
ぶっちゃけ2026年は、日本の交通道路事情は大きな転換期を迎えた。
それは、50cc(原付一種)という排気量が終幕を迎え、代わって登場したのが新基準原付だ。
一見すると従来の125ccバイクと見分けがつかないこの新しい区分は、多くのライダーやこれから免許を取ろうとするライダーに原付二種との違いがわからずに混乱を招いています。。
このコンテンツでは、新基準原付の具体的な見分け方から、原付二種との決定的な違い、そして購入時にどこをチェックすべきかという点について、プロの二級二輪整備士の私が徹底的に解説していきます!
■この記事でわかること
- 新基準原付の具体的な見分け方!どこを確信する?
- 新基準原付と原付二種の決定的な違いとは?
- そもそもなぜ125ccベースなのに原付免許で乗れるのか?
- 新基準原付と原付二種の維持費とコスパはどうなのか?
- 新基準原付と原付二種はぶっちゃけどっちがいい?
- 2026年以降のバイク選びにおける注意点
- 最後に統括
新基準原付の具体的な見分け方!どこを確信する?

新基準原付と原付二種は、ぱっと見ただけでは全く同じ車体に見えます。
特にホンダのスーパーカブやクロスカブなどの人気車種は、共通のフレームを使用しているため、知識がなければ識別するのは困難です。
しかし、法律上の扱いや守るべきルールが大きく異なるため、誤って判断して運転してしまうと、無免許運転や交通違反に問われるリスクがあります。
ナンバープレートの色をチェック
最も簡単かつ確実な見分け方は、ナンバープレートの色を確認することです。

新基準原付は、排気量が100ccを超えていても、法律上は原付一種の扱いです。そのため、交付されるナンバープレートは、従来の50ccと同じ白色になります。

対して、原付二種の場合は、排気量に応じて黄色(50cc超〜90cc以下)またはピンク色(90cc超〜125cc以下)のナンバープレートが付いています。
| 区分 | ナンバーの色 | 排気量(ベース) | 法定速度 | 二段階右折 | 二人乗り | 必要免許 |
| 新基準原付 | 白色 | 125cc以下(出力制限4.0kW) | 30km/h | 必要 | 不可 | 原付・普通車 |
| 原付二種(乙) | 黄色 | 50cc超 〜 90cc以下 | 60km/h | 不要 | 可能 | 小型二輪以上 |
| 原付二種(甲) | ピンク色 | 90cc超 〜 125cc以下 | 60km/h | 不要 | 可能 | 小型二輪以上 |
| 従来の原付一種 | 白色 | 50cc以下 | 30km/h | 必要 | 不可 | 原付・普通車 |
つまり、どんなに車体が大きく見えても、ナンバーが白であればそれは原付一種であり、30km/h制限や二段階右折が必要な車両であると瞬時に判断できます。
識別マークの有無を確認
バイクのフェンダー部分に注目するのも、有効な判別方法です。

日本のメーカーが製造する原付二種(黄色・ピンクナンバー車)には、慣例として二つの識別マークが付けられています。
一つはフロントフェンダーの先端にある白いラインのステッカー、もう一つはリアフェンダーにある白い三角形のマークです。
これらは、警察や周囲のドライバーに対して、このバイクは原付二種であり、制限速度が60km/hで二段階右折も不要であることを示すための印です。
| チェックポイント | 新基準原付(原付一種) | 原付二種(ピンク・黄色) |
| フロントフェンダー先端 | なし(何も貼っていない) | 白いラインのステッカーあり |
| リアフェンダー後端 | なし(何も貼っていない) | 白い三角形のステッカーあり |
| 二人乗り用装備 | なし(ステップやタンデムベルト不可) | あり(ステップ、長いシート等) |
一方で、新基準原付には、たとえベース車が原付二種と同じであっても、これらのマークは一切付いていません。
前後に白いマークがなければ、それは原付一種である可能性が極めて高いと言えます。
車体の最高出力確認シールを探す
新基準原付には、その車両が出力制限基準を満たしていることを証明するためのシールが貼られています。
多くの場合、シートの下やフレームの目立たない場所、あるいはハンドル周りに最高出力4.0kW以下確認済といった内容のステッカーが貼付されています。

出典国土交通省公式
これは、中古車を購入する場合や、知人から譲り受ける場合に、車両の正体を知るための重要な手がかりになります。
登録書類である標識交付証明書を確認すれば型式認定番号から確実に判別できますが、現車を目の前にした際には、まずこの確認シールの有無を探してみるのが現実的な方法です。
モデル名のステッカー
メーカー側も消費者が混乱しないよう、モデル名に工夫を凝らしています。
例えば、ホンダからリリースされている新基準モデルのライトシリーズの場合、lite(ライト)といったステッカーが付けられることが一般的です。

Dio110とDio110liteでは、見た目はほぼ同じですが、後者が新基準原付となります。
カタログや販売店のプライスカードを見る際は、こうした小さな名称の違いを見逃さないようにしましょう。
liteという名称は単に装備が軽いという意味ではなく、原付一種という軽い免許区分で乗れるという意味が込められていることが多いのです。
新基準原付と原付二種の決定的な違いとは?

