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ヤマハYZF-R125との出会いは、多くのライダーにとって衝撃的なものです。
「これだ。俺が乗りたかったバイクは、これなんだ・・」
全身に電撃が走るような感動と共に、次の瞬間、冷静なもう一人の自分が囁きかけます。
「待てよ。俺は身長が高い方じゃない。信号待ちで足が着かなくて、立ちゴケしたら・・?」
憧れが強ければ強いほど、その裏返しとして「足つき」や「街乗り」という、バイク乗りにとって根源的かつ現実的な不安が、重く心にのしかかります。
どんなに素晴らしい性能を秘めていても、安心して地面に足を着けなければ、バイクはただの鉄の塊。楽しいはずのバイクライフは、不安と恐怖の連続になってしまいます。
ここでは、YZF-R125のシート高というスペックの数字を徹底的に分析し、身長別のリアルすぎる足つきインプレッション、そして街乗りでの真の実力を明らかにします。
さらには、今日から実践できる不安解消テクニックから、最終手段であるローダウンの是非、そして購入前に絶対にすべきことまで、あなたの悩みを自信に変えるための全てをプロの二級二輪整備士である私がここに網羅します!
■この記事でわかること
- YZF-R125の「足つき」が不安なあなたへ
- YZF-R125のシート高は815mm!これって高いのか?
- 身長別の足つき比較!150cm台から170cm台まで
- YZF-R125の街乗りで重要な3つのポイントとは?
- 【不安解消テクニック】身長が低くても安心!今日からできる4つの対策
- 最後に統括
YZF-R125の「足つき」が不安なあなたへ

まず、心に留めておいていただきたいことがある。
オーナーであるあなたが今感じている「足つきへの不安」は、決して恥ずかしいことでも、特別なことでもない!
YZF-R125は、その研ぎ澄まされたスーパースポーツ・デザインの代償として、エントリーモデルとしては比較的高めのシート高を持っています。
そのため、ベテランライダーであっても、初めて跨るときには「お、ちょっと高いな・・」と感じることがあるほど。
ましてや、小柄な方やバイク免許を取得したばかりの方が不安を感じるのは、至極当然のことなのです。
しかし、ここで思考停止して「自分には無理だ・・」と結論付けてしまうのは、人生における大きな損失かもしれません。
なぜなら、バイクの足つき性は、シート高というたった一つの数字で決まるほど単純なものではないからです。
これから、スペックの数字だけでは決して見えてこない「リアルな足つき」の世界へといざなう。
不安の正体を正しく理解し、一つひとつ解決していくことで、憧れは必ず現実に変わります。
YZF-R125のシート高は815mm!これって高いのか?

事実を客観的に見つめることから始めましょう。
ヤマハの公式スペックによれば、YZF-R125のシート高は815mmです。
出典ヤマハ公式
この数字が持つ意味を、多角的に分析します。
✅️ライバル車種との徹底比較
- ヤマハ YZF-R125
815mm
- ホンダ CB125R
815mm
- ヤマハ XSR125
810mm
- ホンダ CBR125R(旧型)
793mm
- スズキ GSX-R125
785mm
この比較表から、YZF-R125は125ccクラスにおいて、紛れもなく**「ハイシート」なモデル**であることが分かります。
特に、直接的なライバルであるGSX-R125と比較すると、実に30mm(3cm)もの差があります。
この3cmという差は、足つき性においては天と地ほどの違いを生むことがあるため、決して無視できません。
なぜR125のシートは高いのか?
それは、このバイクが「スーパースポーツ」としての運動性能を最優先に設計されているからです。
高いシート高は、深いバンク角を確保し、コーナリング性能を高めるための必然的な結果なのです。
ライダーの重心を高く設定することで、より俊敏な倒し込みと切り返しを可能にしています。
つまり、**この815mmという数字は、YZF-R125が妥協なく走りを追求した「勲章」**とも言えるのです。
しかし、ここで重要なのが「数字の罠」です。足つきに本当に影響するのは、単純な地面からの高さだけではありません。
シート形状と車体のスリムさ
YZF-R125は、シートの前方がキュッと鋭く絞り込まれています。
これにより、ライダーは足をほぼまっすぐ真下に下ろすことができます。
シート幅が広いバイクの場合、股が大きく開いてしまうため、同じシート高でも足が着きにくくなります。
R125は、このスリムさによって、スペック値から想像するよりも遥かに足つきが良いと感じられるのです。
ライダー乗車時のサスペンションの沈み込み(サグ)
バイクは、ライダーが乗車するとその重みでサスペンションが沈み込み、車高が下がります。この沈み込み量を「サグ」と呼びます。
ライダーの体重にもよりますが、一般的に1G’(乗車時)のサグ出しをしっかり行うことで、実際に乗車した際のシート高は、スペック値よりも1~2cmは低くなります。
これも、足つきの安心感を助けてくれる重要な要素です。
結論として、YZF-R125のシート高は**「絶対値は高いが、スリムな車体とサスの沈み込みによって、実質的な足つき性はスペック値ほど悪くない」**というのが、最も正確な評価となります。
身長別の足つき比較!150cm台から170cm台まで

