
トリシティ125のオーナー諸君!、「速くする方法が知りたい!」「リミッターカット術は?」と、思ったかもしれない。
通勤や街乗りでは十分な性能を発揮してくれるトリシティ125ですが、もう少しパワフルな走りを求める場面もあるでしょう。
そんな時、トリシティ125を速くする方法として、真っ先に頭に浮かぶのがリミッターカットではないでしょうか?
リミッターカットと聞くと、少しハードルが高そうに感じるかもしれませんが、正しい知識と方法を知れば、トリシティ125の秘められたポテンシャルを引き出すことが可能です。
この記事では、トリシティ125を速くするための具体的な方法として、リミッターカット術を徹底的に解説します。
また、さらに速さを求める方向けに、ボアアップについても触れ、それぞれのメリット・デメリット、そして注意点まで詳しくご紹介します。
トリシティ125をより快適に、よりパワフルに乗りこなしたいオーナー必見です!
■この記事でわかること
- トリシティ125を速くする方法!その詳細
- トリシティ125のリミッターカット術を徹底解説
- トリシティ125にボアアップすればさらに速くなる?
- 最高回転数も頭に入れておこう
- リミッターカットやボアアップにはリスクもあるので要注意!
トリシティ125を速くする方法!その詳細

トリシティ125のスピードアップを考える際、最も手軽に、かつ効果を実感しやすい方法の一つがリミッターカットです。
しかし、リミッターカットと一言で言っても、そのアプローチはいくつか存在します。ここでは、代表的な方法とその詳細について解説します。
ECUの書き換えによるリミッター解除
トリシティ125のような現代のバイクは、エンジンの制御をECU(Engine Control Unit)と呼ばれるコンピューターが行っています。
■ECUとは?
システムを電子回路を用いて制御する装置(ユニット)の総称。主に自動車に搭載されるものを指す。現在では大半にマイクロコントローラー(マイコン)が搭載されている。
出典ウィキペディア
ECUには、エンジンの回転数や燃料噴射量、点火時期など、走行に関する様々なデータがプログラムされており、速度リミッターもこのECUによって制御されています。
ECUを専門業者に依頼して書き換えることで、速度リミッターを解除し、本来の性能を引き出すことが可能になります。
駆動系の見直し
スクーターの動力伝達において非常に重要な役割を果たすのが駆動系です。
ここを最適化することで、エンジンのパワーを効率的に路面に伝えることができ、加速や最高速に影響を与えます。
どこまで伸びるヤマハ・トリシティ125!
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- ハイスピードプーリーへの交換
プーリーはエンジンの回転を後輪に伝える変速機構の一部です。
純正プーリーよりも変速比がワイドなハイスピードプーリーに交換することで、最高速の伸びを期待できます。同時に、加速性能も向上させたい場合は、適切なウエイトローラーのセッティングが不可欠です。
- ウエイトローラーの調整
ウエイトローラーはプーリーの変速タイミングを制御する部品です。
重さを調整することで、加速重視にしたり、最高速重視にしたりと、特性を変化させることができます。一般的に、軽くすると加速が良くなりますが、最高速が落ちる傾向にあります。
逆に重くすると最高速が伸びやすくなりますが、加速が鈍くなることがあります。最適なバランスを見つけるために、数種類の重さを試すのが良いでしょう。
- 強化クラッチ・強化スプリング
発進時のクラッチミートをより高回転で行うようにすることで、より力強い加速を得られます。強化クラッチや強化クラッチスプリングの導入がこれにあたります。
- 強化Vベルト
高回転、高負荷での走行に耐えうる耐久性の高いVベルトに交換することで、駆動ロスを減らし、安定した動力伝達を維持します。
吸排気系の見直し
エンジンがパワーを出すためには、適切な量の空気と燃料を吸入し、効率良く排気することが不可欠です。
- 社外品エアクリーナーへの交換
吸入抵抗の少ないスポーツタイプのエアクリーナーに交換することで、より多くの空気をエンジンに取り込むことが可能になり、燃焼効率の向上と出力アップに繋がります。
ただし、吸入空気量が増えるため、燃料噴射量のセッティング(サブコンなどで調整)が必要になる場合があります。
- 社外品マフラーへの交換
排気効率の良い社外品マフラーに交換することで、排気抵抗が減り、エンジンの吹け上がりが良くなります。これにより、特に高回転域でのパワーアップが期待できます。
デザインや音量も様々なので、好みに合わせて選べます。ただし、交換後は純正と異なる排気特性になるため、こちらも燃料噴射量の調整が必要になる場合があります。
軽量化
車両全体の重量を軽くすることも、加速性能や運動性能の向上に直結します。
- 不要なパーツの取り外し
必要最低限の装備にすることで、わずかですが軽量化に繋がります。
- 軽量パーツへの交換
ホイール、マフラー、バッテリーなど、軽量な社外品パーツに交換することで、効果的に重量を削減できます。特にバネ下重量(サスペンションより下の部分の重量)の軽量化は、運動性能に大きく寄与します。
トリシティ125のリミッターカット術を徹底解説

