
「ツーリング=大型バイクが楽ちん」というイメージを抱いていないか?
近年、原付二種と呼ばれる125ccクラスのスクーターが、ロングツーリングの新たな選択肢としてライダーの間で注目を集めています。
特に街乗りや通勤に便利な125ccスクーターは、その手軽さと経済性から多くの支持を得ていますが、実は長距離を走るツーリングでも十分な実力を発揮するモデルが豊富に存在します。
しかし、「長距離は疲れるのでは・・?」「パワー不足ではないか・・?」といった疑問から、なかなか一歩を踏み出せないバイクオーナーもいるでしょう。
この記事では、そんな125ccスクーターに対する不安を解消し、なぜ今125ccがロングツーリングに向いているのかという理由から、長距離移動の楽ちん性と安定性を兼ね備えた厳選の7車種を一挙に紹介します!
■この記事でわかること
- 125ccスクーターが「ロングツーリング」に向いている3つの理由
- ロングも楽ちん!ツーリング向きな125ccスクーター7選
- 車種を選ぶ際の重要ポイント
- 最後に統括
125ccスクーターが「ロングツーリング」に向いている3つの理由

多くのオーナーが大型バイクを選ぶ中で、あえて125ccのスクーターがロングツーリングに向いていると言えるのには明確な理由があります。
経済性や手軽さだけではない、ツーリングにおける本質的なメリットを見ていきましょう。
経済性と燃費の良さ
ロングツーリングを計画する上で、最も現実的な問題となるのがコストです。その点で、125ccスクーターは非常に大きなアドバンテージを持っています。

まず、ガソリン代の節約効果は無視できません!
125ccクラスのスクーターは、リッターあたり40kmを超える優れた燃費性能を持つモデルが多く、中には50km/Lに迫る車種もあります。
長距離を走れば走るほど、この高燃費が燃料代の大きな節約につながり、ツーリングの費用全体を抑えることができます。
また、維持費においても125ccクラスは優れています。
任意保険は、自動車や大型バイクの保険に特約として追加できるファミリーバイク特約を利用できるため、単独で保険に加入するよりも遥かに安価に済ませられるケースが多いです。
これは、毎年の出費を大幅に抑え、より多くの資金を旅費やカスタムに回せることを意味します。
税金や車検も不要であるため、トータルで見たときの経済性は非常に高く、長距離を頻繁に楽しみたいライダーにとって最大の魅力の一つと言えるでしょう。
走行性能と維持費のバランス
125ccは、日本の道路事情において非常にバランスの取れたクラスです。

特筆すべきは、法定速度が60km/hである点と、二段階右折が不要である点です。
50cc以下の原付一種では30km/hという制限があり、二段階右折の義務も煩わしさを感じさせますが、125ccは一般道の流れにスムーズに乗ることができ、ストレスなく走行できます。
もちろん高速道路の走行はできませんが、裏を返せば、景色を楽しみながらゆっくりと進む「下道の旅」を存分に堪能できるということでもあります。
排気量が小さいとはいえ、近年主流となっている水冷エンジンなどは低速からトルクフルで、街中のストップアンドゴーはもちろん、緩やかな坂道でも十分な加速力を発揮します。
そして、そのコンパクトな車体は、旅先での取り回しの良さに直結します。
狭い路地や観光地の駐車場など、大型バイクでは気を使う場面でも、小型車である125ccスクーターなら不安なく進入・駐車が可能です。
ツーリングの自由度を高めてくれる、隠れたメリットです。
豊富な積載性と快適装備
スクーター最大の利点の一つが、豊富な積載性です。

