【絶対この型!】シグナス買うなら何型が結論いいのか完全伝授

ヤマハ車
Taku
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「125ccスクーターで、走りもスタイルも妥協したくない・・」そんなこだわりを持つライダーが、日本のバイク市場で必ずと言っていいほど行き着く一台。

それが、ヤマハが誇る「シグナス」シリーズです。

しかし、その輝かしい歴史の長さゆえに、未来のオーナーを深く、そして心地よく悩ませる「沼」が存在します。

シグナスが欲しい!と決心し、インターネットの海に漕ぎ出すと、そこには膨大な情報が渦巻いています。

「シグナス買うなら何型がいいのか?」「安さとバランスで選ぶなら絶対に3型」「最新のグリファスに乗ったらもう戻れない」・・SNS、ブログ、動画サイト、それぞれで語られる熱のこもったオーナーたちの声は、時に指標となり、時に我々を更なる混乱へと誘います。

ですが、もうご安心ください。

この記事は、そんな複雑怪奇な「シグナス選びの沼」からあなたを救い出し、光り輝く出口までエスコートするための、究極の完全ガイドです!

■この記事でわかること

  • 【結論】あなたの使い方ならこのシグナスがベスト!
  • あなたの理想のシグナスライフはどれに最も近い?
  • 【徹底比較】歴代シグナスを5つの項目で比べてみた
  • 「4型・5型が最強」と言われる本当の理由とは?
  • 待った!最新のグリファス(6型)は本当に「買い」なのか?
  • 【要注意】中古のシグナスを買う前に知っておくべき「型式別の弱点」
  • 最後に統括

【結論】あなたの使い方ならこのシグナスがベスト!

Taku
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多忙なあなたのために、まずはこの記事の核心、「結論」からお伝えします。

あなたのバイクライフのスタイルによって、選ぶべきシグナスの答えは、明確に変わってきます。

✅️通勤・通学メインで快適性を求めるなら → 『シグナス グリファス(6型)』

現代の技術の粋を集めた水冷エンジンがもたらす、圧倒的な静粛性・低燃費・低振動。毎日のストップ&ゴーを苦としない滑らかさと、長距離でも疲れ知らずの安定性は、まさに「モダン・コミューターキング」です。

✅️カスタムをとことん楽しみたいなら → 『シグナスX(4型・5型)』

まさに「カスタムするために生まれてきた」と言っても過言ではない、無限の可能性を秘めたモデル。市場に溢れる膨大なパーツを組み合わせ、世界に一台だけのマシンを創造する喜びは、この世代でしか味わえません。

✅️安さを最優先し賢くバイクライフを始めたいなら → 『シグナスX(2型・3型)

中古相場が非常にこなれており、驚くほど低予算でオーナーになれるのが最大の魅力。信頼性の高いFIエンジンを搭載し、「安かろう悪かろう」ではない、コストパフォーマンスの塊のような存在です。

✅️キビキビした加速感・マシンを操る楽しさを体感したいなら → 『シグナスX(4型)』

シリーズ随一と名高い、空冷エンジンならではのダイレクトでパンチのある加速フィール。スロットルを開けるたびに心が躍るような、官能的な「走り」を求めるなら、このモデルの右に出るものはありません。

あなたの理想のシグナスライフはどれに最も近い?

Taku
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ここからは、この結論に至った詳細な根拠を、まるでシグナスの歴史を旅するかのように、深く、そして丁寧にご案内していきます。

そもそもシグナスは何種類ある?歴代モデル(1型〜グリファス)の歴史と特徴をサクッと解説
「シグナス」と一括りに言っても、その個性は世代ごとに大きく異なります。

まずはそれぞれの「顔」と「性格」を把握しましょう。

初代(1型 SE12J):【原点にして伝説】

2003年、台湾で絶大な人気を誇ったモデルが、満を持して国内に登場。今見るとやや丸みを帯びた、親しみやすいデザインが特徴です。

エンジンはキャブレター方式で、現代のFI車とは異なる、良くも悪くもアナログで牧歌的な乗り味。

程度の良い車両は減少し、維持にも専門知識が求められるため、今から選ぶなら相応の覚悟と愛情が必要な、玄人向けの一台です。

2型(SE44J前期):【近代化への第一歩】

2007年、初のフルモデルチェンジ。最大のトピックはエンジンへのFI(フューエルインジェクション)採用です。

これにより、天候に左右されない安定した始動性とクリーンな排気を手に入れました。デザインも初代の面影を残しつつ、エッジの効いたシャープなラインに。

V字型のテールランプがこの世代を象徴するアイコンです。中古価格の安さから、若者やカスタム入門者のベース車両として今なお根強い人気を誇ります。

3型(SE44J後期):【熟成のバランスマスター】

2013年、2型をベースに各部をブラッシュアップ。プロジェクターヘッドライト、ポジションランプ、そして流麗なLEDテールランプの採用で、外観の質感が飛躍的に向上しました。