トリシティ125のオーナーが「もう少しスピードが出れば」「加速をもっとスムーズにしたい」と感じた時、まず検討されるのがリミッターカットでしょう。
これは、車両が本来持っている性能を制限している速度リミッターを解除し、ポテンシャルを引き出すためのチューニングです。
ここでは、トリシティ125におけるリミッターカットの種類、それぞれの詳細な方法、そして注意点について徹底的に解説します。
リミッターカットの種類と原理
トリシティのアレは結構グレーゾーンらしいので将来規制されふかも考えると怪しいかなと…
125原付はリミッターかかってるはずですし大人しく2輪免許取りましょう(自分も取得中)— サラちゃん (@Rhino_FA_18) October 28, 2024
トリシティ125のような現代のインジェクション車両において、速度リミッターは主にECUによって制御されています。
ECUはエンジンの頭脳とも言える部分で、様々なセンサーからの情報を元に、燃料噴射量、点火時期、そして速度などを総合的に制御しています。
速度リミッターは、ECUが特定の速度に達したと判断すると、燃料カットや点火時期の遅延などを行い、それ以上の速度が出ないように制限する仕組みです。
トリシティ125のリミッターカットには、大きく分けて以下の2つのアプローチがあります。
ECUチューニングによるリミッター解除
これは、車両に搭載されているECUに直接アクセスし、内部のプログラムを書き換えることで速度リミッターの制限を解除する方法です。
専門的な知識と専用の機材が必要となるため、一般的にはバイクショップやチューニング専門店といったプロの業者に依頼することになります。
✅️詳細な方法
業者によって、ECU本体を取り外して専用の読み取り/書き込み装置に接続するか、車両の診断ポート(OBDポート)からECUにアクセスするかのいずれかの方法が取られます。
純正ECUのデータを読み出し、速度リミッターに関するプログラム部分を特定します。
特定したリミッター部分のデータを変更し、制限を解除します。
この際、単にリミッターを解除するだけでなく、燃料マップや点火マップを最適化することで、全体的なエンジン特性を向上させる「ECUチューニング」も同時に行われることがあります。
これにより、リミッター解除だけでなく、アクセルレスポンスの向上やトルクアップなども期待できます。変更されたデータをECUに書き戻し、車両に再取り付けして完了です。
社外品パーツ(サブコンピューターやリミッターカット装置)の導入
これは、ECUとセンサーの間に割り込ませる形で、外部から信号を加工してECUに送ることで、ECUを「騙し」、リミッターが作動しないようにする方式です。
一般的に「サブコン」「リミッターカットハーネス」などと呼ばれます。
✅️詳細な方法
トリシティ125に対応した社外品のリミッターカットパーツを選びます。信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
製品に付属のハーネス(配線)を、ECUや車速センサーなど、指示された純正配線に割り込ませて接続します。多くの場合、カプラーオンで接続できるタイプと、配線を加工する必要があるタイプがあります。
サブコンピューター本体などを振動のない場所に固定します。製品によっては、DIPスイッチや専用のPCソフトを使って設定が必要な場合があります。
トリシティ125にボアアップすればさらに速くなる?

