ホーロー加工の今と昔 ホーロー製品ってどんなもの? かつて保健室にあった消毒薬入りの洗面器 って聞けば、 すぐ思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか? そして、「錆びやすい?!」って思われている方も多いのでは。 ホーロー製品は約50年以上前に開発されました。 50年前、創成期のころは、洗面器、スープ皿、ライス皿、茶瓶、弁当箱などが 主力商品でした。 中には粗悪品もあり、そのおかげでホーロー製品は 「錆びやすい」 というイメージがずい分あとまで残ってしまいました。 しかし現在、日本のホーロー工業は幾多の変遷を繰り返し、品質も格段に 進歩しました。 現在地金にはホーロー用に開発された『ホーロー用鋼板』を主に使用しています。 特徴は、成形や溶接しやすく、ホーローの欠点・錆びの原因(ピンホール、剥離等) が発生しにくく、一般の鉄+ホーローより錆びにくくなっています。 そして使用シーンも鍋や浴槽などはもとより、化学機器、建材、医療器具など、 生活の、 産業の、たくさんの分野でホーローが使われています。 私たちの暮らしに、 ホーローの美しさと優れた性質が一役も二役も買っているのです。 言い換えれば、強度や熱伝導といった金属の良いところと、耐食性や、表面の美しさ といったガラスの良さを兼ね備えた「いいとこ取り素材」なのです。 |