
PCXを選ぶとき、125か160かと一度は悩んだことはあると思う。ただ、それ以上に悩むタネがカラー選びではないだろうか?
カタログを開いて、どの色にしようか?限定色もいいな?、リセール色?と想像を膨らませるのは至福の時間ですが、実は選ぶ色によって、数年後に手放す際の買取価格に数万円もの差がつくことがあるという現実をご存知だろうか?
一般的に人気がある色と、中古車市場で高く評価される色が必ずしも一致しないという点が、バイクの色選びの奥深く、そして恐ろしいところです。。
また、限定モデルや特別仕様車であれば無条件にプレミアがつくと信じているライダーも多いですが、実用車であるPCXにおいては、その常識が通用しないケースも多々あります!
ここでは、PCXの人気カラーランキングとリセールバリューの関係性を徹底的に調査しました。
■この記事でわかること
- 【最新トレンド】PCXの人気カラーランキングTOP3!
- 「人気色」と「リセールが高い色」は必ずしも一致しない?
- 限定色のマットカラーのリセールは意外な結果に・・
- 洗車ズボラ派におすすめなのはシルバー・ホワイト系
- 黒や濃色系は洗車傷との戦いになる覚悟が必要・・
- 最後に統括
【最新トレンド】PCXの人気カラーランキングTOP3!

PCXのカラーラインナップは、モデルチェンジや年次改良のたびに入れ替わりますが、長年にわたって愛され続けている定番色と、その時代のトレンドを反映した差し色が存在します。
まずは、多くのユーザーが実際にどの色を選んでいるのか、街中での遭遇率や販売店の肌感覚に基づいた最新の人気カラーランキングを見ていこう。
多くの人が選ぶものには、それだけの理由と魅力が詰まっています。
不動の1位は清潔感と高級感のパールジャスミンホワイト

PCXといえばこの色、といっても過言ではないほど圧倒的なシェアを誇るのが、ホンダの伝統的な白、パールジャスミンホワイトです。
この色が不動の1位であり続ける理由は、単に無難だからというだけではありません。
パール塗装特有のキラキラとした輝きは、スクーターという実用的な乗り物に上品な高級感を与え、所有する喜びを大きく満たしてくれます。
また、白という色は膨張色であるため、車体を実際のサイズよりも大きく見せる効果があります。
PCXは125ccクラスの中では大柄なボディを持っていますが、白を選ぶことでさらに堂々とした存在感を放ち、周囲の車からの視認性も高まります。
夜間の走行においても、黒や暗い色のバイクに比べて他車から発見されやすく、事故のリスクを減らせるという安全面でのメリットも、多くのライダーに選ばれる隠れた理由の一つです。
老若男女問わず、スーツ姿にもカジュアルな服装にもマッチする万能なデザイン性は、まさに王者の風格と言えるでしょう。
男からの支持が厚いポセイドンブラックメタリック

白と人気を二分するのが、精悍さとクールさを兼ね備えたポセイドンブラックメタリックです。
特に男性オーナーからの支持が厚く、車体全体が引き締まって見える収縮色の効果により、PCXの流麗なボディラインをよりスポーティーに演出してくれます。
夜の都会を疾走する姿が最も似合うのは、間違いなくこのブラックでしょう。
また、ブラックはカスタムベースとしても非常に優秀です。
マフラーやハンドル、ブレーキレバーなどを社外品のゴールドやレッドのアルマイトパーツに交換した際、黒いボディはそれらのパーツを際立たせるキャンバスの役割を果たします。
自分だけの一台に仕上げたい、少し悪っぽい雰囲気を出したいという層にとって、ブラックは外せない選択肢となります。
純正の状態でも十分にカッコいいのですが、ステッカーチューンやパーツ交換で個性を出しやすい懐の深さが、長く愛される理由です。
実は狙い目?深みのあるグレイ系やレッド系
白と黒の2強に次いで注目されているのが、深みのあるグレイ系やレッド系のカラーです。