見た目が似ていても、運用面では天と地ほどの差があるのが新基準原付と原付二種の関係です。
特に交通ルールと免許の要件については、絶対に混同してはいけません!
ここでは、ライダーが直面する具体的な違いを項目ごとに整理して解説します。
必要となる運転免許の種類

最大の壁はやはり免許です。
新基準原付は、普通自動車免許を持っていれば誰でも運転できます。また、最短1日で取得できる原付免許でも運転可能です。
これに対し、原付二種を運転するためには、最低でも小型限定普通二輪免許(AT限定を含む)以上の二輪免許が必要になります。
| 所有している免許 | 従来の50cc原付 | 新基準原付(125cc/4kW以下) | 原付二種(ピンク・黄色ナンバー) |
| 原付免許 | 〇 乗れる | 〇 乗れる | × 乗れない |
| 普通自動車免許 | 〇 乗れる | 〇 乗れる | × 乗れない |
| 小型限定普通二輪(AT/MT) | 〇 乗れる | 〇 乗れる | 〇 乗れる |
| 普通二輪免許(400ccまで) | 〇 乗れる | 〇 乗れる | 〇 乗れる |
これまで車の免許だけで50ccに乗っていた人が、車体が大きいからといってピンクナンバーの125ccに乗れば、即座に無免許運転として厳しい処罰の対象となります。
自分の持っている免許で乗れるのは白ナンバーの原付一種(新基準を含む)までであることを、しっかりと肝に銘じておく必要があります。
適用される交通ルールと速度制限
次に重要なのが道路交通法上の扱いです。
新基準原付は、エンジンがどれほどパワフルであっても、法的には原付一種ですので、法定最高速度は時速30キロに制限されます。
また、片側3車線以上の交差点などでは二段階右折をしなければなりません。一方で、原付二種は法定最高速度が時速60キロ(標識による制限がない場合)となり、二段階右折の義務もなく、車と同じように右折レーンから曲がることができます。
バイパス道路や交通量の多い国道を走る際、この速度制限の差はストレスだけでなく、安全面でのリスクにも直結します。
流れの速い幹線道路を頻繁に利用するのであれば、免許を取得して原付二種を選ぶ方が圧倒的に快適です。
二人乗りの可否と積載制限

ツーリングや送迎を考えている人にとって、二人乗り(タンデム)ができるかどうかは死活問題です。
原付一種である新基準原付は、たとえ車体が125ccベースでタンデムシートを取り付けるスペースがあったとしても、法律で二人乗りが一切禁止されています。
構造上、タンデムステップが廃止されていたり、一人乗り専用設計として登録されていたりするのが一般的です。一方の原付二種は、免許取得から1年以上経過していれば二人乗りが可能です。
また、荷物の積載量についても、原付一種は30kgまでと定められているのに対し、原付二種は60kgまで認められています。キャンプツーリングなどで大量の荷物を積みたい場合も、原付二種に軍配が上がります。
そもそもなぜ125ccベースなのに原付免許で乗れるのか?

多くのライダーが疑問に思うのが、なぜ125ccの車体なのに原付一種免許や普通免許で運転できるのか?という点です。
これは、法律が排気量という物理的な枠組みから、最高出力という実効的な枠組みへと基準をシフトさせたためです。

これまでは50cc以下という排気量制限が絶対的な壁でしたが、新基準では、出力を制限することで50ccバイクと同等の危険性や操作性に抑えられていると判断されました。
その結果、新たな免許を取得することなく、これまでの免許の範囲内で、より安全で壊れにくい大型の原付に乗れるようになったのです。
これは、日本のバイク産業を守りつつ、国民の足としての利便性を維持するための英断であったと言えます。
新基準原付と原付二種の維持費とコスパはどうなのか?

経済的な面から見ると、新基準原付と原付二種の差はそれほど大きくありません。しかし、細かい部分で支払う税金や保険料が異なり、長期的な所有コストに影響を与えます。
軽自動車税と自賠責保険の区分
毎年の税金である軽自動車税は、排気量に基づいて決定されます。
新基準原付は排気量が125cc以下となるため、税額は従来の50ccよりも高くなるケースがあります。具体的には、2026年現在の税制では、新基準原付も原付二種と同じ区分、あるいはそれに準じた税額が適用されることが一般的です。
自賠責保険についても、125cc以下の区分で統一されているため、支払う金額に大きな差はありません。この点に関しては、新基準原付になったからといって維持費が跳ね上がる心配は少ないと言えます。
軽自動車税の比較
| 車両区分 | ベース排気量 | 軽自動車税(年額) | 備考 |
| 従来の50cc原付 | 50cc以下 | 2,000円 | 最安区分ですが、新車販売は終了。 |
| 新基準原付 | 125cc以下 | 2,400円 | 125ccベースのため、従来の50ccより400円高い。 |
| 原付二種(黄色) | 50cc超〜90cc以下 | 2,000円 | 排気量区分により50ccと同額。 |
| 原付二種(ピンク) | 90cc超〜125cc以下 | 2,400円 | 新基準原付と全く同じ税額。 |
自賠責保険料の比較
自賠責保険は「125cc以下」という一括りの区分になっているため、50cc、新基準原付、原付二種のどれを選んでも保険料は完全に同一です。
車体価格と売却時の価値は?

