
「原付二種である125ccバイクで高速道路を走行する時にバレない方法はあるのか?」そう思っている少数派のライダーも存在します。
経済的で維持費も安く、小回りが利いて街乗りには最適な125ccバイク。
しかし、原則、高速道路の走行は認められていない!
では、改造したらバレないのか?バレたらどうなるのか?
この記事では、125ccバイクで高速道路を走行した場合に「バレない方法」とされるものから、実際に「バレるタイミング」、そして「バレた場合はどうする?」まで、徹底的にプロの二級二輪整備士が解説します!
■この記事でわかること
- 125ccバイクで高速道路がバレない方法はあるのか?【ぶっちゃけ】
- バレる時はどのタイミング?料金所のおっさん?ナンバー?オービス?
- 【自己責任】高速道路走行がバレたらどんな罰を受けるのか?
- リスクか?リターンか?あなたなら走る?
- 最後に統括
125ccバイクで高速道路がバレない方法はあるのか?【ぶっちゃけ】

125ccバイクで高速道路を走行したいと考える人が、真っ先に思いつくのがバイクの「改造」でしょう!
しかし、そもそも125ccバイクは高速道路の走行が禁止されています。どんなに改造を施しても、その事実が変わることはありません。
それでも、「もしかしたらバレないかも・・」という淡い期待を抱くライダー(ヤンキー?)がいるのも事実です。
ここでは、一般的に「高速道路をバレずに走る方法」として語られることのある改造について、見ていきましょう。
ボアアップして排気量を上乗せする?
まず考えられるのが、ボアアップです。
これは、エンジンの排気量を増大させる改造で、125ccのエンジンを150ccや250ccクラスに引き上げるというものです。
理論上は、排気量が上がれば高速道路を走行できるバイクとして登録できる可能性があります。
しかし、これには非常に大きな問題があります。まず、ボアアップには専門的な知識と技術が必要です。
素人が安易に行うと、エンジンの故障や重大な事故につながる可能性があります。さらに重要なのは、ボアアップしたからといって、車検証の記載が自動的に変わるわけではないという点です。
排気量を変更した場合、運輸支局で構造変更の申請を行い、新たな排気量に合わせた登録が必要です。この手続きを怠れば、不正改造車として扱われ、摘発の対象となります。
また、ボアアップによって排気量が250ccを超えた場合、車検が義務付けられ、保険料も上がります。
それらの費用や手間を考えると、最初から250cc以上のバイクを購入する方がはるかに合理的で安全です。
何より、見た目は125ccでも中身がボアアップされていると、後々面倒なことになる可能性もゼロではありません!
リミッターカットで速度を上げる?
次に挙がるのが、リミッターカットです。
原付二種には速度リミッターが装着されているものもあり、これを解除することで最高速度を引き上げようとするものです。
確かに、リミッターカットによって速度は上がりますが、高速道路を走行する上で問題となるのは速度だけではありません。
繰り返しになりますが、125ccバイクは排気量によって高速道路の通行が認められていません。
リミッターカットをして法定速度を超えるスピードを出せたとしても、それはあくまで「速度が出せる」というだけで、「高速道路を走行できる」とは全く意味が異なります。
高速道路は、一般道とは全く異なる環境であり、車両の安定性、ブレーキ性能、そして周囲の車両との速度差など、様々な要素が安全に走行するために求められます。
リミッターカットだけでは、これらの安全要件を満たすことはできません。
むしろ、過剰なスピードによって制御不能になり、大事故を引き起こすリスクが格段に高まります!
ナンバープレートを加工する?
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「ナンバープレートを加工してバレないようにする・・」という、信じられないようなメソッドを考えるライダー(ヤンキー?)もいるかもしれません!
例えば、ナンバープレートの色や文字を塗り替えたり、一部を隠したりといった行為です。
これは、言語道断の行為です!
ナンバープレートは、車両の識別と所有者の特定のために重要な役割を担っています。
これを加工することは、道路運送車両法違反であり、私文書偽造罪に問われる可能性さえあります。
さらに、ナンバープレートが認識できない状態であれば、走行中に即座に警察官に止められる可能性が高く、高速道路を走行していなくてもバレてしまいます。。
絶対にやってはいけない行為です!
都市伝説を鵜呑みにする?
残念ながら、125ccバイクが高速道路を走行してもバレない、という合法的な方法は存在しません。
これは明確な違反であり、どのような方法を取っても、その行為自体が違反です。
一部には、
- 深夜に走ればバレない・・
- 車の後ろに隠れて走る・・
といった都市伝説のような話を聞くかもしれませんが、これらは全く根拠のないデマです!
高速道路には多くの監視カメラが設置されており、パトロールも常に行われています。
また、深夜だからといって、高速道路の危険性がなくなるわけではありません。むしろ、疲労や視界の悪さから、事故のリスクは高まります。
バレる時はどのタイミング?料金所のおっさん?ナンバー?オービス?

