
都市部を中心にその利便性と安定性から人気を集めているヤマハのトリシティ125。
しかし、雨の日や日差しの強い日など、天候によっては快適な移動が阻害されることもあります。そこで注目されているのが、トリシティ125への屋根の取り付け作業と総額です。
本記事では、トリシティ125の屋根の取り付け作業の工程、費用、総額、そして気になる疑問点について、徹底的に掘り下げて解説していきます。
トリシティ125に屋根を取り付けたいと考えているが費用や総額を知りたいオーナーのためのコンテンツです!
■この記事でわかること
- トリシティ125/屋根の取り付け作業の詳細を詳しく解説
- 【業者依頼の場合】屋根の取り付け作業には工賃がいる
- 自分で作業をする場合はもちろん工賃はかからない
- ルーフキットなど各パーツごとにどれくらいかかるのか?
- トリシティ125/屋根の取り付け作業の総額は約30万~40万が妥当
- トリシティ125の屋根は折りたたみも可能なのか?
- 最後に結論のまとめ
トリシティ125/屋根の取り付け作業の詳細を詳しく解説

自分でトリシティ125に屋根を取り付ける場合、専門業者に依頼するよりも費用を抑えられるという大きなメリットがあります。
しかし、その反面、事前の準備や作業工程をしっかりと理解し、安全に配慮しながら進める必要があります。ここでは、DIYで屋根を取り付ける際の一般的な流れと、各工程における注意点を詳しく解説します。
事前の情報収集とルーフキットの選定
まず、ご自身のトリシティ125の型式に適合するルーフキットを選定する必要があります。
インターネットや専門店で情報を収集し、取り付け方法や必要工具、レビューなどを確認しましょう。ルーフキットには様々な種類があります。
- 素材(FRP、アクリル、布製など)
- 形状(フルルーフ、ハーフタイプなど)
- 機能(ワイパー、ライトの有無など)
を比較検討し、ご自身のニーズやDIYのスキルレベルに合ったものを選びましょう。
取り付け方法が比較的簡単なDIY向けに設計されたルーフキットも存在します。
必要な工具と作業場所の準備
ルーフキットの取り付けに必要な工具を事前に準備します。一般的な工具としては、以下のようなものが挙げられます。
- プラスドライバー、マイナスドライバー
各種ネジの締め付け、取り外しに使用します。
- レンチセット、ソケットレンチセット
各種ボルト、ナットの締め付け、取り外しに使用します。サイズが合わないとネジやボルトを痛める原因になるため、様々なサイズを用意しておくと安心です。
- トルクレンチ
指定トルクでボルト、ナットを締め付ける際に使用します。特に車体のフレームに関わる部分は、適切なトルクで締め付けることが重要です。
- 六角レンチセット
六角穴付きボルトの締め付け、取り外しに使用します。
- ニッパー、ペンチ
配線の切断、接続、固定などに使用します(電装品を取り付ける場合)。
- カッターナイフ、ハサミ
配線皮膜の剥ぎ取り、結束バンドの切断などに使用します(電装品を取り付ける場合)。
- ドリル、ドリルビット
車体に穴あけ加工が必要な場合に使用します。作業前に穴あけ位置やサイズを正確に確認することが重要です。
- やすり
穴あけ後のバリ取りなどに使用します。
- メジャー、スケール
部品の位置決めやサイズの確認に使用します。油性ペン、マスキングテープ: 穴あけ位置のマーキングなどに使用します。
- 保護メガネ、作業用手袋
作業中の安全を確保するために必ず着用しましょう。
- 配線テスター
電装品の配線状況を確認するために使用します(電装品を取り付ける場合)
また、十分な作業スペースを確保しましょう。屋根キットや工具を広げられる広さがあり、雨風をしのげる場所が理想的です。安定した平らな地面で作業を行いましょう。
車体の準備
取り付け作業前に、トリシティ125の車体を清掃します。
特に、取り付けに関わる部分の汚れを落としておくことで、作業がしやすくなります。
ルーフキットの取り付けに必要な既存の部品(スクリーン、ミラーなど)を取り外します。取り外した部品は、紛失しないように整理して保管しておきましょう。
ルーフキットの仮組み(可能な場合)
ルーフキットによっては、事前に仮組みができる場合があります。
取扱説明書に従って、部品が全て揃っているか、組み立てに問題がないかなどを確認しておきましょう。仮組みを行うことで、実際の取り付け作業のイメージがつかみやすくなります。
取り付けステーの固定
ルーフキットに付属の取り付けステーを、トリシティ125の指定された箇所に固定します。
取扱説明書をよく読み、正しい位置に、正しい向きで取り付けるように注意してください。
