クロスカブJA10の評価は?JA45とはライバル関係?

ホンダ車
Taku
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クロスカブシリーズの歴史を遡ると、現行のキャストホイールモデルに至るまでに、いくつかの重要な変遷があった。

特に初代モデルであるクロスカブJA10型と、二代目として登場し大ヒットを記録したクロスカブJA45型は、中古車市場において常に比較の対象となるモデルです。

これからクロスカブを手に入れようと考えているライダーにとって、最新モデルではなくあえてこの二つの型式を検討する理由は、その独特なスタイリングや予算面、あるいはカスタマイズの自由度にあるのではないか?

このコンテンツでは、クロスカブJA10の正当な評価をリサーチしつつ、JA45とのライバル関係や、今から中古車として購入する際の重要な判断基準を詳しく解説していく!

■この記事でわかること

  • 初代クロスカブJA10の現在地とユーザー評価
  • クロスカブJA10とJA45はライバル?決定的な違いを比較
  • JA10型を今あえて選ぶ通な理由と魅力とは?
  • JA10型の中古車を購入する際のチェックポイント
  • どっちが買い?JA10 vs JA45の選び方ガイド
  • 最後に統括

初代クロスカブJA10の現在地とユーザー評価

Taku
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2013年に登場した初代クロスカブであるJA10型は、今では伝説の始まりとしてファンから愛されています。

当時のスーパーカブ110をベースに、アウトドアテイストを盛り込んだ意欲作として発表されました。最大の評価ポイントは、そのタフで無骨な外観にあります。

アップハンドルの採用や、専用のヘッドライトガード、そして何より現行モデルにはないレッグシールドの存在が、実用性とオフロード感を絶妙なバランスで両立させていました。

2013年登場のJA10型が伝説の始まり?

JA10が登場するまで、カブといえばビジネスバイクの代名詞でした。

しかし、ホンダはこのモデルでカブの概念を遊びの道具へと昇華させました。

CT110(ハンターカブ)の生産終了後、その精神を受け継ぐ存在として登場したJA10は、多くのライダーにカブで旅をする楽しさを再認識させたのです。この先駆者としての立ち位置が、今なお名車として語り継がれる理由です。

JA10型オーナーが語るメリットとは?

実際に所有するオーナーからは、レッグシールドによる恩恵を挙げる声が多く聞かれます。

冬場の冷風を遮り、雨天時の泥跳ねから足元を守る機能性は、まさに実用車としてのカブの真骨頂です。

また、ブロックパターンのタイヤと相まって、多少の未舗装路なら難なくこなせる走破性も高く評価されています。

クロスカブJA10のネット上の評判は悪い?

一方で、否定的な意見の多くは生産背景に由来するものでした。数あるネット上やSNSからの評判についてリサーチしてみました。

このように、クロスカブJA10はコストダウンを目的としたグローバル戦略モデルであったため、現在のユーザーからは「中国製だから信頼できない!」等の甘さが指摘されました。

しかし、これらはあくまで国産モデルと比較した場合の話であり、エンジン自体の耐久性についてはカブの名に恥じない信頼性を維持しています。

クロスカブJA10とJA45はライバル?決定的な違いを比較

出典YouTube

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JA10型とJA45型は、同じクロスカブという名称を冠しながらも、そのコンセプトや設計思想には明確な違いがあります。

最大のライバル関係と言われる理由は、どちらもスポークホイール仕様でありながら、スタイリングの方向性が180度異なる点にあります。

デザインの変遷

JA10には大型のレッグシールドがありましたが、JA45ではそれが取り払われ、エンジンが露出したスリムなデザインになりました。

JA10がどっしりとした重厚感を持つのに対し、JA45は軽快で現代的なネイキッドスタイルに近い印象を与えます。この見た目の違いこそが、両車をライバルとして対立させる最大の要因です。

エンジンと走行性能

JA45からは生産拠点が日本の熊本製作所に戻りました。

これにより、エンジン内部の細かなパーツの精度が向上し、全体的な静粛性やシフトフィールの質感が劇的に改善されました。

走行時の微振動が抑えられたことで、長距離ツーリングにおける快適性はJA45に分があります。

足回りやシートの進化

制動能力の向上も大きなトピックです。

JA45ではフロントのドラムブレーキ径が拡大され、より確実なブレーキングが可能になりました。

また、サスペンションやシートのセッティングもよりオンロードの快適性を重視したものに最適化され、街乗りでのしなやかさが向上しています。

装備の差

JA45ではヘッドライトにLEDが採用されました。

夜間の明るさはもちろんですが、消費電力の低減や見た目の高級感に貢献しています。メーターパネルもデザインが一新され、お洒落なフォントや配置によって、趣味の乗り物としての満足度がより高められています。

JA10型を今あえて選ぶ通な理由と魅力とは?

