ソロツーリング/つまらない時や寂しい時は絶対法則で解決!

ツーリング
Taku
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1人で走るソロツーリングは、バイク乗りにとって最も自由な旅の形です。

行き先もルートも、休憩のタイミングさえも、自分の気分ひとつで決められます。誰にも合わせる必要がなく、思い立ったらすぐ走り出せる──それこそがソロツーリングの醍醐味。

しかし、その自由さの裏側には、思わぬ落とし穴があります。

長時間一人で走っていると、不意に襲ってくる「つまらない時」や「寂しさ」、朝はワクワクしていたのに、昼過ぎになると急に「自分は一体何をしているんだろう・・」と冷めた気持ちになった経験はないか?

私もこれまで何十回、何百回とソロで走ってきましたが、そんな感情に飲まれそうになった瞬間は数えきれません。

そのたびに試行錯誤し、自分なりの「対処法」や「乗り切るための法則」があります。

今回は、その経験をもとに、ソロツーリング中の気持ちの浮き沈みに対処する方法を、プロの二級二輪整備士である私が、できるだけ具体的にお伝えします!

■この記事でわかること

  • ソロツーリング/つまらない時はこの絶対法則で乗り切れ!
  • ソロツーリング/寂しい時はこれで解決!
  • 確かにソロツーリングがめんどくさい時ってあるよな・・
  • 【忠告】バイクの準備すら面倒になったら相当ヤバいぞ!
  • 最後に統括

ソロツーリング/つまらない時はこの絶対法則で乗り切れ!

Taku
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ソロツーリングで「つまらない」と感じるのは、決して珍しいことではありません。

景色や走りに慣れてしまったり、予定通りに事が運びすぎて刺激が薄くなったりするのです。そんな時、私が必ず実践しているのが次の5つの法則です。

法則① 「ペースを変えろ!」

同じ速度で走り続けると、景色が単調に見えてしまい、脳が退屈します。そんな時は、あえてペースを変えてみます。

例えば、高速道路から下道に降りて、信号や交差点の多い街中をゆっくり走る。逆に、下道を走っていたら近くの高速に乗り、一気に距離を稼ぐ。

これだけで景色も空気感も変わり、新鮮さが戻ってきます。

私の場合、山道から急に海沿いの道に出た瞬間、さっきまでの退屈感が嘘のように消えたことが何度もありました。走る速度や道の種類を変えるだけで、気持ちが切り替わるのです。

法則② 「目的地を途中で変えろ!」

朝決めた目的地に、必ず行かないといけないわけではありません。むしろ、「今日はやっぱり別の場所に行こう・・」と途中で変更する方が、冒険感が増します。

私は以前、岐阜の山奥を目指していたのですが、途中でふと海が見たくなり、急遽ルートを変更。三重県の海沿いの町に立ち寄りました。

予定外の景色に出会えたことで、その日の満足度は一気に上がりました。ソロだからこそできる贅沢な選択です。

法則③ 「ミニミッションを作れ!」

走るだけでは、どうしても単調になりがちです。そんな時は「小さな目的」を自分に課します。

例えば、「道の駅スタンプを3つ集める」「ご当地ソフトクリームを食べる」「映える写真を1枚撮る」など。

小さなゴールがあるだけで、移動の時間も目的に向かうワクワク感に変わります。

私はよく「ご当地ラーメンを食べる」というミッションを設定します。道中で偶然見つけた店に入ると、その土地ならではの味や人との出会いがあります。

法則④ 「走り方を変えろ!」

バイクの走らせ方を意識的に変えてみるのもおすすめです。いつも右コーナーを意識しているなら、今日は左コーナーを重点的に練習する。

ブレーキのタイミングや視線の送り方を変えるだけで、走行がトレーニングに変わります。

特に峠道では、「今日はアクセルワークの滑らかさに集中しよう」などテーマを決めると、つまらなさより集中力が勝ってきます。

法則⑤ 「とにかく停まって休め!」

疲れがたまると、何をしても楽しく感じなくなります。そんな時は無理に走り続けず、バイクを降りて深呼吸します。

コンビニの駐車場や道の駅のベンチでも構いません。景色の良い場所ならなおさら良いですが、大事なのは「休む勇気」を持つことです。

コーヒーを一杯飲むだけでも、また走りたくなる自分に戻れます。

ソロツーリング/寂しい時はこれで解決!

