
バイクでの林道走行は、舗装路から外れ、自然の懐へ分け入る、最高にエキサイティングな冒険です。
しかし、その魅力の裏には、常に危険が潜んでいることを忘れてはなりません!
バイクでの林道は一般道のように整備されておらず、路面は常に変化し、時には道そのものが消滅していることさえあります。
「マップを持たずに林道に入るなんて、ただの無謀!」、「アプリをダウンロードせずに林道走行してるなんて狂ってる!」 と、私は何度も痛感してきました。。
ここでは、プロの二級二輪整備士である私が実際に経験した数々の失敗談や、そこから学んだ教訓を交えながら、林道マップの選び方から、絶対にダウンロードしておくべきアプリ、そして地図なしで突っ込むことの恐ろしさまで、徹底的に解説します!
■この記事でわかること
- バイクで林道に入ったらマップは必須!おすすめのマップ3選!
- 林道マップの有能神アプリ4選!
- iPhone対応おすすめ林道マップアプリ
- 林道で使えるGoogleマップはどうなの?
- マップやアプリを使わない事へのリスクとは?
- 最後に統括
バイクで林道に入ったらマップは必須!おすすめのマップ3選!

「スマホのアプリで十分じゃない?」そう思う人もいるでしょう。
確かにアプリは便利ですが、万が一の事態に備えて、紙の地図を携帯しておくことは鉄則です。
電池切れや電波圏外、スマホの故障・・あらゆるリスクを考慮すれば、アナログな地図の信頼性は揺るぎません。
ここでは、私が実際に愛用している、林道ツーリングにおすすめの紙の地図を3つ紹介します。
昭文社『ツーリングマップル』
林道ツーリングに出かけるライダーのほとんどが、「昭文社ツーリングマップル アプリ」は、一度は手に取ったことがあるのではないでしょうか?
私も林道ツーリングを始めたばかりの頃から、ずっと愛用しています。この地図の最大の特徴は、ライダー目線で作られていること。
林道の情報が非常に詳しく、「走りやすいフラットなダート」「勾配がきついガレ場」「岩がゴロゴロしている難所」 といった、路面の状態が記号で分かりやすく示されています。
また、林道情報だけでなく、ライダーが集うカフェや、立ち寄り湯、絶景ポイントなど、ツーリングをより豊かにする情報が満載です。
私はいつも、ツーリングの計画を立てる際、まずツーリングマップルを広げ、行きたい林道の周辺にどんな施設があるのかを確認します。
そして、気になった場所に付箋を貼っていくのがお決まりの儀式です。
個人的な経験談
以前、東北地方の林道ツーリングに出かけた際、ツーリングマップルに 「絶景」 のマークが付いている林道を発見しました。
最初は 「どうせ大した景色じゃないだろう・・」 と半信半疑だったのですが、実際に走ってみると、まさに息をのむような絶景が広がっていました!
地図に載っていなければ、絶対に知ることのなかった景色です。
それ以来、私はツーリングマップルに載っている 「絶景」 や 「おすすめ」 のマークを、疑うことなく信じるようになりました。
国土地理院発行の地形図(2万5千分の1)
「国土地理院発行の地形図(2万5千分の1)」は本気の林道アタック、いわゆる**「廃道探索」** や 「地図に載っていない道」 を探す人にとって、最終的に行き着くのがこの地形図です。
ツーリングマップルや他の地図アプリでは得られない、圧倒的な情報量がここに詰まっています。
地形図には、林道の幅、等高線、斜度、そして小さな沢や岩の位置まで、詳細に描かれています。
等高線の間隔が狭い場所は勾配が急であることを示唆しており、事前にルートの難易度を把握することができます。
また、等高線と林道の関係を見ることで、林道がどういう地形を走っているのか、崩落の危険性はないか、といったことも推測できます。
個人的な経験談
かつて、関東地方のある林道を探していたときのことです。他の地図には載っていなかったのですが、地形図には細い道が描かれていました。
私は地形図を頼りに、その道を探し始めました。しかし、地形図の道は草木に覆われ、ほとんど道とは言えない状態でした。
それでも、地形図に描かれている沢や等高線の情報を照らし合わせながら、少しずつ進んでいくと、やがて林道らしい道が現れました。
そのときの 「地図と現実が一致した!」 という喜びは、今でも忘れられません。
地形図は、地図を読むという行為そのものを楽しむ、上級者向けのアイテムです。
自作林道マップ
「自作林道マップ」は最も信頼性が高く、そして最も愛着が湧くのが、この自作マップです。
ネットの林道情報サイトや、SNS、雑誌などで情報を収集し、それをツーリングマップルや地形図に書き込んでいきます。