エンジンセッティングも見直され、よりスムーズで扱いやすい特性に。突出した個性はありませんが、弱点が少なく、性能・価格・デザインのトータルバランスが極めて高い「隠れた名機」です。

4型(SEA5J):【人気の革命児】

2015年、デザインコンセプトを完全刷新し、市場に衝撃を与えたモデル。

獲物を睨むかのような吊り目のLEDヘッドライト、エアロパーツを彷彿とさせるボディライン、そして一直線に光るテールランプ。

その戦闘的な出で立ちは、ホンダPCXが築いた「優等生」のイメージを打ち破り、「スクーターはここまでカッコよくなれる」ということを証明しました。

エンジンもパワーアップし、「走り」のイメージを決定づけた、まさにゲームチェンジャーです。

5型(SED8J):【完成形の最終進化】

2018年、4型の基本設計を受け継ぎつつ、細部を熟成させた最終進化形。外観上の大きな違いはありませんが、スマートフォン等の充電に不可欠な12V・DCジャック(USBソケット)を標準装備したことが最大のポイント。

4型の魅力をそのままに、現代的な利便性をプラスした、空冷シグナスXシリーズの集大成と言えるモデルです。

6代目グリファス(BKG):【新時代の絶対王者】

2021年、「X」の名を外し、「グリファス」として新生。心臓部には、可変バルブタイミング機構(VVA)を備えた水冷BLUE COREエンジンをシリーズ初搭載。

フレームも完全新設計となり、これまでのシグナスとは次元の違う走行安定性と快適性を実現しました。

伝統の「走り」のDNAを受け継ぎつつ、現代社会が求める環境性能と上質さを高次元で両立させた、新時代のフラッグシップです。

【徹底比較】歴代シグナスを5つの項目で比べてみた

Taku
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それぞれのモデルの個性を理解したところで、いよいよ本題です。

ライダーが最も気になるであろう5つの評価軸で、歴代モデルをメスで切り分けるように徹底比較していきます。

①走行性能(加速・最高速・安定性)で選ぶなら?

✅️官能的な加速感・パンチ力:4型・5型

この世代の魅力は、数値上のスペックだけでは語れません。空冷エンジン特有の、スロットル操作に対するリニアでダイレクトな反応。

特に発進から60km/hあたりまでの、地面を力強く蹴り出すような「パンチ力」は、アドレナリンを分泌させます。

もしあなたが「スムーズさよりも、操る楽しさや刺激」を求めるなら、このフィーリングは麻薬的な魅力を持つでしょう。

✅️伸びやかな最高速・盤石の高速安定性:グリファス(6型)

グリファスの走りは「洗練」の一言。低回転域では力強いトルクを、高回転域ではパワフルな馬力を発生させるVVA機構のおかげで、どの速度域からでも淀みなく、非常にスムーズに加速していきます。

特筆すべきは、新設計フレームがもたらす圧倒的な剛性感。速度が乗っても車体の微振動やヨレが少なく、まるでレールの上を走っているかのような盤石の安定性は、長距離移動の疲労を劇的に軽減します。

✅️扱いやすさと元気の良さの共存:3型

2-3型は、街中での扱いやすさに定評があります。

程よく元気なエンジンは、初心者でも恐怖を感じることなくスロットルを開けられ、街の流れをリードするには十分な性能を持っています。

4型ほどの過激さも、グリファスほどの洗練もありませんが、「日常の足として、時々ちょっとスポーティに走りたい」というニーズに完璧に応えてくれる、絶妙なバランス感覚が光ります。

②デザインとカスタムの自由度で選ぶなら?

この項目においては、4型・5型が他の追随を一切許さない、不動の王者として君臨しています。

その理由は、単にパーツが多いというレベルではありません。

まるで「プラモデル」のように、内外のあらゆる部品が社外品に置き換え可能で、その組み合わせは文字通り無限大。

ローダウン、ロンホイといったスタイル重視のカスタムから、ボアアップやフルコンによる本格的なチューニング、果ては海外製カウルへの換装まで、オーナーが思い描く「理想の姿」をほぼ全て実現できるだけの、巨大なパーツエコシステムが確立されているのです。

これは、長年の人気と、台湾を中心としたレース文化が育んだ、他の車種にはない圧倒的な強みです。

グリファスも、人気モデルゆえに大手パーツメーカーが続々と対応パーツを開発しており、選択肢は着実に増えています。

しかし、4型・5型が築き上げた巨大な山の頂は、まだ遥か先にあると言わざるを得ません。

③維持費と燃費(コスパ)で選ぶなら?