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ソロツーリングの最大の魅力は自由ですが、長時間一人で走っていると、ふと「この景色、誰かと共有したかったな・・」と感じる瞬間があります。

特に休憩中や、宿に着いてからの夜など、静けさが余計に寂しさを際立たせます。私も何度も経験しました。そんな時に、私が実践している寂しさ解消法をご紹介します。

解決法① 「SNSでリアルタイム発信!」

ツーリング中の写真や動画を、その場でSNSにアップします。

インスタでもX(旧Twitter)でも構いません。

リアルタイムで「今ここにいる!」と発信すると、友人やフォロワーから反応が返ってきます。

これは単なる承認欲求ではなく、「誰かが見てくれている」という安心感につながります。

例えば、阿蘇の草原で撮った写真に「最高の天気!」と投稿したら、すぐに「行ってみたい!」「楽しそう!」とコメントが来て、一気に気分が上がりました。

解決法② 「ボイスメモで独り言を残せ!」

スマホの録音アプリを使って、思ったことを声に出して残します。

人は声に出すことで感情が整理されるものです。

しかも、後で聞くと旅の思い出が鮮やかによみがえります。

私は北海道ツーリングでこれを試したのですが、帰宅後に聞くと、当時の風の音や自分の声のトーンまで残っていて、「あの時、こんな気持ちだったんだ」と懐かしくなりました。

解決法③ 「お土産探しミッション!」

「誰かのために何かを選ぶ」という行為は、孤独感を和らげます。家族や友人、職場の人など、贈る相手を決めてお土産探しを始めると、目的ができて旅が楽しくなります。

私はよく道の駅で「ご当地お菓子」を買いますが、選んでいる間はまるで相手と一緒に旅をしているような気分になります。

解決法④ 「他のライダーと会話しろ!」

休憩スポットやフェリー待ちの時間など、同じライダーに軽く声をかけるだけで、その日の印象がガラッと変わります。

「どこから来たんですか?」と聞くだけで、思わぬ情報やおすすめスポットを教えてもらえることもあります。

私は四国の道の駅で知り合ったライダーから、絶景の海沿いルートを教えてもらい、そのまま一緒に少し走ったことがあります。

あの時間は、ソロツーなのに不思議と心が満たされました。

解決法⑤ 「夜は小さなご褒美を用意しろ!」

宿に着いたら、その日の自分へのご褒美を用意します。美味しい晩ごはんでも、温泉でも、ちょっと高めのスイーツでもOKです。

「夜に楽しみが待っている」と思うだけで、日中の寂しさも薄れます。

私の場合、コンビニスイーツと缶コーヒーを夜の相棒にすることが多いです。走り終えた達成感と甘い味が相まって、「一人旅も悪くないな」と感じられます。

確かにソロツーリングがめんどくさい時ってあるよな・・

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バイク好きの私でも、正直「今日は乗るの面倒くさい・・」という日があります。

これ、ライダーあるあるだと思う。。

なぜそんな気持ちになるのか?理由は大きく3つあり、それぞれの背景と対策を、自分の経験も交えて話します。

天候が微妙でテンションが上がらない・・

ツーリングの朝、窓を開けると空がどんより曇り空。雨が降るかどうか微妙な湿った空気。しかも天気予報は「午後から所により雨」。

こうなると、「カッパ持って行った方がいいかな?」「帰り道で濡れるの嫌だな…」と考え始め、出発前から気持ちが萎えてしまいます。

私も以前、関東から山梨方面へ向かう予定だった日に、こんな天気に遭遇しました。

結局「せっかく行っても景色も映えないしな…」と考えてしまい、出発時間をズルズル遅らせ、気づけば昼になっていました。

ただ、この時の失敗で学んだのは「距離を縮める選択肢もアリ」ということです。遠出はやめて、自宅から30分のカフェまで軽く走るだけにしたら、むしろ気楽で楽しめました。

