
新車でバイクの購入を検討する際、レッドバロンを候補に入れるライダーは多いでしょう。しかし、買えない時があるのはご存知だろうか・・?
欲しい車種が手元の店舗にない場合、レッドバロンの「新車取り寄せ」サービスは非常に魅力的です。
しかし、この取り寄せシステムは、一般的なメーカー正規ディーラーとは異なる独自の仕組みを持っているため、事前に知っておくべき注意点が存在します。
この記事では、レッドバロンで新車を取り寄せる際の独自の仕組みから、契約時に後悔しないための具体的な注意点、さらには希望のバイクが「買えない時」の具体的な代替策まで、疑問を完全に解消する内容を詳細に解説していきます!
■この記事でわかること
- レッドバロンの「新車取り寄せ」が特殊な理由
- 新車取り寄せを依頼する際の具体的な注意点4選
- 買えない時どうする?新車が手に入らない場合の代替策
- 新車購入を成功させるためのレッドバロン活用術
- 最後に統括
レッドバロンの「新車取り寄せ」が特殊な理由

レッドバロンが提供する新車取り寄せサービスは、一般的なバイク販売店のシステムとは一線を画しています。その特殊性を理解することが、スムーズな購入手続きへの第一歩となります。
レッドバロン独自の流通システム「在庫網」とは?
レッドバロンの最大の特徴は、その巨大な全国在庫網にあります。

全国約300の店舗がネットワークで結ばれており、お客様が訪れた店舗に希望のバイクがなくても、全国のどこかの店舗に在庫があれば、それを最寄りの店舗へ輸送して販売することが可能です。
このシステムは新車にも適用されます。
メーカーが生産した新車は、一度レッドバロンの物流センターや各店舗に在庫としてプールされます。
お客は、この巨大なプールの中から希望の車種・カラーを指定し、購入手続きを行うわけです。
このシステムにより、一般的な正規ディーラーでは手配に時間がかかる、あるいはすでに在庫がないとされる車種であっても、レッドバロンのネットワーク内から見つけ出すことができる可能性が高まります。
しかし、この「取り寄せ」は店舗間の輸送を伴うため、一般的な商流とは異なる手続きや、後述する輸送費用が発生する場合があります。
メーカー正規ディーラーとの違いとメリット・デメリット
レッドバロンは、特定のメーカーに特化しないマルチブランド展開を行っています。
この点が、ホンダドリームやヤマハのYSPといったメーカー正規ディーラーとの大きな違いとなります。

メリットとしては、一ヶ所の店舗で国内4メーカー(ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ)の車種を比較検討できる点です。
また、独自に大量の在庫を確保しているため、正規ディーラーが「在庫なし」と回答した車種でも、レッドバロンの在庫網で見つかる可能性があります。
デメリットとしては、メーカー純正の高度な整備や保証体制については、そのメーカーに特化した正規ディーラーの方が手厚い場合があります。
また、レッドバロンは中古車を含め全国均一価格での販売を基本としているため、価格交渉の余地が少ない、あるいは値引きが難しい傾向にあることも留意すべき点です。

しかし、その分、独自のアフターサービスやロードサービス、盗難保険といった付加価値を提供しています。
「新車取り寄せ」が適用される車種の範囲
レッドバロンで新車として取り寄せが可能なのは、基本的に国内4メーカー(ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ)が国内で正規販売しているモデルとなります。
加えて、一部の輸入車についても新車として取り扱いがありますが、レッドバロンの在庫網の主要部分は国内モデルによって構成されています。
ただし、生産が終了したモデルや、非常に人気が高くメーカーの生産が追いついていないモデルについては、レッドバロンの在庫網をもってしても新車の取り寄せが難しくなることがあります。
特に、昨今の半導体不足などの影響を受けやすい人気車種については、在庫があるかどうかを店舗スタッフに正確に確認することが非常に重要です。
新車取り寄せを依頼する際の具体的な注意点4選

レッドバロンのシステムを理解した上で、実際に新車の取り寄せを依頼する際に、契約前後にトラブルを避けるために特に注意すべき具体的なポイントを4つ解説します。
注意点1:取り寄せにかかる期間と店舗間の輸送費