それでは、身長別に跨った際の、よりリアルなインプレッションをお届けします。
あなたの身長と照らし合わせながら、具体的なイメージを掴んでください。
身長155cmの場合:バレリーナ状態?
身長155cmのライダーにとって、YZF-R125は確かに挑戦的な一台となります。両足を着こうとすれば、つま先の先端がかろうじて地面に触れる**「バレリーナ状態」**は避けられません!
この状態では、停車中に隣を大きなトラックが通り過ぎた際の風圧で、少しヒヤリとする場面もあるかもしれません。
しかし、それは「乗れない」ことを意味しません。後述の「片足着き」を徹底することが前提となります。
お尻を半分シートから降ろすようにずらし、片足に全神経を集中させれば、母指球(親指の付け根)あたりで地面を捉え、車体を支えることは十分に可能です。
ただし、傾斜地での停車や、砂利が浮いたような不安定な路面では、最大限の注意と状況判断が求められます。
最初のうちは、少し広くて安全な場所で、乗り降りと停車時の動作を繰り返し練習することをお勧めします。
身長160cmの場合:片足ベッタリは可能か?
身長が160cmに達すると、精神的な余裕が大きく生まれます。
両足着きでは依然としてつま先立ちですが、接地面積が増えるため、バレリーナ状態ほどの不安定さはありません。
そして、この身長から**「片足着き」が非常に実用的**になってきます。お尻を少しずらすだけで、片足の裏の半分以上、人によってはカカトまで接地させることが可能になります。
片足がしっかりと地面を捉えられれば、車体は驚くほど安定します。信号待ちで、お尻をスッとずらして片足を出す、という一連の動作が、やがて呼吸をするように自然なものとなるでしょう。
この動作をマスターすれば、街乗りで足つきの不安を感じる場面は激減するはずです。
身長165cmの場合:両足のつま先は着く?
身長165cmは、YZF-R125を乗りこなす上での、一つの大きな分水嶺と言えるかもしれません。
この身長であれば、お尻をずらさなくても、両足のつま先がしっかりと地面に着きます。
カカトは浮きますが、母指球で大地を力強く捉えることができるため、不意の停車でも動揺することはほとんどなくなります。
もちろん、片足を出せばカカトまでベッタリ。坂道での発進も、リアブレーキを使って落ち着いて対処できます。
このレベルになると、足つきの不安はほぼ解消され、YZF-R125が持つ本来のスポーティな走りを純粋に楽しめるようになるでしょう。
身長170cmの場合:不安なく乗れる?
身長170cmあれば、足つき性に関しては**「優等生」**と言えます!
両足を着いた状態でも、足の裏の半分以上が接地し、カカトもほんの少し浮くだけ。
車体を両足でしっかりとホールドできるため、絶大な安心感が得られます。
停車時に地面の状況を過度に気にする必要もなく、狭い場所での切り返しや、少し傾いた場所でのUターンも余裕を持ってこなせます。
さらには、跨ったまま少しバックする、といった動作も可能になるため、取り回しの自由度が格段に上がります。
YZF-R125との対話を、心ゆくまで満喫できるでしょう。
YZF-R125の街乗りで重要な3つのポイントとは?

