Dio110 Liteの最高速が遅すぎるが燃費は鬼ヤバ!

ホンダ車
Taku
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ホンダのDio110 Lite(ディオ110 ライト)は、日本の原付二種市場において、その軽量さと驚異的な経済性で注目を集めているモデルです。

しかし、このスクーターを検討している多くのライダーが抱える一つの大きな疑問、それは「Dio110 Liteの最高速は?」「燃費はどうなのか?」という点でしょう。

本記事では、このディオ110ライトが持つ二つの極端な特性—「最高速の限界」と「鬼ヤバな燃費性能」—に焦点を当て、実際に実測データを交えながら、その真のポテンシャルを徹底的にレビューします。

通勤や通学、ちょっとしたツーリングに使うことを考えているライダーにとって、この一台があなたのニーズに合っているのかどうか、この記事を読めば明確になるはずです!

■この記事でわかること

  • 【結論】ディオ110ライトの「最高速」と「燃費」は両極端?
  • 【最高速改善】Dio110 Liteをもう少し速くしたいなら?
  • 【注意点】カスタムによる燃費への影響を検証
  • Dio110 Liteに「最高速の遅さ」を上回るメリットはあるのか?
  • 最後に統括

【結論】ディオ110ライトの「最高速」と「燃費」は両極端?

Taku
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結論から申し上げましょう。ディオ110ライトは、最高速においては決して速いとは言えませんが、その代わりにランニングコストにおいては他の追随を許さない「燃費の鬼」です!

この二つの特性が、このスクーターの個性であり、評価が分かれる最大の理由となっています。

最高速は期待するな!実測値は80km/h?

まず、最高速に関する現実からお伝えする。

実際に平坦な道で、車体への積載が最小限の状態で計測したところ、Dio110 Liteの最高速はメーター読みで約70km/hから80km/hの間で頭打ちになることがほとんどでした。

GPSを用いた実測では、さらに数キロ落ち込み、70km/h台後半に落ち着きます。

原付二種(110ccクラス)としては、競合他社のモデルがメーター読みで90km/hを超える余力を持っていることを考えると、Dio110 Liteのこの数値は正直に言って**「遅い」**部類に入ります。。

「Lite」という名が示す通り、徹底的なコストダウンと軽量化、そして街乗りでの使いやすさに焦点を絞った設計思想が、高速域での伸びを犠牲にしているのは明らかです。

特にバイパスや流れの速い幹線道路で、一気に加速して追い越しをかけたい場面では、確実にパワー不足を感じ、「がっかり」する瞬間があるかもしれない。。

【衝撃】鬼ヤバ燃費の実力!具体的な走行距離とリッター値

最高速の現実を知って落胆したライダーもいるかもしれませんが、次に紹介する燃費性能を聞けば、一気にこのスクーターへの評価が逆転するでしょう。

Dio110 Liteの燃費は、もはや「良い」というレベルではなく、**「鬼ヤバ」**と表現するにふさわしい驚異的な数値を叩き出します!

日常的な通勤(片道15km、信号多めの市街地走行)をメインにした運用では、コンスタントにリッターあたり55kmを突破する性能です!

郊外の比較的信号の少ない道をエコ運転で走った際には、70km/Lを超える、もはや原付一種に近い、信じられないような低燃費を実現しています。

Dio110 Liteの燃費

公式発表されているWMTCモード燃費が優れていることはもちろんですが、実走行でこれほどまでにカタログ値を裏切らないどころか上回る低燃費を実現するスクーターは稀有です。

出典ホンダ公式

この「鬼ヤバ」な燃費性能は、頻繁な給油の手間から解放してくれるだけでなく、ガソリン価格が高騰する現代において、月々のランニングコストを劇的に抑える最大の武器となります。

Dio110 Liteは、最高速を犠牲にしてでも、日常の足としての経済性と利便性を追求した、非常に割り切りの良い設計思想の結晶なのです。

Dio110 Liteの「最高速が遅い・・」と感じる具体的な理由

前述の通り、Dio110 Liteの最高速は、他の110ccクラスのスクーターと比較すると見劣りするのが事実です。

しかし、なぜこのような結果になるのか?、その具体的な原因を探ることは、このバイクの特性を理解する上で非常に重要です。

最高速の実測レポート(メーター読みとGPS計測)

あらためて、最高速の具体的な実測値とその状況を詳しく見ていきましょう。

一般的に、バイクのメーター読みの速度は、実際の速度(GPSなどで測定される)よりも速く表示される傾向があります。Dio110 Liteも例外ではありません。

メーター読みで80km/hに到達した際、スマートフォンアプリや専用機器を用いたGPS速度計測では、77km/h前後を示すことが多いでしょう。

これが、幹線道路などで車の流れに乗ろうとしたときに、特にシビアに感じられる速度差となります。

なぜ、この速度で頭打ちになるのか?