リミッターカットで物足りなさを感じる場合、さらにパワフルな走行性能を求める選択肢としてボアアップが挙げられます!
ボアアップとは、エンジンのシリンダーの内径を拡大し、排気量を増加させる改造のことです。
ボアアップのメリット
- 大幅なパワーアップ
排気量が増えることで、エンジンが出せるトルクと馬力が大幅に向上し、加速性能や最高速が格段に向上します。
- 加速の改善
特に低速域からの加速がスムーズになり、幹線道路への合流や坂道などでのストレスが軽減されます。
ボアアップのデメリットと注意点
ボアアップはリミッターカット以上に大掛かりな改造であり、多くの注意点があります。
- 費用が高額
シリンダーやピストンなどの部品交換、エンジンの分解・組み立てが必要になるため、費用が高額になります。
トリシティにもう少し加速が欲しいかもって思って色々調べてたら
トリシティ125ボアアップって記事を見つけて気になって読んでみたら
パーツ代と工賃の合計17万で笑った pic.twitter.com/U2XYgnZyap— りょう🧪 (@Ryo_JimnySIERRA) February 10, 2023
- 耐久性の低下
エンジンに大きな負荷がかかるため、ノーマル状態と比較してエンジンの寿命が短くなる可能性があります。
- 登録変更の必要性
排気量が変わるため、ナンバープレートの変更や、場合によっては普通自動二輪免許が必要になることがあります。軽二輪(125cc超~250cc以下)扱いとなるため、自動車専用道路の走行が可能になりますが、それに伴う法規の理解と遵守が必須です。
- 整備の知識
専門的な知識と技術が必要なため、DIYでの作業は非常に困難であり、必ず専門業者に依頼すべきです。
最高回転数も頭に入れておこう

リミッターカットやボアアップを検討する際、単に最高速度を追求するだけでなく、エンジンの最高回転数についても理解しておくことが重要です。
エンジンの回転数とパフォーマンス
エンジンは、その設計によって安全に回せる上限の回転数(レブリミット)が決まっています。
リミッターカットは、このレブリミットに到達する前に速度リミッターが介入するのを解除するものであり、エンジンの物理的な回転上限を引き上げるものではありません。
無理に最高回転数を上げようとすると、エンジンに過度な負担がかかり、故障の原因となります。
ボアアップと回転数の関係
ボアアップは、排気量を増やすことでより大きな力を生み出す改造であり、必ずしも最高回転数を劇的に上昇させるものではありません。
むしろ、排気量が増えることで、より低い回転数で高いトルクを発揮できるようになり、結果的に加速性能や最高速度が向上することが期待できます。
リミッターカットやボアアップにはリスクもあるので要注意!

トリシティ125を速くする方法としてリミッターカットやボアアップを紹介してきましたが、これらの改造には必ずリスクが伴います!
安易な気持ちで手を出すのではなく、十分な理解と覚悟が必要です。
法的なリスク
✅️道路交通法違反
公道で速度制限を超える走行は、道路交通法違反です。リミッターカットをして最高速度が上がっても、法定速度を守って走行することが大前提です。
✅️排気量変更に伴う登録違反
ボアアップにより排気量が変更されたにもかかわらず、軽二輪や小型二輪としての登録を行わないまま走行すると、無免許運転や税金逃れなどの違反となります。
安全上のリスク
✅️車両のバランス崩壊
車両は、ノーマルの状態で最もバランスが取れるように設計されています。エンジン出力が向上すると、それに伴いブレーキ性能、サスペンションの減衰力、タイヤのグリップ力なども強化しないと、非常に危険です。
✅️事故のリスク増大
パワーアップした車両は、ノーマル時よりも操作がシビアになります。ライダーの技量を超えた速度域での走行は、事故のリスクを大幅に高めます。
✅️耐久性の問題
エンジンや駆動系に大きな負荷がかかるため、各パーツの摩耗が早まったり、故障が発生しやすくなったりします。
その他のリスク
✅️メーカー保証の無効
改造を行った場合、メーカーの保証は受けられなくなります。
✅️買取価格への影響
改造車は、ノーマル車に比べて中古車市場での評価が低くなる傾向があります。
最後に結論のまとめ

トリシティ125を速くしたいという気持ちは、多くのオーナーが抱く願いかもしれません。リミッターカットやボアアップは、その願いを叶える具体的な手段として有効です!
リミッターカットは、比較的気軽にできるチューニングですが、ECU書き換えか社外品パーツかの選択肢があり、それぞれにメリット・デメリット、そして注意点があります。
特に、自己責任が伴うこと、そして公道での速度超過は違法行為であることを忘れてはなりません!
一方で、ボアアップは大幅なパワーアップを期待できますが、費用、耐久性、そして法的な手続きなど、より多くのハードルとリスクが伴います。
排気量が変わることで、免許の種類や税金、そして自動車専用道路の走行可否なども変わってくるため、慎重な検討が必要です。
いずれの改造を行うにしても、最も重要なのは安全性です。
車両の性能と自分の運転スキルを十分に考慮し、無理のない範囲で楽しむことが大切です。もし改造を検討しているのであれば、必ず信頼できる専門業者に相談し、リスクを理解した上で進めるようにしましょう。
トリシティ125で、安全に、そして快適なバイクライフを送るために、この記事が参考になれば幸いです!

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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!
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