125ccバイクで高速道路を走行することは違反行為であり、いつバレてもおかしくありません。
ここでは、どのようなタイミングでバレる可能性があるのか、具体的なシナリオを解説します。
料金所のおっさんの目視チェック
最も分かりやすいバレるタイミングの一つが、料金所のおっさんです。
特に有人ゲートの場合、料金所の係員は車両の種類やナンバープレートの色を常に確認しています。
原付二種(51cc~125cc)のナンバープレートは、自治体によって異なりますが、多くの場合、ピンク色や黄色、白色に小さい数字など、普通自動二輪車(126cc以上)とは異なる特徴を持っています。
係員はこれらの特徴を熟知しており、すぐに125ccバイクだと見抜かれてしまうでしょう。
万が一、料金所を通過できたとしても、料金所付近には警察官が巡回していることも少なくありません。
また、ETCレーンを不正に通過しようとした場合、バーが上がらずに停車させられたり、後日、不正通行として摘発されたりする可能性があります。
ETCも、登録されている車両情報と実際の車両が異なる場合、エラーが発生したり、後で画像解析によって判明したりするケースがあります。
オービスやナンバーによる記録
高速道路には、オービス(自動速度違反取締装置)やNシステム(自動車ナンバー自動読取装置)といった監視システムが多数設置されています。
オービスは、主に速度違反を取り締まるための装置ですが、通過車両の画像を高解像度で記録しています。
125ccバイクは法定最高速度が定められており、高速道路を走行している時点で違法です。
たとえ制限速度以下で走行していたとしても、オービスの画像からナンバープレートの色や形状、そしてバイクの排気量(車種)が判別されれば、後日、違反通知が届く可能性があります。
Nシステムは、道路上に設置されたカメラで通過する車両のナンバープレートを自動的に読み取り、記録するシステムです。
これにより、盗難車や不審車両の捜索、移動経路の特定などが行われています。125ccバイクがNシステムを通過した場合、その車両情報と走行履歴が記録されます。
警察が特定の車両を追跡する際に、このNシステムの記録が活用されることがあります。
不正な走行が繰り返されれば、データベース上に記録が蓄積され、後日まとめて摘発される可能性も十分に考えられます。
走行中のパトカーや覆面による発見
高速道路上は、常にパトカーや覆面パトカーが巡回しています。
彼らは、速度違反だけでなく、不審な車両や危険な運転をしている車両に目を光らせています。
125ccバイクが高速道路を走行しているという状況自体が、彼らにとっては非常に不審な光景です。
特に、周囲の大型車両との速度差が大きければ、それだけで目立ちます。
パトカーや覆面パトカーの警察官は、一目で排気量の小さいバイクだと判断できるでしょう。
また、最近ではドライブレコーダーを搭載している一般車両も多く、不審な車両が走行しているのを記録され、通報される可能性もゼロではありません。
一度発見されれば、すぐに停止を命じられ、その場で取り締まられることになります。
【自己責任】高速道路走行がバレたらどんな罰を受けるのか?

万が一、125ccバイクで高速道路を走行し、それが警察にバレてしまった場合、決して軽くない罰則が科せられます!
ここでは、具体的にどのような罰則があるのかを解説します。
交通違反点数と罰金
まず、最も一般的な罰則として、交通違反点数と罰金が挙げられます。
125ccバイクの高速道路走行は、以下の違反に該当する可能性が高いです。
✅️通行禁止違反
道路標識等により通行が禁止されている場所を通行した場合に適用されます。高速道路は125cc以下の二輪車の通行が禁止されています。

️通行禁止違反
出典警視庁公式
✅️罰則
2点の違反点数、反則金6,000円(二輪車の場合)