ステーの固定には、既存のボルト穴を利用する場合や、新たに穴あけ加工が必要になる場合があります。穴あけ加工が必要な場合は、取扱説明書に記載された位置に、指定されたサイズのドリルビットで慎重に穴を開けます。
穴あけ位置がずれると、ルーフキットが取り付けられなくなるため、事前にしっかりとマーキングを行いましょう。
ステーの固定には、指定されたサイズのボルト、ナットを使用し、トルクレンチで適切なトルクで締め付けます。
締め付けトルクが不足していると走行中に緩む可能性があり、締め付けすぎるとネジやボルトを破損させる可能性があります。
屋根本体の取り付け
組み立てた(または仮組みした)屋根本体を、先ほど取り付けたステーに固定します。
ここでも、取扱説明書をよく読み、正しい手順で確実に取り付けるようにしてください。
屋根本体の固定にも、ボルトやナットを使用します。仮締めを行い、全体の位置を確認してから本締めを行いましょう。無理な力を加えると、屋根本体やステーを破損させる可能性があるため、慎重に作業を進めます。
電装品の配線(搭載されている場合)
ルーフキットにライトやワイパーなどの電装品が搭載されている場合は、配線作業を行います。
取扱説明書に記載された配線図をよく理解し、トリシティ125のバッテリーや既存の配線に接続します。
配線接続の際には、以下の点に注意しましょう。
✅️バッテリーのマイナス端子を外す
作業中のショートを防ぐために、必ずバッテリーのマイナス端子を外してから作業を行いましょう。
✅️正しい配線材を使用する
車両用として適切な太さの配線材を使用しましょう。
✅️確実な接続
配線コネクターやギボシ端子などを使い、確実な接続を行いましょう。接続不良は、電気系統のトラブルの原因になります。
✅️絶縁処理
接続部分には、絶縁テープや収縮チューブなどでしっかりと絶縁処理を行いましょう。
✅️配線の取り回し
配線が走行中に引っかかったり、擦れたりしないように、適切な経路で取り回し、結束バンドなどで固定しましょう。
配線作業に不安がある場合は、無理に進めず、専門業者に相談することも検討しましょう。
最終確認と調整
屋根本体と電装品の取り付けが完了したら、全体の最終確認を行います。
- 固定状況の確認
屋根本体やステー、各部のボルト、ナットに緩みがないか、しっかりと固定されているかを確認します。
- 電装品の動作確認
ライトの点灯、ワイパーの動作などを確認します。
- 干渉の確認
ハンドル操作やサスペンションの動きに屋根が干渉しないか確認します。
- 視界の確認
運転席からの視界が確保されているか確認します。必要に応じて、屋根の位置や角度などを微調整します。
試運転
安全な場所で、屋根を取り付けたトリシティ125をゆっくりと試運転してみましょう。
異音や振動がないか、操作性に問題がないかなどを確認します。
走行中に異常を感じた場合は、直ちに安全な場所に停車し、原因を確認してください。
【業者依頼の場合】屋根の取り付け作業には工賃がいる

トリシティ125に屋根を取り付ける作業は、一般的に専門業者に依頼する場合、当然ながら「工賃」が発生します。
この工賃は、屋根の種類、取り付けの複雑さ、業者の料金設定などによって大きく変動します。
工賃の構成要素
屋根取り付けの工賃は、主に以下の要素で構成されています。
✅️基本作業料
屋根キットの組み付け、車体への取り付け、基本的な調整などにかかる費用です。
✅️車体加工料
取り付けに必要なフレームの加工(穴あけなど)や既存部品の取り外しなどにかかる費用です。
✅️電気配線料
電装品(ライト、ワイパーなど)の接続にかかる費用です。配線の引き回しやコネクターの接続など、専門的な知識と技術が必要です。
✅️追加部品費用
取り付けに必要なボルト、ナット、ステー、配線材などの部品代です。
業者によっては、車両の引き取り・納車費用、廃車処理費用などが含まれる場合があります。
工賃の相場
トリシティ125屋根付きが1台完成しました。
前回と値段変わらずです。
お探しの方、ぜひ見に来てください🙂↕️宜しくお願いします pic.twitter.com/D4dd3rmzL2— オートサービス翔(バイク屋さん) (@AS_SHOW) October 18, 2024
屋根取り付けの工賃の相場は、一概には言えませんが、一般的には5万円~15万円程度となることが多いようです。
ただし、これはあくまで目安であり、屋根の種類や加工の度合いによっては、さらに高額になることもあります。
特に、大掛かりな車体加工が必要な場合や、複雑な電装品の取り付けが必要な場合は、工賃が高くなる傾向にあります。
また、業者によって技術力やサービス内容、料金設定が異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
自分で取り付ける場合はもちろん工賃はいらない