足つきの不安は、ストップ&ゴーが連続する「街乗り」でこそ顕在化します。
しかし、YZF-R125には、そのシート高というハンデを補って余りある、街乗りに非常に有利な「3つの神髄」が備わっています。
ポイント①:車重の軽さ(135kg)が最大の武器
YZF-R125の車両重量は、わずか135kg。これは、250ccクラスのYZF-R25(170kg)より35kgも軽く、400ccクラスのバイクと比べれば50kg以上も軽量です。
この**「圧倒的な軽さ」**こそ、街乗りにおける最大の正義です。想像してみてください。
信号待ちで少しバランスを崩した時、180kgのバイクを支えるのと、135kgのバイクを支えるのでは、どちらが容易でしょうか。答えは明白です。
この軽さが、立ちゴケという最悪の事態を防ぐ、最後の砦となってくれます。
また、駐車場の狭いスペースに押し込んだり、Uターンできずに一度降りて方向転換したりする際も、この軽さがライダーの疲労とストレスを劇的に軽減します。
ポイント②:意外と切れるハンドル角とUターン性能
「スーパースポーツはハンドルが切れなくて、Uターンが地獄」という定説があります。しかし、YZF-R125は、この定説を心地よく裏切ります。
もちろん、教習車のCB400SFのようにクルクルと回れるわけではありません。しかし、その低いセパレートハンドルからは想像できないほど、ハンドルがしっかりと切れるように設計されています。
これにより、事前の予想を裏切るほど小回りが効きます。見知らぬ街の狭い路地で道を間違えても、「やばい、行き止まりだ…」と絶望する場面は少なく、落ち着いて切り返すことが可能です。
この「意外な小回り性能」が、街乗りでの安心感を大きく高めています。
ポイント③:低速トルクとスムーズな発進・停止
YZF-R125のVVA付きエンジンは、高回転でのパワーが魅力ですが、街乗りではその**「低回転域での扱いやすさ」**が光ります。
発進時に必要な低速トルクが十分に確保されているため、アクセルを少し開けるだけで、非常にスムーズに、そして穏やかにスタートできます。
ストップ&ゴーの繰り返しで、発進のたびにエンストを心配したり、ギクシャクした動きになったりするのは大きなストレスです。
R125のこの穏やかな発進特性は、ライダーの精神的な疲労を大きく減らし、より周囲の交通状況に集中させてくれます。
この「扱いやすさ」は、特にバイクに乗り慣れていない初心者にとって、何よりの福音となるでしょう。
【不安解消テクニック】身長が低くても安心!今日からできる4つの対策

ここからは、あなたの不安を自信に変えるための、より具体的で実践的なテクニックと対策を伝授します。
これらを組み合わせることで、足つきの問題は必ず克服できます。
厚底ライディングブーツという選択肢
最も手軽かつ効果的な物理的対策が、厚底のライディングブーツです。
「ワイルドウイング」や、「Rosso Style Lab」といった有名ブランドからも、ソールが3~5cmほど厚く設計されたモデルがリリースされています。
たった数センチ、されど数センチ。この差が、つま先立ちを母指球接地に、母指球接地をカカト接地へと変えてくれます。
安全性、操作性を確保したバイク専用品を選ぶことが鉄則です。
「ギア」に投資することで、技術ではカバーしきれない物理的な問題を解決する、非常に賢い選択と言えます。