「この道は先週通った人が崩落していたと言っていた」 や 「この分岐は右に行くと行き止まりだった」 など、最新の情報を書き込んでいくことで、自分だけのオリジナルマップが完成します。
林道は常に状況が変化しています。去年の情報が今年は通用しないことも珍しくありません。
だからこそ、最新の情報を反映させた自作マップは、安全な林道ツーリングにとって不可欠な存在です。
個人的な経験談
私の自作マップは、まるで小学生のノートのようです。
蛍光ペンで色分けしたり、重要な箇所に赤ペンで印をつけたり、書き込みで真っ黒になっています。
しかし、それが私にとっての宝物です。「この林道は、この時期に行くと紅葉が綺麗」「ここの分岐は、以前バイクを倒して苦労した場所だ」 といった、ツーリングの思い出が詰まっています。
自作マップは、単なる地図ではなく、林道ツーリングの歴史そのものなのです。
林道マップの有能神アプリ4選!

紙の地図は万能ですが、スマホアプリもまた、林道ツーリングに欠かせない強力なツールです。
GPS機能と組み合わせることで、紙の地図では不可能な、リアルタイムでの現在地確認や、詳細な情報の取得が可能です。
ここでは、実際に使って「これは神アプリだ!」と感じた4つのアプリを紹介します。
YAMAP(ヤマップ)
もともと登山者向けのアプリですが、林道ツーリングでも圧倒的な有能さを発揮します。「YAMAP」の最大の強みは、オフラインでの地図表示機能です。
事前に地図をダウンロードしておけば、携帯の電波が全く届かないような深い山の中でも、GPS機能を使って自分の現在地を正確に把握できます。
また、YAMAPはユーザー同士のコミュニティが非常に活発で、他のユーザーが歩いたルートの軌跡や、危険箇所の情報、通行止め情報などがリアルタイムで共有されています。
林道の入り口で 「この道は崩落しているため通行止め」 といった情報が事前に分かれば、無駄な時間を費やすことなく、ルートを変更することができます。
個人的な経験談
以前、初めて行く林道で、道が何本にも分岐している場所がありました。紙の地図ではどれが正しい道か判別できず、途方に暮れていたとき、YAMAPで他のユーザーの軌跡を見てみました。
すると、多くの人が通っている軌跡が一本だけあり、それが正しい林道であることが分かりました。
このとき、「YAMAPがなければ、確実に遭難していたな・・」 と思いました。それ以来、YAMAPは林道ツーリングの 「命綱」 となっています!
ジオグラフィカ(本格派GPSアプリ)
「ジオグラフィカ」は、スマホをまさに「本格的なGPS端末」に変えてしまうアプリです。
林道を走るライダーにとっては、これがあるだけで安心感がまったく違います。最大の特徴は、あらかじめ地図データをダウンロードしておける点。
山奥の林道はほとんどが圏外ですが、オフラインでもしっかりと現在地を表示してくれるので「自分がどこにいるのか分からない・・」という最悪の状況を避けられます。
また、国土地理院の地形図や航空写真にも対応しており、普通の地図アプリには載っていない登山道や林道の情報も詳細に確認できます。
これにより、「この道は沢沿いに下っているから行き止まりだな・・」といった地形的な判断も可能になるんです。
バイクで林道を走るときは、紙地図と照らし合わせながら使うとさらに精度が増します。
さらに便利なのが「トラックログ」機能。
走ったルートを自動で記録してくれるので、迷った場合でも「来た道を正確に戻る」ことができます。
一度、分岐だらけの支線に迷い込んだときにジオグラフィカのログを頼りに戻ったことがあり、本当に助かりました。
唯一の弱点は、操作性がやや専門的で慣れるまで時間がかかること。ただ、逆に言えば慣れてしまえばカーナビ以上の安心感を得られるということです。
林道を本気で楽しみたいライダーにとって、ジオグラフィカは間違いなく「必須アプリ」のひとつだと思います。
GAIA GPS
YAMAPと同じく、「GAIA GPS」はオフラインでも使える地図アプリです。
特に有料プランに加入すると、地形図、航空写真、さらには林道情報が詳細に記載されたレイヤーなどを追加できます。
特に航空写真は、林道の崩落状況や、通行止めになっている場所などを事前に確認できるので、リスク回避に役立ちます。
OpenStreetMap
「OpenStreetMap」は、世界中の有志によって作成されているオープンソースの地図です。
Googleマップには載っていないような、超マイナーな林道や、廃道に近い道まで載っていることがあります。
林道ツーリングを究めたい、誰も知らない林道を見つけたい、という人に特におすすめです。
iPhone対応おすすめ林道マップアプリ

iPhoneで林道走行に使えるマップアプリは多数あります。