ほとんどのモデルがシート下に大容量のメットインスペースを持っており、ヘルメット一つ分以上の荷物を収納できます。
これは、急な雨に備えたレインウェアや、お土産、工具などを手軽に持ち運べることを意味し、荷物の積み下ろしによる手間を大きく削減してくれます。
さらに、多くのツーリングライダーが活用するのが、社外品パーツ(リアボックスなど)の選択肢の多さです。
車体に手を加えやすい構造であるため、簡単に大型のリアボックスを追加することができ、積載容量を飛躍的に高めることができます。
大型バイクのようなパニアケース(側面のケース)と比較しても、125ccスクーターに取り付けたリアボックスは、車体の幅からはみ出しにくく、すり抜けや駐車時にもストレスが少ない設計となっています。
また、最新の125ccスクーターの多くは、スマートキーシステム、USB充電ポート、LEDヘッドライトなど、かつては大型バイクにしかなかった快適装備を標準で搭載しているモデルが増えています。
これらの装備は、旅の質を向上させる上で非常に重要な要素となります。
ロングも楽ちん!ツーリング向きな125ccスクーター7選

重要ポイント(快適性、安定性、積載性)を高いレベルで満たし、多くのライダーから支持を集める、ロングツーリングが楽な125ccスクーターを厳選しました。
それぞれのモデルが持つ独自の強みを理解し、あなたの旅のスタイルに合う一台を見つけてください!
Honda PCX125【高水準の王道モデル】
125ccスクーター市場において常にトップクラスの人気を誇るPCX125は、ロングツーリングにおける王道中の王道と言えるでしょう!

その人気の秘密は、全方位で高水準のバランスの良さにあります。
特筆すべきは、水冷eSP+エンジンによる快適な走りです。
このエンジンは、高効率で力強い加速を実現し、信号からのスタートはもちろん、バイパスなどでの流れをリードする際にも十分な余裕をもたらします。
振動も少なく、長時間走行してもライダーへの負担が少ないのが特徴です。
また、充実した装備(スマートキー、USBなど)も快適性を高めています。
キーを取り出す手間なくエンジン始動・ロックが可能なスマートキーシステムは、旅先での細かな移動時や荷物が多い時に便利です。
グローブボックス内にUSB Type-C充電ソケットも備わっているため、ナビとして利用するスマートフォンの充電切れを心配する必要がありません。
洗練されたデザインに加え、大径ホイールによる安定した走行性能も兼ね備えており、ツーリング初心者からベテランまで、幅広くおすすめできる一台です。
YAMAHA NMAX125【スポーツ走行も楽しめる】
ホンダのPCXと人気を二分するのが、ヤマハのNMAXです。

NMAXは、ヨーロピアンスタイルのデザインと、高い走行性能を求めるライダーに特に支持されています!
NMAX最大の武器は、VVA(可変バルブ機構)搭載のパワフルなエンジンです。
この技術により、低回転域では燃費と扱いやすさを、高回転域では力強い加速を実現し、125ccクラスとは思えないスポーティな走りを提供します。
長距離の移動でもパワー不足を感じさせず、スムーズに巡航できるのが魅力です。
また、スポーティな乗り味と安定性の両立もツーリング向きの要素です。
PCXと同様に大径ホイールを採用していることに加え、上位モデルにも搭載されるトラクションコントロールシステム(TCS)を装備しており、雨天時や滑りやすい路面での後輪のスリップを抑制し、高い安心感を提供します。
シート下のメットインも十分な容量を確保しており、快適なツーリングのための積載性も申し分ありません。
YAMAHA トリシティ125【異次元の安定感】
走行安定性を最優先に考えるライダーにとって、トリシティ125は唯一無二の存在です!

ヤマハ独自のLMW(Leaning Multi Wheel)テクノロジーにより、フロントに二輪を備えた独特の構造が最大の特徴です。
このフロント二輪による高い安心感は、他のスクーターでは決して味わえないものです。
通常の二輪車と異なり、カーブでも車体を傾けて曲がりますが、接地面積が広く、路面の変化に対する影響を受けにくいのが強みです。
特に、雨の日や悪路での走行メリットが際立っており、濡れたマンホールや砂利道、段差など、通常のスクーターではヒヤリとする場面でも、抜群の安定性を発揮します。
ツーリングでは予期せぬ天候や路面状況に出くわすことがありますが、トリシティ125はそのような環境変化に対するストレスを最小限に抑えてくれます。
安定性を重視する初心者や、頻繁に悪天候下を走行するライダーにとって、これほど頼りになる相棒はいないでしょう。
Honda リード125【大容量積載】
とにかく荷物をたくさん積みたい、お土産を気にせず買いたいというライダーに強くおすすめしたいのが、ホンダのリード125です!