ツーリングは必ずしも長距離じゃなくていい、という発想の転換が必要なんです。

体調が万全じゃない・・

寝不足や前日の飲み会明けなど、朝から体が重く感じる日は、バイクに跨る気力すら湧きません。

ツーリングって運転に集中し続けるので、体調不良のまま行くと途中で急に疲労がピークになり、判断力が鈍る危険があります。

私は昔、「せっかく予定組んだし!」と無理して出発したことがありました。行きはまだ良かったのですが、帰り道で集中力が切れ、信号待ちでふらついた瞬間、「これはヤバかった・・」と冷や汗をかきました。

それ以降、「今日はやめておこう」と判断する勇気を持つようにしています。ツーリングは逃げません。

体調が万全じゃない時は、午後から短距離にするか、バイク磨きや地図チェックなど、次のツーリング準備日に変えてしまう方が安全です。

ミッションをクリアする前に「帰ろうかな・・」

これは特にソロツーリングで起きやすい現象です。「今日はどこ行こうかな」とぼんやり考えながら地図アプリを開き、結局「まぁ走ればいいか・・」と出発。

ところが、明確な目的がないと9割のライダーは途中で「もう帰ろうかな・・」と気持ちが途切れがちになります。

私はこれを防ぐために、必ず“ひとつのミッション”を設定するようにしています。

「あの店のラーメンを食べに行く」「あの峠の絶景を撮る」など、目的が明確だと、途中の道のりも楽しめるんです。

目的地が変わるだけで、同じルートでも気持ちが全く違ってきます。

【忠告】バイクの準備すら面倒になったら相当ヤバいぞ!

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ここまで来ると、単なる“その日の気分”ではなく、ライダーとしてのモチベーションが本格的に低下している可能性があります。

私自身も一度、この状態になったことがあり、半年以上バイクから離れた経験があります。その時に気づいた“危険信号”を3つにまとめました。

ヘルメットを手に取る気がしない・・

「今日は乗ろうかな」と頭では思っても、ヘルメットを手に取る瞬間に「まぁ、いいか」と思ってしまう。

これ、完全に心がバイクから離れているサインです。。

私もこの状態に陥った時は、理由を考えると「乗っても新鮮味がない」「同じルートばかりで飽きた」という感情がありました。

結局、新しいルートや違うバイクに試乗することで、少しずつモチベーションが戻ってきました。

洗車すら面倒に感じる・・

普段なら愛車をピカピカにするのは楽しい時間なのに、それすら「また今度でいいか」と放置してしまう時は、かなり危険です。

バイクは乗らないとエンジンやバッテリーが傷むので、洗車を怠るのは愛着低下の表れでもあります。

私は半年放置してバッテリーを完全に上げてしまい、復旧に出費がかかったことがあります。

その時の後悔は、「もっと愛車を大事にしていれば・・」という一言に尽きます。

バイク関連の話題に興味が湧かない・・

SNSや雑誌でバイク情報を見ても「ふーん・・」で終わる。

この状態は、完全に気持ちが離れています。。

私の場合、この状態が数カ月続きましたが、強制的に「ツーリングイベントに参加」したことで少し復活しました。

やはり環境や刺激がないと、気持ちは自然と冷めてしまうのだと痛感しました。

もしこの3つのうち2つ以上に当てはまる場合、今はあえて距離を置き、他の趣味や生活リズムを整える期間にするのも手です。

無理に乗ろうとすると「やっぱり面倒」という思考が強化されてしまい、さらにバイクから離れてしまうからです。

バイク熱が冷めた時の再始動プラン5ステップ

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ツーリングに対する情熱は、ずっと右肩上がりではありません。

仕事や生活の変化、気分の波などで、一時的に「もういいかな・・」という時期が来るのは普通です。

ここから無理なく復活するために、私が実際に試して効果があった方法を、5つのステップにまとめました。

距離ではなく「体験」を目的にしろ!