初期投資としての車体価格は、新基準原付の方が若干安く設定される傾向にあります。
これは、装備を簡略化したり、出力制御ユニットのコストをメーカーが努力して抑えたりしているためです。
しかし、中古車市場でのリセールバリュー(売却価格)を考えると、利用制限の少ない原付二種の方が需要が高く、値崩れしにくいという側面もあります。
長く乗り続けて潰すつもりであれば新基準原付も良い選択ですが、将来的にステップアップを考えているのであれば、最初から二輪免許を取って原付二種を購入したほうが、最終的なコストパフォーマンスは良くなる可能性があります。
新基準原付と原付二種はぶっちゃけどっちがいい?

ここまで違いを解説してきましたが、最終的にどちらを選ぶべきかは、個々のライフスタイルや運転に対する考え方によって決まります。
新基準原付がおすすめなライダー
もしあなたが、普段の足として近所の買い物や数キロ圏内の通勤・通学にしかバイクを使わないのであれば、新基準原付は最高の選択肢になります。
新たに教習所に通って免許を取る時間や費用を節約でき、なおかつ従来の50ccよりも圧倒的に頑丈で、パンクやエンジントラブルの少ない本格的なバイクに乗れるからです。
また、時速30キロという速度に恐怖感を感じず、のんびりと景色を楽しみながら走るのが好きな方にとっても、出力が抑えられた新基準原付の特性は心地よいものとなるでしょう。
原付二種がおすすめなライダー

片道10キロを超えるような通勤や、休日のロングツーリングを楽しみたいのであれば、間違いなく原付二種をお勧めします。
時速30キロ制限と二段階右折という縛りから解放されるだけで、移動の疲労度は激減し、安全に車列の流れに乗って走ることができます。
また、パートナーを後ろに乗せて走りたいという願いも、原付二種でなければ叶いません。二輪免許を取得するための費用は数万円かかりますが、その後の数年間、数十年間のバイクライフにおける自由度と快適性を買っていると考えれば、決して高い投資ではないはずです。
2026年以降のバイク選びにおける注意点

新旧の基準が入り混じる2026年は、中古車選びにおいて特に注意が必要です。
これまで当たり前だった50ccバイクと、最新の125ccベースの新基準原付、そして通常の125cc原付二種が中古車店の店頭に並ぶことになります。
原付一種(50cc)を中古で買うのはリスク?
2025年をもって生産が終了した50ccモデル(原付一種)は、今後部品の供給が徐々に不安定になるリスクを孕んでいます。
特に電子制御系のパーツが故障した際、メーカーの在庫がなくなれば修理不能になるケースも考えられます。また、古い50ccは新基準原付に比べて燃費や環境性能で劣るだけでなく、車体自体の剛性も低いため、長距離走行には向きません。
どうしてもあの小さなサイズ感がいいというこだわりがない限り、今後は新基準原付、あるいは原付二種を軸に車両選びを進めるのが、失敗しないためのセオリーと言えます。
改造車や登録間違いに注意
中古車市場では稀に、原付二種を書類上だけ原付一種として登録して販売している不適切な車両や、その逆のケースが見受けられます。
これは脱税や無免許運転を誘発する重大な違法行為です。
購入前には必ず、車体に貼られた型式認定番号や出力確認シールと、登録書類の記載が一致しているかを確認してください。
もし、ピンクナンバーが付いているのに原付一種免許で乗れると謳っているような店があれば、そこでの購入は避けるべきです。
信頼できる大手の販売店や正規ディーラーで、制度を正しく理解しているスタッフから説明を受けて購入することが、何よりの防衛策となります。
最後に統括

新基準原付の登場は、日本のバイク文化における救世主とも言える出来事です。
50ccというカテゴリーが存続の危機に立たされる中、125ccの技術を転用することで、免許制度の利便性を維持しつつ、より高品質な移動手段を確保することに成功しました。
どこで確認すれば良いか分からなくなった時は、ナンバープレートの色とフェンダーのマーク、そして出力確認シールの三点を思い出してください。
あなたが求めるのが、手軽な日常の足なのか、それとも自由な移動を可能にする旅の相棒なのかによって、選ぶべき道は自ずと決まってきます。
2026年、新基準原付という新しい選択肢を加えたバイク市場は、これまで以上に多様で魅力的なものになっています。
制度を正しく理解し、自分のライフスタイルに最も適した排気量や区分の一台を見つけて、新しい風を感じながら公道へと駆け出しましょう。バイクという素晴らしい乗り物がもたらす自由は、いつの時代も変わらずに私たちの日常を彩ってくれるはずです。
次の一歩として、実際に気になる車種のカタログを取り寄せてみたり、最寄りのショップで新基準原付と原付二種の車体を横に並べて見比べてみるのはどうか?
自分の目で実物を見ることで、この解説の内容がより深く、実感として理解できるようになるはずだ!
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