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最新のJA60型や、洗練されたJA45型が流通している中で、今あえて初代JA10型を選ぶオーナーには明確な理由があります。

JA45や最新JA60にはない独特の無骨さ

JA10の最大の魅力は、そのオーバーデコレーションとも言えるボリューム感です。

フロントマスクの大きさとレッグシールドが作り出すシルエットは、現行モデルが失ってしまった道具としての力強さを感じさせます。

このスタイルに惚れ込んだファンは、あえて古いJA10を指名買いします。

カスタムベースとしてのポテンシャル

JA10は構造がシンプルであり、レッグシールドを加工したり取り外したりすることで、多様な外観に変化させることができます。

ハンターカブ風のアップマフラーを装着したり、ミリタリーテイストの塗装を施したりする際、JA10の持つ無骨なフレーム形状は非常に相性が良いのです。

中古車価格の優位性

中古市場での価格差は大きなメリットです。

JA45が高値で安定しているのに対し、JA10は比較的安価に手に入ります。

浮いたお金で高性能なリアサスペンションに変えたり、キャンプ用のパニアケースを購入したりと、限られた予算で最大限の楽しみを引き出すことができます。

JA10型の中古車を購入する際のチェックポイント

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JA10型を中古で購入する際には、特有の弱点を知っておくことが長く付き合うための鍵となります。

中国生産モデル特有の錆や塗装の状態

最も注意すべきは、フレームやホイールスポークの錆です!

保管状態が悪い個体は、目に見えない部分まで腐食が進んでいる可能性があります。

購入前には必ず車体下部やリアフェンダーの裏側まで確認し、致命的な錆がないかチェックしてください。

カムチェーン周りやエンジン異音の確認

エンジンをかけた際、腰上付近からジャラジャラという音が聞こえる場合は注意が必要です。

これはJA10によく見られるカムチェーン周りの劣化の兆候です。軽微なメンテナンスで治ることも多いですが、走行距離と照らし合わせて判断しましょう。

純正パーツの供給状況とアフターパーツの互換性

JA10は生産終了から時間が経過していますが、消耗品についてはスーパーカブ110と共通のものが多いため心配ありません。

ただし、独自の形状を持つプラスチック外装などは、将来的に欠品する可能性があります。

長く乗るつもりなら、予備パーツの流通状況も把握しておくと安心です。

どっちが買い?JA10 vs JA45の選び方ガイド

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最終的にどちらを選ぶべきかは、あなたの優先順位によって決まります。

✅️JA10がおすすめな人:レトロな見た目と低予算を重視

実用的なレッグシールドが必要で、なおかつ初期投資を抑えたい方にはJA10が最適です。

少し手のかかる部分も含めて、カブという文化を楽しみたい、あるいは自分自身で整備を学んでいきたいというDIY精神のあるライダーに向いています。

✅️JA45がおすすめな人:信頼性と洗練されたデザインを求める

メカトラブルのリスクを減らし、最初から高いクオリティで楽しみたいならJA45一択です。

LEDヘッドライトや国産の安心感は、ツーリングをメインに考える方にとって大きな価値となります。リセールバリューも高いため、将来的な乗り換えも視野に入れているならこちらが賢い選択です。

最後に統括

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クロスカブJA10とJA45は、市場ではライバルとして比較されますが、実際にはそれぞれが異なる時代背景とユーザーのニーズに応えてきた名車です。

JA10型が切り拓いた新しいカブの可能性が、JA45型で洗練され、今のクロスカブ人気を不動のものにしました。

初代であるJA10型は、決して古いだけのモデルではなく、その独特のスタイリングや使い勝手において、今なお代替不可能な魅力を持っています。

一方でJA45型は、多くのユーザーが求める信頼性とスタイリッシュさを高いレベルで具現化した優等生です。どちらを選んだとしても、カブという自由な乗り物はあなたの日常をより豊かにしてくれるでしょう。

自分にぴったりの一台を見つけ、最高のバイクライフをスタートさせてください!

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この記事を書いた人
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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!

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