反則金
出典警視庁公式
✅️指定通行区分違反
道路交通法第20条に基づき、車両の種類によって通行すべき区分が指定されている場合(例:高速道路の最低速度など)に、それに従わなかった場合に適用される可能性があります。
これらはあくまで基本的な違反であり、もし高速道路で事故を起こしたり、危険な運転をしたりした場合は、さらに重い罰則が科せられることになります。
例えば、無謀運転や共同危険行為など、より悪質な違反と判断されれば、交通違反点数も罰金も大幅に増額されます。
運転免許の停止・取り消し
交通違反点数が累積すると、運転免許の停止や取り消しの対象となります。
125ccバイクでの高速道路走行が通行禁止違反として処理された場合、2点の違反点数が加算されます。
過去に他の交通違反があった場合、点数が累積されて免許停止や取り消しに至る可能性が高まります。
例えば、過去に軽微な違反で点数が累積していた場合、今回の違反が引き金となり、一発で免許停止になることもあり得ます。
免許が停止されれば、当然、バイクに乗ることはできませんし、車を運転することもできなくなります。
これは、通勤や通学、日常生活に大きな支障をきたすことになります。
もし免許取り消しになった場合、一定期間は免許を再取得することができなくなり、再取得には多大な時間と費用がかかります!
リスクか?リターンか?あなたなら走る?

ここまで、125ccバイクで高速道路を走行した場合の「バレない方法」とされるものの無意味さ、そして「バレた場合」の具体的なリスクについて詳しく解説してきました。
リスクは大きくリターンはゼロが結論
バイクが縦横無尽に蛇行⇨「想像以上にやばい」「最悪」。NEXCOが実際に起きた「危険運転」を投稿、高速道路で… pic.twitter.com/yjjArolMca
— 浅草ばしる SSTR2025 #00811・5月24日出走 (@846ak) March 31, 2025
高速道路を125ccバイクで走ることで得られる「リターン」とは一体何でしょうか?
短時間での移動?爽快感?もしそうであれば、そのリターンは、あまりにも大きなリスクに見合わないどころか、限りなくゼロに近いと言わざるを得ません!
高速道路は、一般道とは速度域も交通量も大きく異なります。
125ccバイクは高速域での安定性や加速性能が不足しており、大型車両に比べて風圧の影響も受けやすいため、非常に危険です。
事故を起こせば、大怪我では済まされない可能性も高く、最悪の場合、命を落とすこともあります。
交通違反点数、罰金、免許停止・取り消し。これらは、あなたのライフスタイルに影響を及ぼします。職を失ったり、社会的な信用を失ったりする可能性もあります。
違反金や罰金だけでなく、もし事故を起こせば、車両の修理費用、医療費、そして相手方への賠償金など、莫大な費用が発生する可能性があります。
保険も適用されない可能性があり、全て自己負担となることも考えられます。
そして、常に「いつバレるか・・」という不安を抱えながら運転することは、精神的な負担も大きいでしょう。
捕まった時の後悔や、周囲への影響を考えると、とても「楽しい」行為とは言えません。
一方で、高速道路を125ccバイクで走って得られるものは何でしょうか?
確かに移動時間は短縮できるかもしれませんが、それだけです!
そのわずかなメリットのために、リスクを負うのは、冷静に考えれば賢明な選択とは言えません。
では賢明な選択とは?
もしあなたが、それでも高速道路を走りたいのであれば、126cc以上のバイクを購入するのが唯一にして最善の選択です。
125ccと同じクラスのバイク(150cc~)であれば、車検は必要ありませんし、高速道路も問題なく走行できます。
維持費も125ccと比べてそこまで大きな差はなく、より安全で快適な移動手段を手に入れることができます。
もし経済的な理由でそれが難しいのであれば、125ccバイクで楽しむことができる範囲で、安全な運転を心がけるべきです。一般道でも、ツーリングや趣味の幅は大きく広げられます。
最低限のルールは守り、自身の安全と他者の安全を最優先に考えることこそが、真のライダーとして求められる姿勢ではないでしょうか?
最後に統括

125ccバイクで高速道路を走行することは、明確な違反であり、非常に危険な行為です!
巷で囁かれる「バレない方法」とされるボアアップやリミッターカット、ナンバープレートの加工などは、違法行為を重ねることであり、全く意味がありません。
むしろ、それらの行為自体が新たなリスクを招くことになります。
料金所での目視チェック、走行中のパトカーや覆面パトカー、そしてオービスやNシステムといった監視システムなど、高速道路にはバレるリスクが至るところに潜んでいます。
一度バレてしまえば、交通違反点数や罰金といった一般的な罰則から、免許停止・取り消し、と言った代償を支払うことになります。
そのわずかな「リターン」のために、リスクを負うことは決して賢明な選択とは言えません。
もし高速道路を走行したいのであれば、126cc以上のバイクを合法的に購入・所有することこそが、安全で快適なバイクライフを送るための唯一の方法です!

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