その最大の魅力は、37L超の圧倒的な積載力を誇るメットインスペースです!
37Lという容量は、フルフェイスヘルメットとレインウェアやグローブなどの小物一式を収納しても、まだ余裕があるほどのサイズです。
この大容量メットインのおかげで、重い荷物を背負う必要がなくなり、ライダーの疲労軽減に大きく貢献します。
また、メットインの形状も工夫されており、四角い荷物も入れやすい設計になっている点も評価が高いです。
リード125は、日常使いからツーリングまで対応する実用性も兼ね備えています。燃費性能も優れており、長距離移動の経済性も抜群です。
最新モデルでは、アイドリングストップ機能も搭載されており、市街地での燃費向上に一役買っています。
派手さはありませんが、優れた実用性と積載性で、旅の頼れる「縁の下の力持ち」となってくれるモデルです。
SUZUKI バーグマンストリート125EX【コスパ抜群】
スズキが送り出すバーグマンストリート125EXは、コストパフォーマンスに優れながらも、所有感を満たしてくれる上質なデザインが特徴のモデルです!

このモデルには、SEP-αエンジンが搭載されており、燃費効率が非常に高く、低燃費で長距離を走破できます。
SEP(スズキ・エコ・パフォーマンス)技術は、日常的な走行において軽快な加速と優れた燃費を両立させるために開発されました。
また、このモデルにはアイドリングストップシステムも採用されており、燃費性能にさらに磨きをかけています。
デザイン面では、高級感のあるボディワークと、ライダーがゆったりと足を伸ばせるフットスペースが特徴で、長距離でも疲れにくいゆったりとしたライディングポジションが確保されています。
このライディングポジションは、体への負担を軽減し、長時間座っていても快適性を保ってくれるため、ツーリングでの快適性が非常に高いです。
SUZUKI アドレス125【シンプル・イズ・ベスト】
アドレス125は、無駄を削ぎ落としたシンプルな設計で、高い経済性と扱いやすさを追求したモデルです。

その最大の魅力は、軽量コンパクトな車体と扱いやすさです!
車両重量が軽いため、取り回しが非常に楽で、ツーリング先のUターンや駐車時の切り返しなどでもライダーへの負担が少ないのがメリットです。また、その軽量さも相まって、燃費性能も良好です。
アドレス125は、維持費を抑えたいライダーにおすすめです。
車両本体価格が比較的リーズナブルであることに加え、燃費の良さとシンプルな構造は、維持管理の手間やコストを低く抑えることにつながります。
派手な装備や高性能を求めず、ただ純粋に、快適に長距離を移動できる経済的なパートナーを探している方に最適な選択肢と言えるでしょう。
YAMAHA アクシスZ【燃費が鬼】
アクシスZは、ヤマハのエコノミースクーターの代表格であり、とにかく燃費性能を重視したいライダーに向けたモデルです。

このモデルは、クラス最高レベルの低燃費性能を誇り、カタログ燃費ではリッター50kmを優に超える性能を叩き出します!
長距離ツーリングにおいて、給油回数が減ることは、旅のストレスを大きく軽減してくれる要素です。
長距離走行における給油回数のメリットは大きく、特に地方のガソリンスタンドが少ないエリアを巡る旅では、この燃費の良さが非常に大きなアドバンテージとなります。
車体は比較的軽量で、メットイン容量も十分なスペースを確保しています。
高性能な走りよりも、経済的かつストレスなく目的地までたどり着くことに焦点を当てた、実用性重視のロングツーリングを実現したいライダーにとって、アクシスZは理想的な相棒となるでしょう
車種を選ぶ際の重要ポイント