これらは、定番色では物足りないけれど、奇抜すぎる色は避けたいという大人のライダーに選ばれています。
例えばフォギーブルーメタリックのような落ち着いた青は、知的でクールな印象を与えつつ、太陽光の下では美しいメタリックの粒子が輝き、白や黒にはない独特の色気を醸し出します。
また、レッド系のカラーは、イタリアンスクーターのような情熱的でおしゃれな雰囲気を持ち合わせており、女性オーナーやファッションに敏感な層から根強い人気があります。

これらの有彩色は、街中の駐輪場に止めた際にも自分のバイクを見つけやすく、かつ派手すぎない絶妙なバランスを保っています。
販売台数こそ白黒には及びませんが、その分他人と被る確率が低く、所有者のこだわりを感じさせる通な選択と言えるでしょう。
| カラータイプ | 具体的な色名 | リセール期待値 | 手入れの楽さ | こんな人におすすめ |
| 王道のホワイト | パールジャスミンホワイト | ◎ (最強) | ◎ (楽) |
・絶対に損をしたくない人 ・ズボラで洗車が苦手な人 |
| 人気のブラック | ポセイドンブラックメタリック | ◯ (安定) | △ (傷目立つ) |
・夜の街に映える高級感が欲しい人 ・カスタムを楽しみたい人 |
| 話題のマット | マットディムグレーなど | △ (注意) | × (難しい) |
・手間をかけてでも愛車を愛でたい人 ・「渋さ」を追求する大人 |
| 個性派・有彩色 | ブルー、レッド、限定色 | △〜◯ | ◯ (普通) |
・駐輪場で愛車を探したくない人 ・人と被るのが嫌な人 |
「人気色」と「リセールが高い色」は必ずしも一致しない?

自分が好きな色に乗るのが一番幸せなことですが、いざバイクを乗り換える時になって、下取り価格に大きな差がつくとしたら、話は別かもしれません。
実は、新車販売時の人気ランキングと、中古車買取時の査定額ランキングは、必ずしもイコールではありません!
ここでは、中古車市場のメカニズムから見た、リセールバリューに強い色の法則を解き明かしていきます。
買取業者が教える白と黒が値崩れしない理由
中古車買取業者や販売店が口を揃えて言うのは、白と黒は絶対に損をしないということです。


これには明確な理由があります。中古車市場において最も重要なのは、そのバイクがどれだけ早く売れるかという回転率です。
白や黒といった定番カラーは、購入者の好みが分かれにくく、誰にでも勧めやすいため、店に置いておけば必ず売れるという安心感があります。
そのため、業者はオークションで白や黒のPCXを競り落とす際、強気の値段をつけることができます。
在庫リスクが低いからこそ、高く買い取ることができるのです。
逆に、個性的な色や好みが分かれる色は、ハマる人にはハマりますが、売れるまでに時間がかかり、長期在庫になるリスクがあります。
そのリスクヘッジとして、買取価格は控えめに設定されがちです。
つまり、白と黒のリセールが高いのは、色が美しいからではなく、市場での流動性が極めて高いという経済的な理由によるものなのです。
流行り廃りの影響を受けやすいカラーの注意点

その年のトレンドカラーや、メーカーがプロモーションで前面に押し出している新色は、発売当初こそ注目を浴びて人気が出ますが、数年後のリセールバリューに関しては注意が必要です。
ファッションに流行り廃りがあるように、バイクの色にも旬があります。
発売当時は斬新でカッコよく見えた色でも、3年後、5年後には少し古臭く感じられたり、飽きられてしまったりする可能性があります。
特に、非常に鮮やかな蛍光色に近いカラーや、独特なツートンカラーなどは、時代性が強く出るため、中古車市場では敬遠されることがあります。
中古車を探すユーザーは、実用性を重視する傾向が強く、あまりに個性的な色は通勤や通学で浮いてしまうと考える人が多いためです。
新車で買う時のワクワク感と、数年後に中古車として評価される時のシビアな視点は別物であると理解しておく必要があります。
【結論】5年後に高く売りたいなら「白」「黒」が正解