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ローダウンキットの導入(メリット・デメリット解説)
どうしても物理的な高さが怖い、という場合の最終手段が**「ローダウンキット」**です。
リアサスペンションのリンクプレートを交換し、車高を2~4cm下げるカスタムです。
- メリット
物理的に足つきが劇的に改善され、絶大な安心感が得られる。
- デメリット
コーナリング性能(バンク角)が犠牲になる。サスペンションの本来の性能がスポイルされる。乗り心地が硬くなることがある。サイドスタンドのショート化が必要になる。
走りの性能をある程度犠牲にすることを覚悟しなければなりませんが、「立ちゴケする恐怖よりはマシ」と考えるライダーにとっては、救世主となりうる選択肢です。

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お尻をずらす「片足着き」をマスターしよう
これは、小柄なライダーにとって必須の、そして最も重要なライディングテクニックです。停車時は両足で支えようとせず、「どちらか片方の足で確実に支える」、という意識改革です。
✅️マスターへの3ステップ
- 停車の予測
信号が赤に変わるのを予測し、停止位置の路面状況を確認する。
- お尻をスライド
停止直前に、着きたい方の足へお尻を半分ずらす。
- 確実な接地
ずらした方のお尻に体重を乗せ、足をまっすぐ下に伸ばして確実に地面を捉える。
この一連の動作を、安全な場所で繰り返し練習し、無意識にできるようになるまで体に叩き込みましょう。これができれば、大抵の状況で困ることはありません。
停車位置を工夫する(路面の傾斜を読む)
プロのライダーほど、停車する場所に細心の注意を払っています。道路は排水のため、中央が高い「かまぼこ状」になっています。
- 意識的に道路の中央寄りに停まる
路肩に停めるより、数センチ高く足を着ける。
- マンホールや白線を避ける
雨の日は特に滑りやすく危険。
- 交差点では停止線の少し手前で、平らな場所を探す
常に路面状況をスキャンし、「どこに、どう停まるか?」を考える癖をつける。この小さな意識の積み重ねが、立ちゴケのリスクを限りなくゼロに近づけてくれます。
【購入前の最終確認】試乗のススメとチェックポイント
yzf-r125 試乗!@taka_r125
低速トルク強めで良く回るエンジンに圧倒的に乗りやすさがあって楽しかった! pic.twitter.com/a1z5gZnZeT— つばき🐈⬛ (@tsubaki130205) September 2, 2023
ここまで読んできて、「自分でも乗れるかもしれない」と感じていただけたでしょうか?
しかし、どんなに詳細な記事も、あなた自身の実体験には敵いません。購入を決断する前に、必ず実車に触れ、可能であれば試乗(レンタル)をしてください。
その際に、以下のポイントを重点的にチェックしましょう。
- ただ跨るだけでなく、左右に車体を揺らしてみる
- 乗り降りを数回繰り返してみる
- バイクを降りて、少し押してみる
- エンジンをかけ、発進・停止を試す
この最終確認を経て、「大丈夫、このバイクとならやっていける!」と確信できたなら、もう迷う必要はありません。
最後に統括

YZF-R125の足つきと街乗り。
その不安は、決して乗り越えられない壁ではありません。
YZF-R125のシート高は絶対値として高いが、車体のスリムさがそれを補っている。
身長160cm台から、乗り方の工夫で不安は大きく解消される。
「軽さ」「小回り性能」「扱いやすいエンジン」が、街乗りでの強力な味方となる。
そして何より、ブーツや乗り方の工夫といった「知識と技術」が、スペックの壁を乗り越える最大の武器となる。
YZF-R125は、ライダーに少しだけ「歩み寄り」を求めるバイクです。しかし、その小さなハードルを、情熱と工夫で乗り越えた先には、他のどの125ccバイクでも味わうことのできない、最高に刺激的で濃密なバイクライフが広がっています。
さあ、次はあなたが、YZF-R125のシートの上で、その真価を確かめる番です!
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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!
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