125ccスクーターがロングツーリングに適しているとはいえ、すべてのモデルが長距離移動に快適というわけではありません。。
数ある車種の中から、あなたの旅を快適にしてくれる一台を見つけ出すために、特に注目すべき重要ポイントを解説します。
これらの要素をチェックすることで、後悔のないスクーター選びが可能になります。
疲労軽減に直結する「快適性」
長時間バイクに乗り続けるツーリングにおいて、ライダーの疲労をいかに軽減できるかは、車両選びの生命線となります。
特にチェックすべきなのが、シートの形状や座り心地です。

シートのクッションが薄すぎたり、形状がフラットすぎたりするモデルは、お尻にかかる圧力が分散されにくく、数時間の走行で痛みを感じやすくなります。
ロングツーリングを前提とするなら、座面が広く、適度な厚みとコシがあり、長時間の着座でも体圧を分散してくれる人間工学に基づいたシート設計のモデルを選ぶことが重要です。
また、タンデム(二人乗り)シートとの段差が大きいモデルは、腰の部分をサポートしてくれるため、前滑りを防ぎ、ライダーの姿勢を安定させる効果もあります。
さらに、風による疲労を防ぐ防風効果も見逃せません。
走行風を直接体に受けると、知らず知らずのうちに体力を消耗します。
防風対策のサングラスがあれば、顔に当たる風圧を大幅に軽減し、特に冬場や高速走行が多い区間(バイパスなど)での体感的な疲労度を劇的に下げることができます。
長距離移動で差が出る「走行安定性」

125ccクラスはコンパクトで軽快なのが魅力ですが、長距離を安定して走破するには、ある程度の車体の安定性が求められます。
特に影響が大きいのが、ホイールベースの長さとタイヤの大きさです。
ホイールベース(前輪と後輪の中心間距離)が長いモデルほど直進安定性が高まり、高速走行時や横風を受けた際の車体のふらつきを抑えることができます。
短距離での小回りは効きにくくなりますが、ツーリングでの安心感と快適性には大きく貢献します。
また、タイヤのサイズも重要で、一般的な原付二種によく見られる10インチよりも、12インチや14インチといった大径タイヤを装着しているモデルの方が、路面の段差やギャップを乗り越える際の衝撃が少なく、車体の挙動も穏やかになるため、ツーリングでの疲労軽減につながります。
荷物の量で選ぶ「積載性」
ツーリングでは、日帰りであれ数泊であれ、必ず荷物が発生します。その荷物をいかにスマートに収納できるかが、スクーターの利便性を左右します。
まず確認すべきは、メットイン容量のチェックです。
ロングツーリングでは、ヘルメット以外にレインウェア、防寒着、パンク修理キットなど、多くの必需品を収納する必要があるため、できれば30L以上の容量があるモデルを目安に選びたいところです。
カタログスペックだけでなく、実際に収納部の形状が使いやすいか(四角い荷物が入るかなど)も確認できると理想的です。
さらに、フラットフロアやフロントフックの有無も重要です。
シート下のメットインだけでなく、足元のフロアがフラットになっているモデルは、リュックサックや大きめのバッグなどを一時的に置くスペースとして活用でき、コンビニなどでちょっとした買い物をした際にも重宝します。
最後に統括


この記事を通して、125ccスクーターが単なる近距離の足ではなく、高い経済性と快適な装備により、ロングツーリングの心強いパートナーになり得ることをご理解いただけたかと思う。
大型バイクのような圧倒的なパワーはありませんが、下道の旅を満喫する自由さ、維持費の安さ、そして優れた積載性は、125ccならではの大きな魅力です。
重要なのは、ご自身のツーリングスタイルや重視するポイントに合わせて、最適な一台を選ぶことです。
もしあなたがスクーター選びに迷っているなら、以下の目的別ガイドを参考にしてください。
125ccのツーリングは、高速道路に乗れないという制約があるからこそ、地図を広げて一般道の美しい景色や、立ち寄りたくなるような穴場のスポットを発見する楽しさがあります。
大型バイクでは見逃してしまうような、日本の魅力を再発見できる旅となるでしょう!
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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!
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