新車の取り寄せは、在庫が全国のどこかの店舗や物流センターにあることを前提として行われます。
そのため、取り寄せにかかる期間は、そのバイクが現在どこにあるかによって大きく変動します。
まず、担当の営業スタッフに納期の目安を尋ねる際は、「最短でどれくらいか?」だけでなく、「最長でどれくらいかかる可能性があるか?」も確認しましょう。
人気車種や遠方からの取り寄せの場合、2週間〜1ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。
次に、重要なのが輸送費(配送料)です。
レッドバロンは全国から在庫を取り寄せる際、店舗間の輸送費用をお客様に請求することがあります。
この費用は、取り寄せ元と店舗の距離によって変動するため、見積もり作成時に必ず「車両本体価格」とは別に、「輸送費」や「配送料」として計上されているかを確認し、その金額に納得した上で契約を進める必要があります。
後から費用が上乗せされることがないよう、見積書の記載事項を細かくチェックしましょう。
注意点2:キャンセル・変更に関する規約の確認
バイクの購入は高額な契約となるため、契約後のキャンセルや変更は原則として難しいと考えるべきです。
特に、新車の取り寄せ契約においては、お客様のために特定の車両を遠方から輸送するコストが発生しているため、一度契約書にサインすると、自己都合によるキャンセルは手付金が返金されない、あるいは違約金が発生する可能性が非常に高くなります!
契約前に、担当スタッフからキャンセルに関する規約の説明を十分に受けましょう。
口頭での説明だけでなく、「契約書または重要事項説明書に、キャンセルに関する規定がどのように記載されているか?」を書面で確認することが最も重要です。
また、契約内容の変更(オプションの追加・削除など)についても、いつまでであれば対応可能かを確認しておくと、万が一の際にスムーズに対応できます。
注意点3:展示車かメーカー在庫車かの確認
レッドバロンで取り寄せる「新車」であっても、その車両が「メーカーが保管していた未登録車」なのか、「別の店舗で展示されていた未登録車(展示車)」なのかを確認することは非常に重要です。
展示車であった場合、多くの人が跨ったり触ったりしているため、わずかながらもキズや汚れがついている可能性があります。
また、バッテリーが上がっている、あるいは長期間展示されていたことでタイヤが変形しているといった懸念もゼロではありません。
理想は、工場から出荷されたままのコンディションであるメーカー在庫車ですが、展示車であっても「新車」として販売されます。
契約時には、
と率直に質問しましょう。
その上で、納車時に車両の状態を細かくチェックし、走行距離が「ゼロ」に近いこと(数キロ程度のテスト走行は除く)を確認することが必須です。
注意点4:保証内容と盗難保険の適用条件
レッドバロンの盗難保険は非常に優秀✨
一般的なバイクの盗難保険は非常に高額だけどレッドバロンでは車両価格の1%で1年分の盗難保険をかけられる(3年長期契約の場合は年間0.95%とさらにオトク)https://t.co/VNAmHblihL pic.twitter.com/Vxd5LQI79C— レッドバロン【公式】 𝙅𝙪𝙨𝙩 𝙁𝙤𝙧 𝙍𝙞𝙙𝙚𝙧𝙨 (@redbaron_BIKE) September 13, 2025
レッドバロン独自のサービスとして知られるのが、手厚い保証制度と盗難保険です。
新車取り寄せの場合も、これらの独自サービスが適用されますが、その内容と適用条件を正確に把握しておく必要があります。
レッドバロンは通常、独自の長期保証を提供していますが、保証の期間や内容は、購入車種や走行距離によって細かく規定されています。
特に、盗難保険である「BARON CLUB(バロンクラブ)」は非常に有名ですが、この保険に加入するには、レッドバロン指定の有料ロードサービスへの加入や、指定のロックを装着するなど、いくつかの条件が設けられていることが一般的です。
見積書にこれらのオプションが含まれている場合は、それが「義務」なのか「任意」なのか、また保険の具体的な補償内容と有効期間について、担当スタッフに一言一句確認し、納得してから契約しましょう。
買えない時どうする?新車が手に入らない場合の代替策

