通過が多くなり、特に埼玉県の通過に時間を要する。軽井沢手前の山間部は標高差とカーブが多く、疲労が蓄積しやすい。 |
| 北東 | 栃木県 日光市中心部 | 宇都宮までは平坦で進みやすいが、日光市街地やいろは坂周辺は観光客の渋滞が激しく、予想以上に時間がかかる。 |
これらの地点をさらに超えて、例えば伊豆半島を南下し下田へ向かう、あるいは日光から奥日光(中禅寺湖や戦場ヶ原)へ向かうとなると、片道200km以上となり、日帰りでの安全な帰宅は極めて困難になります。
「疲労度」という見えない限界
125ccの限界を測る上で、最も重要で、かつ見えにくいのが**「疲労度」**です!

高速道路では、ある程度の疲労が軽減される「巡航状態」が長く続きますが、下道では頻繁な加減速、信号停止、左右確認が求められます。
特に125ccは車体が軽いため、大型車の横を通過する際の風圧や振動を直接受けやすく、長時間の集中力維持が必要となり、体感疲労が大型バイクの長距離走行よりも高くなる傾向があります。
125ccは裏道や農道を積極的に使って渋滞を回避できますが、目的地に近づくにつれて、渋滞を避けられない主要道路(例:箱根の国道1号線、鎌倉の国道134号線)を利用せざるを得なくなります。
この「渋滞に捕まる時間の増加」こそが、快適な日帰りツーリングの最も大きな限界要因となります。
結論
結論として、下道で行く関東ツーリングの「限界地点」とは、単に地図上の最遠点ではなく、「愛車(PCX125など)の燃費性能を活かしきり、かつ、日没前(または疲労を感じる前)に自宅へ安心感を持って戻れる片道150km圏内」であると定義できます。
この限界を超えてしまうと、帰路は楽しさよりも義務感や焦燥感に変わり、安全運転を脅かす要因となりかねません。。
125ccの真価は、この「快適な限界」の中で、裏道や県道をゆっくりと巡り、景色やご当地グルメを堪能する「贅沢な寄り道」にあると言えるでしょう。
最後に統括


本記事では、125cc(原付二種)という排気量の限界を逆手に取り、下道ツーリングを楽しむための心構え、具体的な走行テクニック、そして関東エリアの日帰り可能な絶景・穴場ルート7選を紹介しました。
125ccは、驚異的な低燃費と、裏道までスイスイと走り抜ける高い機動力を持っています。
高速道路という制約から解放されることで、信号待ちのたびに地元の人々の生活や風景をじっくりと感じることができ、関東の魅力を再発見させてくれる最高のツールなのです。
重要なのは、無謀な挑戦をせず、往復300km程度の限界距離を意識し、安全に楽しむことです。
装備を整え、事前のルート計画をしっかり行えば、あなたの125ccは長距離下道ツーリングにおいて、大型バイクにも負けない楽しさと快適性を提供してくれるでしょう!
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