DIYに自信のある方であれば、自分でトリシティ125に屋根を取り付けることも不可能ではありません!
自分で作業を行う最大のメリットは、当然ながら工賃がかからないことです。しかし、DIYでの取り付けには、いくつかの注意点とデメリットが存在します。
DIYで取り付ける際の注意点
屋根の取り付けには、ある程度の機械に関する知識や工具の扱いの技術が必要です。
特に、車体への加工や電気系統の接続は、誤った方法で行うと車両の故障や事故につながる可能性があります。
取り付けに必要な特殊な工具や作業スペースを確保する必要もあります。トルクレンチ、ドリル、配線テスターなど、専門的な工具が必要となる場合があります。
DIYでの取り付けは、全てにおいて自己責任となります!
取り付け不良による部品の脱落や事故が発生した場合、保証の対象外となる可能性があり、専門業者に依頼するよりも、多くの時間と手間がかかることを覚悟する必要があります。
購入する屋根キットが、自分のトリシティ125の型式に適合しているかを事前にしっかりと確認する必要があります。
DIYで取り付ける際のデメリット
- 保証の問題
メーカーや販売店によっては、DIYで改造した場合、車両の保証が受けられなくなる可能性があります。
- 耐久性の問題
専門業者による取り付けと比較して、DIYの場合は取り付け精度が低くなる可能性があり、屋根の耐久性や安全性が損なわれる可能性があります。
- 法規制の問題
取り付ける屋根の種類や形状によっては、道路運送車両法などの法規制に抵触する可能性があるため、事前に確認が必要です。
DIYでの取り付けは、費用を抑えられるというメリットがある反面、専門知識や技術、安全性などの面でリスクも伴います。
特に、トリシティ125のような特殊な機構を持つ車両への取り付けは、慎重に検討する必要があります。
ルーフキットなど各パーツごとにどれくらいかかるのか?

トリシティ125用の屋根を取り付けるためには、主に「ルーフキット」と呼ばれる屋根本体と、取り付けに必要な「ステー」や「ボルト」などの部品が必要です。
ここでは、これらの各パーツの費用について解説します。
ルーフキットの費用
トリシティ125用のルーフキットは、様々なメーカーから販売されており、素材、形状、機能によって価格帯が大きく異なります。
✅️素材
FRP(繊維強化プラスチック)製、アクリル製、布製などがあります。
FRP製は強度が高く耐久性に優れていますが、価格も比較的高めです。アクリル製は透明度が高く視界を確保しやすいですが、衝撃に弱い場合があります。
布製は軽量で折りたたみ可能なものもありますが、耐久性は他の素材に劣る場合があります。
✅️形状
フルルーフタイプ、ハーフタイプ、バイザータイプなどがあります。
フルルーフタイプは雨風をしっかりと防ぎますが、車体が大型化する傾向があります。ハーフタイプやバイザータイプは、開放感がありますが、雨風の防御力は限定的です。
✅️機能
ワイパー、ライト、ベンチレーター、可動式の窓などが装備されているものもあります。これらの機能が充実しているほど、価格も高くなります。
ルーフキットの費用相場は、一般的に15万円~30万円程度となることが多いようです。高機能なものや、特殊な素材を使用したものは、さらに高額になることもあります。
帝都産業は、ヤマハの3輪スクーター『トリシティ125』用ルーフキット「SLR for Tricity」の販売を10月25日より開始、予定価格は14万9040円https://t.co/1OOayNcDL4
— KOfy (@toyokozy) September 23, 2016
取り付けステー・ボルトなどの部品費用
ルーフキットを車体に取り付けるためには、専用の取り付けステーやボルト、ナットなどの部品が必要です。
これらの部品は、ルーフキットに付属している場合と、別途購入する必要がある場合があります。
ステーは、ルーフキットを車体のフレームにしっかりと固定するための重要な部品です。車種やルーフキットの種類によって形状や材質が異なります。ボルトやナットは、ステーとルーフキット、ステーと車体を固定するために使用されます。
これらの部品の費用は、一般的には数千円~数万円程度となることが多いようです。
ただし、車体の加工が必要な場合は、追加の部品が必要となることもあります。
その他の費用
屋根の取り付けに関連して、上記以外にも費用が発生する場合があります。
✅️送料
ルーフキットを通販で購入した場合などにかかる送料です。
✅️塗装費用
ルーフキットの色を車体に合わせて塗装したい場合にかかる費用です。
✅️電装品費用
後付けでライトやワイパーなどを取り付けたい場合にかかる費用です。
これらの費用も考慮に入れると、屋根取り付けの総額はさらに増加する可能性があります。
トリシティ125/屋根の取り付け作業の総額は約30万~40万が妥当