その主な原因は、ホンダが採用しているeSP(enhanced Smart Power)エンジンの特性と、車体の軽量化を追求した設計にあります。

出典ホンダ公式

Dio110 Liteに搭載されているエンジンは、徹底して燃費効率と日常の扱いやすさを追求しており、高回転域での伸びやパワーよりも、低・中速域でのスムーズなトルクを重視しています。

エンジンの最高出力発生回転数が比較的低く設定されているため、スクーターの心臓部であるCVT(無段変速機)が変速しきった後、エンジンの出力特性が最高速の壁となって立ちはだかるのです。

遅さを感じるのは出だし?それとも中間加速?

「遅い」という感覚は人によって異なりますが、Dio110 Liteの場合、多くのオーナーが感じる「遅さ」のポイントは、実は最高速そのものよりも**「中間加速」**にあることが多いです。

  • 出だし(0~40km/h)

非常に軽量な車体(乾燥重量96kg)の恩恵で、出だしの加速はスムーズで軽快です。信号待ちからのスタートダッシュでは、原付二種として十分な加速力があり、街中の流れをリードすることも可能です。

  • 中間加速(50~80km/h)

ここがDio110 Liteが最も苦戦する領域です。法定速度の50〜60km/hから、さらに追い越しや合流のためにアクセルを開けた際、エンジンの回転数は上がるものの、車速が思うように伸びません。特に上り坂や、風の影響を受けやすい橋の上などでは、速度の維持に苦労し、一気に失速感を覚えます。この**「伸びの悪さ」**が、結果として「このバイクは遅い」という印象を決定づけてしまいます。

最高速より「街乗り」に特化した設計?

Dio110 Liteの最高速の限界と中間加速の課題は、ホンダがこのモデルに与えた明確な使命を反映しています。

それは、「日本の都市部における最強のコミューター(移動手段)となること」です。

日本では、自動車専用道路を走れない原付二種にとって、実際に走行する環境のほとんどが制限速度60km/h以下の一般道です。

この環境下で求められるのは、最高速100km/hオーバーの性能ではなく、小回りの利く車体、取り回しの容易さ、そして圧倒的な経済性です。

  • 軽量性: 車重96kgは、取り回しや押し歩きの際に絶大なメリットを発揮します。
  • 燃費性能:「鬼ヤバ」な燃費は毎日のコストを下げます。
  • コンパクトさ: 狭い駐輪場や裏道での使用を考慮した車体サイズです。

ホンダは、多くのユーザーが諦める最高速のわずかなマージンを削り取ることで、燃費性能の最大化と車体価格の低減という、日常使いに直結する大きなメリットをユーザーに提供しました。

Dio110 Liteの「遅さ」は、「都市型コミューター」としての最適解を追求した結果であり、その割り切りこそがこのバイクの真骨頂なのです。

【最高速改善】Dio110 Liteをもう少し速くしたいなら?

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Dio110 Liteの最高速が遅いことは理解したものの、やはりもう少しだけパワーが欲しい、あと数キロでも最高速を伸ばしたいと考えるオーナーは少なくありません。

ここでは、Dio110 Liteの特性を踏まえた上で、最高速の改善に効果的な手段と、その限界について現実的な視点から解説します。

最高速アップに効果的なカスタムはあるのか?

スクーターの最高速を向上させるカスタムとして、最も一般的で効果が期待されるのが、駆動系のチューニング、特にハイスピードプーリーへの交換です。

プーリーは変速装置の一部であり、これをハイスピードプーリーに交換することで、CVTの変速比を変更し、最高速が伸びる余地を生み出すことができます。

しかし、Dio110 Liteの場合は、このカスタムによる効果には明確な限界があります。。

なぜなら、前述の通り、このスクーターの最高速の壁は、プーリーの変速限界よりもエンジンの最高出力そのものにあるからです。

プーリーで変速比を広げても、エンジンが出せるパワーがなければ、最高速に至る前に回転数が落ちてしまい、逆に加速が鈍くなる、いわゆる**「頭打ち」**の現象になります。

実際にハイスピードプーリーを組み込んだオーナーの報告を見ても、最高速が劇的に100km/hを超えたという事例は稀で、数キロの向上に留まることがほとんどです。

また、マフラー交換や吸排気系のカスタムも、Dio110 Liteの燃費特化型エンジンでは、期待するほどのパワーアップは見込めず、高額なカスタム費用に見合わない結果に終わる可能性が高いことを覚悟しておくべきでしょう。

カスタムはあくまで「自己満足」であることを理解し、過度な最高速アップを期待しないことが重要です。

「遅さ」の体感を改善する日常のメンテナンス

カスタムに頼らずとも、日常の適切なメンテナンスだけで「遅さ」の体感を改善することは可能です。

これは、低排気量車であるDio110 Liteの性能を100%引き出すために非常に重要です。

最も効果的なのは、タイヤの空気圧管理と駆動系パーツの定期的な点検です。

空気圧が適正値よりも低下していると、路面との摩擦抵抗が増え、加速の鈍化と燃費の悪化を招きます。月に一度は必ず適正な空気圧に調整するだけで、車体の軽快さが回復し、結果的に「遅い」という感覚が軽減されます。