✅️燃料代を徹底的に抑えるなら:グリファス(6型)

日々のランニングコストで最も大きな割合を占めるガソリン代。ここでグリファスの右に出るモデルはありません。

公式のWMTCモード値で44.5km/Lという数値は、歴代モデル(3型で約38km/L、4/5型で約37km/L)を大きく引き離します。

毎日20km通勤するライダーなら、年間で数千円から一万円以上の差が生まれる可能性も。この経済性は、現代において非常に大きな価値を持ちます。

✅️初期投資を含めた総合的な安さなら:2型・3型

「乗り出し価格」を重視するなら、2型・3型が最強です。

整備状態の良い車両でも10万円台から探すことができ、これはグリファスの新車価格(約37万円)の半額以下。

ベルトやプーリー、タイヤといった消耗品も、社外品の安価なパーツが豊富に流通しているため、DIYでメンテナンスすれば維持費も安く抑えられます。

「バイクライフへの入り口」として、これほど優れた選択肢はないでしょう。

④積載性や日常の使い勝手で選ぶなら?

シート下トランクの容量は、正直なところ、どの世代も「そこそこ」です。フルフェイスヘルメットはモデルによって入らない場合も多く、ライバルのPCX等には一歩譲ります。

しかし、日常の使い勝手という点では、見逃せない違いがあります。

一つは、フラットな足元(フロアボード)。初代から5型までは、足元がフラットなデザインになっており、一時的にカバンや買い物の袋を置くのに非常に便利です。

一方、グリファスはフレーム剛性を高めるために、中央にトンネル(フレーム)が通っており、この「ちょい置き」ができません。

もう一つが、前述した充電ポートの有無です。

5型とグリファスに標準装備された充電ポートは、ナビアプリの使用やインカムの充電に絶大な威力を発揮します。

この2つの要素を天秤にかけ、どちらが自分のスタイルに合うかを考えるのが重要です。

⑤中古相場と購入のしやすさで選ぶなら?

✅️豊富な選択肢から極上車を探したい:4型・5型

中古市場における流通台数の多さは、そのまま「選択肢の多さ」に繋がります。低走行のノーマル車、センス良くカスタムされた車両、少しヤレているが格安の車両など、まさに玉石混交。

根気よく探せば、必ずやあなたの予算と好みに合致する「掘り出し物」が見つかるはずです。

相場は状態によりますが、20万円台後半~30万円台が中心です。

✅️とにかく安く信頼性を確保したい:2型・3型

価格の安さが最大の武器。10万円台からでも十分に実動車を探すことが可能です。

ただし、安さだけに飛びつくのは禁物!

信頼できるバイクショップで、基本的な整備が施された車両を選ぶことが、結果的に安上がりになる秘訣です。

✅️新車に近いコンディションを求めるなら:グリファス

現行モデルのため、中古車といえども高年式・低走行の車両がほとんど。新車保証が残っているケースも多く、トラブルのリスクを最小限に抑えたいライダーにとっては、最も安心できる選択肢です。

価格は30万円台前半からが相場となります。

「4型・5型が最強」と言われる本当の理由とは?

Taku
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比較を通じて見えてきたのは、4型・5型が持つ、スペックだけではない特別な魅力です。

なぜこれほどまでに多くのライダーが、この世代を「最強」と崇めるのでしょうか?

理由1:自己表現のキャンバスとしての懐の深さ

前述の通り、カスタムの自由度が最大の理由です。4型・5型は、もはや単なる移動手段ではなく、「自己表現のためのキャンバス」なのです!

オーナーは、無数のパーツの中から自分だけの組み合わせを見つけ出し、理想のスタイルを追求します。

その過程でバイクへの愛着は深まり、唯一無二の存在へと昇華していく。この「育てる喜び」が、オーナーを強く惹きつけてやみません。

理由2:「機械」としての官能的なフィーリング

もしグリファスが「最新のスマートフォン」なら、4型・5型は「機械式の腕時計」に例えられます。

洗練され、効率化されたグリファスのエンジンに対し、4型・5型の空冷エンジンは、良い意味で荒々しく、その鼓動や息遣いがダイレクトに伝わってきます。

スロットルを開けるたびに感じる、計算され尽くされていない「機械感」。このフィーリングこそが、効率や合理性だけでは測れない「バイクの楽しさ」の本質だと考えるライダーが、今なお後を絶たないのです。

理由3:成熟したコミュニティと情報の蓄積

長年にわたる人気は、巨大なオーナーコミュニティを形成しました。ネット上には、メンテナンス方法、トラブルシューティング、カスタム事例といった情報が、これでもかというほど蓄積されています。

何か問題が起きても、少し調べれば大抵のことは先人たちの知恵が解決してくれる。この安心感も、中古車を選ぶ上で非常に大きなメリットです。

待った!最新のグリファス(6型)は本当に「買い」なのか?