ここまでの各項目の費用を総合的に考慮すると、トリシティ125に屋根を取り付ける作業の総額は、約30万円~40万円程度が妥当と言えるでしょう!
この金額には、一般的なルーフキットの費用(15万円~30万円)、取り付け工賃(5万円~15万円)、取り付けに必要な部品代(数千円~数万円)などが含まれています。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、選ぶルーフキットの種類や機能、業者による工賃設定、追加のオプションなどによって、総額は大きく変動する可能性があります。
例えば、高機能なルーフキットを選んだ場合や、大掛かりな車体加工が必要な場合は、40万円を超えることもあります。
逆に、比較的シンプルなルーフキットを選び、DIYで取り付けを行う場合は、30万円を下回ることも可能です。
重要なのは、事前に複数の業者から見積もりを取り、内訳をしっかりと確認し、自身の予算と希望に合ったプランを選ぶことです。
トリシティ125の屋根は折りたたみも可能なのか?

トリシティ125に取り付ける屋根の中には、折りたたみ可能なタイプのものも存在します。
折りたたみ式の屋根のメリットは、天候に合わせて屋根を開閉できる点です。
晴れた日には開放的な走行を楽しみたい、雨の日にはしっかりと雨を防ぎたいといったニーズに応えることができます。
折りたたみ式の屋根は、一般的に布製のものが多く、骨組みとなるフレームに沿って折りたたんだり、巻き取ったりする構造になっています。中には、電動で開閉できる高機能なものもあります。
ただし、折りたたみ式の屋根は、固定式の屋根と比較して、耐久性や雨風の防御力がやや劣る場合があること、構造が複雑なため価格が高くなる傾向があることなどのデメリットも考慮する必要があります。
また、折りたたんだ状態でも、屋根の骨組みや折りたたまれた布地が車体に残るため、完全に開放的な状態になるわけではないことにも注意が必要です。
折りたたみ式の屋根を選ぶ際には、開閉の操作性、耐久性、防水性などをしっかりと確認し、自身の使用状況や好みに合ったものを選ぶようにしましょう。
最後に結論のまとめ

本記事では、トリシティ125への屋根の取り付けについて、作業の詳細、費用、注意点などを詳しく解説してきました。
トリシティ125に屋根を取り付けることで、雨の日や日差しの強い日でも快適な移動が可能になります。
しかし、取り付けには専門的な知識と技術が必要となる場合が多く、費用も決して安くはありません。
屋根の取り付けを検討する際には、複数の業者から見積もりを取り、費用だけでなく、業者の技術力やアフターサービスなども比較検討することが重要です。
DIYでの取り付けも可能ですが、安全性や耐久性の面でリスクも伴うため、慎重な判断が必要です。
トリシティ125の屋根取り付けの総額は、一般的に30万円~40万円程度が妥当と言えますが、選ぶルーフキットの種類や機能、業者によって大きく変動します。
折りたたみ可能な屋根も存在しますが、耐久性や価格などを考慮して選ぶ必要があります。
今回の記事が、トリシティ125への屋根の取り付けを検討しているあなたにとって、有益な情報となれば幸いです。
しっかりと情報を収集し、納得のいく選択をしてください!

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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!
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