特に重要なのは、電波が届かない場所でも使える「オフライン機能」を備えているかどうかです。
以下に、林道ライダーにおすすめのiPhone対応マップアプリをいくつかご紹介します。
スーパー地形
「スーパー地形」は、高精細な地形表現を得意とする登山向けアプリですが、林道探索にもぴったりな機能が満載です。
オフラインで利用可能な地図データ、GPSナビゲーション、3D地形表示、トラックログ記録・再生などを搭載しています。
林道行く人必見
スーパー地形(無料)+カシミール3Dのカスタムマップ機能(無料)で国土地理院の地図(無料)がオフラインでもバッチリ表示できるゾ
GARMINの高いGPS買わなくても遭難のリスクが減らせるゾ
ちなみにhttps://t.co/W0GuFrYnY4ってアプリもオススメ#林道 #オフラインマップ pic.twitter.com/Fl8Wr66YXi— まさキチ (@Majide_Kichigai) September 15, 2022
国土地理院の地図や古地図、災害時の航空写真、さらに国有林の林班図(GeoJSON形式)などを組み合わせて表示できます。
GISデータやポイントの編集も可能で、プロ仕様の精度が魅力です。
国土マップR
「国土マップアプリ」は、図が使えます。
最大200MBまでの地図を自動キャッシュ(ダウンロード)しておくことで、通信圏外の山奥でも地図表示が可能。現在地表示のGPS機能もあり、シンプルで使いやすいのが特徴です。
MAPS.ME
「MAPS.ME」は、オフラインで地図を使える人気アプリ。あらかじめ地域の地図をダウンロードしておけば、電波が届かない林道でも現在地の確認ができます。
飲食店やホテルなどの情報も豊富ですが、登山道や狭い林道の収録には地域差があるため、補助的に使うと安心です。
林道で使えるGoogleマップはどうなの?

「Googleマップがあれば十分じゃない?」そう思う人もいるでしょう。
確かにGoogleマップは非常に便利で、ほとんどの道は網羅されています。
しかし、林道ツーリングにおいては、Googleマップだけに頼るのは非常に危険です!
その理由を、失敗談を交えながら詳しく解説します。
林道の情報が不正確な場合がある
Googleマップは、車が通れる道を中心に情報が作成されています。
そのため、オフロードバイクがやっと通れるような狭い林道や、舗装されていないダートの情報が不正確な場合があります。
特に、「この先は行き止まりです」 という表示がないのに、突然道が途切れていたり、通行止めになっていたりすることが多々あります。
以前、Googleマップで 「林道」 と表示されている道に入ったときのことです。
最初は順調に進んでいたのですが、しばらく行くと道がどんどん狭くなり、ついには森の中に消えてしまいました。
Googleマップ上ではまだ道が続いていることになっていましたが、現実には道は存在していませんでした。
仕方なく、来た道をUターンして戻る羽目になり、貴重な時間を無駄にしてしまいました。。
電波が届かないと使えない
Googleマップは、基本的にはインターネットに接続して地図情報を取得します。
林道は電波が届かない場所が多いので、地図が表示されなくなったり、現在地が分からなくなったりするリスクがあります。
「Googleマップで地図をダウンロードしておけばいいのでは?」 と思うかもしれませんが、林道は常に道が変化しているので、事前にダウンロードした情報が古い可能性があります。
林道ツーリングの最中に、突然スマホの電波が圏外になったときのことです。Googleマップの画面は真っ白になり、現在地も表示されなくなりました。
そのとき初めて 「電波がなければ、こんなに無力なんだな・・」 と痛感しました。。
幸い、紙の地図を持っていたので事なきを得ましたが、もし紙の地図がなければ、本当にどうなっていたか分かりません。
オフロードバイクには不向きなルートを提案される
Googleマップのナビ機能は、最短ルートや時間優先でルートを提案します。
そのため、林道を避け、舗装された道を案内してしまうことがよくあります。
林道ツーリングが目的なのに、気づいたら舗装路を走っていた、なんてことになりかねません。
そして、「今日はとにかく林道をたくさん走りたい!」 と思っていたのに、Googleマップのナビに身を任せていたら、いつの間にか快適な舗装路を走っていたことが何度もあります。
Googleマップは、あくまで 「目的地まで早く着くためのツール」 であり、「林道ツーリングを楽しむためのツール」 ではないことを、このとき身をもって知りました。
マップやアプリを使わない事へのリスクとは?