長期間待ったにもかかわらず、希望の車種が生産終了やメーカー在庫切れ、またはレッドバロンの在庫網からも見つからず、「買えない時」に直面する可能性はゼロではありません。
そのような場合に備え、現実的な代替案を検討しておくことは非常に有効です。
代替案1:全国の在庫網で高年式・低走行の中古車を探す
新車に強いこだわりがなければ、レッドバロンの巨大な在庫網を活かして、「高年式・低走行の中古車」を探すのは非常に有力な代替案となります。

レッドバロンのシステムでは、新車と同じように全国の店舗から中古車を取り寄せることが可能です。
走行距離が極めて少なく、登録から間もない「新車同然」のコンディションの車両が見つかることが多く、価格は新車よりも抑えられます。
特に、一度も使用されていない「未登録車」が中古車として流通しているケースもあるため、新車に限りなく近い状態を低価格で手に入れたい場合に最適です。
中古車であっても、前述のレッドバロン独自の保証やロードサービスに加入できるかを確認しましょう。
代替案2:メーカー正規店・他社専門店の在庫を確認する

レッドバロンの在庫網をもってしても希望の新車が「買えない・・」と判断された場合、すぐに諦める必要はありません。
メーカー正規ディーラーや、その車種に特化した専門店の在庫を確認するという選択肢があります。
メーカー正規店(ホンダドリーム、YSPなど)は、そのメーカーからの供給ルートが太いため、レッドバロンとは別の在庫枠を確保している可能性があります。
また、正規店はメーカーからの情報をより早くキャッチできるため、次回の入荷予定や納期見通しについて、より正確な情報を得られる場合があります。
手間はかかりますが、複数の販売ルートを比較検討することで、新車購入の可能性を最大限に高めることができます。
代替案3:新車購入を諦め「納期の短い車種」に変更する
新車にこだわりたいが、納期が1年以上など極端に長い場合や、どうしても生産が再開されない場合は、新車購入を諦めて納期の短い車種に変更するという決断も必要になります。
現在乗っているバイクの下取り期間が迫っている、免許を取得したのですぐに乗りたい、といった時間的な制約がある場合は、特に現実的な選択肢です。
希望の車種と近いコンセプト(例:レトロモデルからネオクラシックモデルへ)を持つ、在庫がある車種や、比較的安定して供給されている車種を選ぶことで、納期の問題を解決できます。
この際、レッドバロンの在庫網を活用し、すぐに納車可能な車種を複数提示してもらうとスムーズです。
新車購入を成功させるためのレッドバロン活用術

レッドバロンで新車を取り寄せ、満足のいくバイクライフをスタートさせるためには、契約前の準備と納車時のチェックが非常に重要になります。
レッドバロンでの購入を成功させるためには、透明性を持って見積書の内容を理解することが不可欠です。
納車前の整備と説明でチェックすべきこと
納車は、待ちに待った愛車との最初の対面です。感動だけでなく、冷静なチェックも怠らないようにしましょう。

レッドバロンでの新車取り寄せは「在庫確認と事前準備」が鍵
レッドバロンでの新車取り寄せは、全国在庫網という独自の強みを活かした非常に便利なサービスです。しかし、その特殊な仕組みを理解せず契約を進めてしまうと、納期の遅延や想定外の費用発生といったトラブルに繋がる可能性があります。
最も重要なのは、契約前の正確な在庫確認と、書面による事前準備です。
これらの注意点を踏まえ、適切な準備をすることで、レッドバロンの利便性を最大限に活かし、あなたの希望する新車を確実に、そして納得のいく形で手に入れることができるでしょう。
最後に統括

レッドバロン独自の全国在庫網というシステムを理解し、その上で新車取り寄せを成功させるための具体的な注意点と、万が一「買えない時」の現実的な代替策を詳しく解説しました。
レッドバロンでの購入を後悔なく終え、満足のいく新車を手に入れるために、以下の3つのポイントを必ず実行してください。
レッドバロンのシステムは、他店では見つけられないバイクを手に入れる大きな可能性を秘めています。この利便性を最大限に活かすためには、**「情報武装」と「事前の準備」**が不可欠です。
この記事が、あなたのレッドバロンでの新車取り寄せを成功に導き、安全で楽しいバイクライフのスタートとなることを心から願っています!
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