また、エアフィルターが汚れていたり、スパークプラグが劣化していたりすると、エンジンの燃焼効率が低下し、本来のパワーが出なくなります。

特にエアフィルターは、走行距離に応じて定期的に清掃または交換することで、エンジンの吸入効率が改善され、アクセルレスポンスが向上します。

これらの基本的なメンテナンスを怠らないことが、高額なカスタムパーツに頼るよりも確実に、Dio110 Liteのポテンシャルを維持・回復させるための鍵となります。

【注意点】カスタムによる燃費への影響を検証

最高速の改善を目的としたカスタムを行う際、絶対に忘れてはならないのが、**「Dio110 Lite最大のメリットである燃費が犠牲になる」**というトレードオフの法則です。

例えば、プーリー交換で高回転域を使わせるように変速設定を変更したり、マフラー交換で排気効率を上げたりすると、エンジンはより多くの燃料を消費するようになります。

極端なチューニングを施した場合、実測燃費が40km/Lを切ってしまう可能性も十分にあります。

このスクーターの魅力は、50km/Lを超える「鬼ヤバ燃費」と、それによってもたらされる圧倒的な経済性です。

最高速の数キロのために、年間数千円、数万円というガソリン代の節約効果を失うことは、Dio110 Liteを選ぶ本質的なメリットを自ら手放すことになります。

最高速アップと燃費は両立が難しいため、カスタムを行う際は、「最高の燃費を維持する」という基本コンセプトを崩さない範囲に留めることが、このバイクとの賢い付き合い方だと言えるでしょう。

Dio110 Liteに「最高速の遅さ」を上回るメリットはあるのか?

Taku
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これまでの検証を通して、私はホンダ Dio110 Liteの「最高速の限界」と「鬼ヤバ燃費」という、二つの極端な事実に向き合ってきました。

最高速は確かに他の競合モデルに劣り、高速域での伸び悩みは否めません。

しかし、このデメリットを遥かに凌駕する価値が、この軽量スクーターには存在します。

結論として、Dio110 Liteは最高速の遅さを補って余りある、圧倒的な経済性と日常の使いやすさというメリットを兼ね備えた、非常に価値のあるスクーターであると断言できます!

このバイクが持つ美点は、単なる移動手段としての機能を超え、ユーザーの金銭的な負担と日常のストレスを軽減するという、より本質的な部分にあります。

デメリットを受け入れてもDio110 Liteを選ぶべき?

では、最高速の課題を理解した上で、このDio110 Liteを自信を持っておすすめできるのはどのようなライダーなのか?

それは、このバイクの設計と利用目的が完全に合致するユーザーです。

1. 主な移動範囲が市街地・郊外の一般道である人

生活圏のメインが制限速度60km/h以下の一般道であり、バイパスや高速道路(そもそも原付二種は走行不可)を利用する機会がほとんどない方にとって、Dio110 Liteの加速力と最高速は十分すぎる性能を発揮します。軽快なスタートダッシュと小回りの良さは、信号の多い街中でのストップアンドゴーをストレスなくこなします。

2. とにかくランニングコストを抑えたい人経済性を最優先する人

毎日の通勤や通学で長距離を走る方にとって、50km/Lを超える燃費は最強の武器です。頻繁な給油の手間から解放されるだけでなく、ガソリン代の節約額は年間で見ると非常に大きなものになります。初期投資の低さと、驚異的な燃費性能は、維持費を極限まで抑えたいユーザーにとって最高の選択肢です。

3. バイクの取り回しやすさや軽快さを重視する人

車重が100kgを切る軽量ボディは、バイク初心者や力の弱い方でも安心して扱えます。狭い駐輪場での押し引きや、万が一の立ちゴケのリスクも低く、日常の「足」としての気軽さ、安心感を求める方に最適です。

最後に統括

Taku
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Dio110 Liteの真の魅力は、その「割り切りの良さ」に集約されます。

ホンダは、多くの人が求めがちな「最高速」という付加価値を意図的に削ぎ落とすことで、「燃費」「軽さ」「価格」という、実用車に最も求められる核心的な価値を極限まで高めました。

結果として、Dio110 Liteは「週末のツーリング用」というよりも、「毎日の生活を支える燃費最強のセカンドバイク」あるいは「最高の通勤特急」として、比類なき地位を確立しています。

最高速の遅さは確かにデメリットかもしれませんが、その欠点を圧倒的な経済性が補い、結果的にユーザーの生活の質を向上させてくれる一台なのです。

もしあなたが、日々のガソリン代に悩み、街中を軽快に駆け抜けたいと願っているなら、Dio110 Liteは間違いなく、その最高速の遅さを受け入れるに足る、最高のパートナーとなるでしょう!

この記事を書いた人
Taku
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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!

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