バイクに乗る理由が「走行距離」だけだと、マンネリ化して飽きやすいです。復活のきっかけには「その日にしかできない体験」を目的にしましょう。

  • 季節限定のソフトクリームを食べに行く
  • 朝日や夕焼けの絶景ポイントへ行く
  • 期間限定のイベントや道の駅スタンプラリーに参加する

私の場合、真冬の早朝にしか見られない湖面の朝もやを見に行ったことがきっかけで、「やっぱりバイクっていいな」と思い直しました。

装備やギアを新調しろ!

新しいジャケットやグローブ、ヘルメットなど、何かひとつ新しい装備を導入すると、不思議と「早く試したい!」という気持ちが湧きます。

実際、私は冬用グローブを買った翌週、予定になかった日でも「ちょっと試運転しよう」と出かけ、そこからツーリング熱が復活しました。

「最短ルート」から始めろ!

いきなり長距離ツーリングを復活戦にすると、途中で疲れて「やっぱり面倒」に逆戻りします。

まずは片道20〜30分程度、行って帰って1時間以内のショートライドから始めましょう。

短距離でも「外に出た」「風を感じた」という事実が、次のツーリングへの弾みになります。

仲間やイベントの力を借りろ!

ソロツーリングにこだわらず、あえて仲間とのマスツーリングやバイクイベントに参加するのも手です。誰かと走ると「一緒に楽しむ」という別の動機が生まれます。

私も半年ぶりのツーリングを友人の誘いで再開しましたが、「また乗りたい!」という気持ちが一気に戻りました。

愛車のメンテで関係を修復しろ!

バイクとの距離が空いた時ほど、洗車やメンテでじっくり触れることが効果的です。磨いているうちに「やっぱりこのバイクかっこいいな」と愛着が戻ってきます。

私は、久しぶりにチェーン清掃とオイル交換をした日、「せっかく綺麗になったし走りに行くか!」とそのまま出発しました。

バイクとの関係は、人との関係と同じで、近づいたり離れたりを繰り返します。

大事なのは「完全に手放す前に、小さなきっかけを作ること」

ほんの30分のプチツーでも、心が動けば再び走り出せます。焦らず、少しずつ距離を縮めていこう。

最後に統括

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ソロツーリングは自由そのものですが、自由だからこそ心の浮き沈みもあります。

「つまらない」「寂しい」「面倒くさい」という感情は、必ずしも悪いものではありません。

それらを感じながらも走り続ける中で、自分なりの楽しみ方や旅のスタイルが見つかっていきます。

大切なのは、「無理しないこと」と「自分の気持ちに正直でいること」です。

そして、時には目的地を変えたり、ミッションを作ったり、誰かに話しかけたりして、新しい刺激を取り入れてみましょう。

「つまらない」と感じる時は、目的を「走ること」に変えたり、「テーマ」を持って走ることで、刺激を取り戻すことができます。

「寂しい」と感じる時は、立ち寄った先で人と話したり、旅の記録を共有することで、孤独感を打ち消すことができます。

また、ツーリングが「めんどくさい」と感じたら、完璧な計画をやめて、ゆるく走ることを意識してみましょう。

もし、バイクに全く乗る気が起きなくなってしまったら、それは一度バイクから離れてみるのも一つの手です。

ソロツーリングは、あなたの人生を豊かにしてくれる、素晴らしい趣味です。ぜひ、最高のバイクライフを送ってください!

この記事を書いた人
Taku
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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!

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