Taku
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では、グリファスは旧世代の「味」を失った、ただのつまらないスクーターなのでしょうか?

断じて、否。

それは大きな誤解です。

グリファスは、シグナスというブランドが、次のステージへ進むために出した「最適解」なのです。

■メリット

ライバルを凌駕する「トータルバランス」と「上質感」グリファスは、もはや「シグナスX」の延長線上にはいません。静粛性、燃費、安定性、そして先進的な装備。

その全てにおいて、ライバルであるPCXと真っ向から勝負し、凌駕することを目指して開発されました。

デジタルメーターの視認性、LED灯火類の質感、カチリと決まるスイッチ類。

細部にまで宿る「上質感」は、所有する満足感を大いに満たしてくれます。

「速い」だけでなく、「快適で上質」。これがグリファスの提供する新しい価値です。

■デメリット

失われた「荒々しさ」と「イジる余白」完成度が高すぎるがゆえに、旧来のファンが愛した「荒々しさ」や「未完成な部分=イジる余白」が少なくなったのは事実です。

良くも悪くも「優等生」になったことで、やんちゃな魅力を求める層には、少し物足りなく映るかもしれません。

これはどちらが優れているかという話ではなく、バイクに何を求めるかという「哲学」の違いなのです。

【要注意】中古のシグナスを買う前に知っておくべき「型式別の弱点」

Taku
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中古車選びで後悔しないための「お約束」のチェックポイントを伝授します。

✅️1型・2型で注意したいポイント

  • 燃料ポンプ→経年劣化で突然動かなくなる事例が多数報告されています。始動時にポンプの作動音が聞こえるか確認しましょう。
  • エンジンハンガーのブッシュ→この部分が劣化すると、走行安定性が著しく悪化します。車体を揺すってみて、過度なガタがないかチェックが必要です。

✅️3型・4型で注意したいポイント

  • スターターモーター→エンジンが温まった状態での再始動時に、セルの回りが悪くなる持病を持つ個体があります。可能であれば、エンジン暖気後の再始動テストをさせてもらいましょう。
  • ヘッドからのオイル滲み→定番中の定番です。シリンダーヘッドのガスケット周辺からオイルが滲んでいないか、懐中電灯などで照らして確認しましょう。

✅️5型・グリファスは大丈夫?

  • 基本的な消耗品の確認→新しいとはいえ、乗り方次第で消耗は進みます。タイヤの溝、ブレーキパッドの残量、ブレーキフルードの色などは最低限チェックしましょう。
  • 転倒歴の確認→ハンドルストッパーの傷や、ステップ、マフラー、レバー先端の傷は転倒のサインです。致命的なダメージに繋がる可能性もあるため、慎重に見極めましょう。
  • 試乗の重要性→可能であれば、必ず試乗させてもらいましょう。まっすぐ走るか、異音はしないか、ブレーキはしっかり効くか。五感で感じる情報が、最も信頼できる判断材料となります。

最後に統括

Taku
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ここまで、本当に長い道のりでした。

しかし、もうあなたは「シグナスの専門家」の一歩手前まで来ています。最後に、あなたの心に響くであろう、最終的なメッセージをお送りします。

もし、あなたがバイクを「最新で、最も快適な移動のパートナー」と考えるならば。日々の喧騒を忘れさせてくれるような、スムーズで上質な走りを求めるならば。

選ぶべきは、現代技術の結晶である『シグナス グリファス』以外にありません!

もし、あなたがバイクを「自分自身を表現する、最高の相棒」と考えるならば。眠れない夜にガレージでパーツを眺め、理想の形を追い求めることに至福を感じるならば。

あなたを待っているのは、無限の可能性を秘めた『シグナスX 4型・5型』です。

もし、あなたがバイクを「人生を豊かにする、新しい世界の扉」と考えるならば。限られた予算の中で、最大限の楽しさと経験を得たいと願うならば。

その第一歩として、最高のコストパフォーマンスを誇る『シグナスX 2型・3型』が、優しくあなたを迎え入れてくれるでしょう。

完璧なバイクなど存在しません。しかし、「あなたにとって完璧なバイク」は、必ず存在します。

この記事で得た知識という名の羅針盤を手に、ぜひ、最高のシグナスという名の宝物を見つけ出す旅に出てください!

この記事を書いた人
Taku
Taku
二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!

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