「マップなんて使わなくても、勘でなんとかなるだろ!」と思っていないか?
私は昔、そう思っていました。そして、その考えのせいで、本当に危険な目に遭いました。
ここでは、生々しい失敗談を交えながら、地図なしで林道に入るリスクを、徹底的に解説します。
道に迷って遭難する
これが一番のリスクです!
林道は分岐が多く、道標もない場所がほとんどです。
地図やGPSがなければ、自分がどこにいるのか分からなくなり、最悪の場合、遭難してしまいます。
山の中では、日が暮れるのが想像以上に早く、気温も急激に下がります。道迷いから遭難に繋がるまで、それほど時間はかかりません。
つまり、あたりはどんどん暗くなり、動物の鳴き声だけが聞こえてきます。焦って来た道を戻ろうとしましたが、どの道を通ってきたかすら、分からなくなってしまうリスクです。
そのとき初めて 「このまま誰も通らない道に入り込んでしまったらどうしよう・・」 という恐怖に襲われ、全身が不安になります。。
燃料切れ
道に迷って無駄に走り回るうちに、燃料が底をついてしまうことがあります。林道にガソリンスタンドはありません。
もし燃料切れになってしまったら、バイクを置いて歩いて助けを求めに行くしかありません。
そうなったら、ツーリングは中止。最悪、バイクを回収するために多額の費用がかかることもあります。
無駄な疲労
道に迷って同じ場所を何度も行ったり来たりしているうちに、体力がどんどん消耗されていきます。疲労がピークに達すると、集中力が切れ、転倒などの事故につながる可能性も高まります。
安全に林道ツーリングを楽しむためにも、無駄な疲労は避けるべきです。
孤独感と精神的ストレス
道に迷ったとき、焦りや不安が精神的なストレスとなり、正しい判断ができなくなります。
「このまま誰も通らない道に入り込んでしまったらどうしよう・・」 という孤独感と恐怖が、さらに状況を悪化させます。
安全なツーリングのためには、心に余裕を持つことが何よりも大切です。
道に迷ったとき、まるで世界に自分一人しかいないような孤独感に襲われます。
スマホの電波は通じず、誰にも助けを求められない。その絶望的な状況は、言うまでもないです。
「もう二度と、マップを持たずに林道に入ることはない・・」 と、心に誓うでしょう。。
最後に統括

林道ツーリングは、舗装路のツーリングとは別次元の冒険感があります。
しかしその分、迷子や遭難のリスクも大きい。だからこそ「マップ」と「アプリ」は必須です。
私自身、地図を持たずに突っ込んで本当に怖い思いをした経験から、今は必ずオフラインマップ・アプリ・バッテリーの3点セットを用意しています。
林道に入るなら「マップとアプリは命綱」、これを忘れたら楽しむどころか危険です。
そして、バイクで林道を楽しむなら、「地図と燃料、そして勇気」 の3つが必須です!
林道は、人の手が加わっていない自然の美しさを感じられる場所です。しかし、その一方で、危険も潜んでいます。
しっかりと準備をして、無理のない計画を立てて、安全に林道ツーリングを楽しみましょう!
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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
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