結論として、5年後、あるいはそれ以上長く乗った後に少しでも高く売りたいと考えるのであれば、やはりパールジャスミンホワイトかポセイドンブラックメタリックを選ぶのが正解です。
この2色はPCXというブランドの象徴的な色であり、10年前のモデルであっても中古車市場で活発に取引されています。
特に白は、傷が目立ちにくいという特性も相まって、経年劣化を感じさせにくく、査定時の印象が良くなりやすいというメリットもあります。
長く乗れば乗るほど、小傷や使用感はどうしても出てきてしまいますが、白はそのアラを隠してくれるため、結果として車両の評価点が高くつく傾向にあります。
リセールバリューを最優先に考えるのであれば、迷わず白、次点で黒を選んでおけば、将来の売却時に後悔することはまずないでしょう。
限定色のマットカラーのリセールは意外な結果に・・

ここからが本記事の核心部分です。「限定車」や、近年流行の「マット(つや消し)カラー」。これらは一見すると希少価値が高く、リセールバリューも期待できそうに思えます。
しかし、PCXのような日常の足として酷使されるバイクの場合、その常識が覆されることがあります。調査の結果見えてきた、限定色やマットカラーの意外な落とし穴について詳しく解説します。
マット(つや消し)カラーは手入れの難易度で査定が変わる
近年、高級感があり都会的な印象を与えるとして、マットブラックやマットブルーなどのつや消し塗装が非常に人気です。
PCX1252023年モデル紹介第三弾!
昨年モデルでも発売されていた、マットデイムグレーメタリック。
一部カラーリングが変更ですが、人気の色?
気になられた方は、下記をご参照ください。https://t.co/bO4A1DxAWL#PCX125#通販可能 #タイタンネット #八尾市#マットデイムグレーメタリック pic.twitter.com/ZdjbVSeuZc— 有限会社 タイタンネット (@titan_net_Osaka) March 5, 2023
新車の状態では独特の質感がたまらなくカッコいいのですが、中古車査定の現場では、このマットカラーが減点の対象になることが少なくありません。
その最大の理由は、傷の補修が極めて困難であるという点です!
通常の艶あり塗装であれば、洗車傷や薄い擦り傷がついたとしても、コンパウンド(研磨剤)で磨けば消すことができ、ピカピカの状態に戻せます。
しかし、マット塗装は表面の凹凸によって光を乱反射させているため、コンパウンドで磨いてしまうと、その部分だけ平滑になり、艶が出てしまいます。
つまり、一度ついた傷は消すことができず、塗装し直すしか方法がないのです。
中古車として再販する際、小傷だらけのマットカラーは磨いて綺麗にすることができないため、商品価値が低く見積もられてしまいます。
前のオーナーが屋根付きガレージで完璧に管理していた極上車なら高値がつきますが、通勤で使い倒されたマットカラー車は、想像以上に厳しい査定額になる覚悟が必要です。
限定モデル(Special Edition)はプレミア価格になるか?

「限定」という言葉には弱いのが人間の性ですが、PCXの限定モデルに関しては、ロレックスや限定スニーカーのようなプレミア価格がつくことは稀です。
もちろん、標準モデルよりは多少高く買い取られる傾向にはありますが、新車価格の差額を回収できるほどではないケースがほとんどです。
なぜなら、PCXはあくまで大量生産されるスクーターであり、コレクターズアイテムとしての側面は薄いからです。
さらに、限定色特有の問題として、外装パーツの供給が不安定になりやすいというリスクがあります。
万が一転倒してカウルを交換したいと思った時、標準色の白や黒ならすぐにパーツが手に入りますが、限定色はメーカー在庫がなくなりやすく、修理に時間がかかったり、色が合わなくなったりすることがあります。
中古車を購入する層もそのリスクを知っているため、あえて限定色を避けるという人もいます。結果として、需要と供給のバランスで、標準色と大差ない価格に落ち着いてしまうことが多いのです。
逆に希少すぎて需要がない色が一番のリスク

限定色の中には、非常に個性的で、街中で一度も見かけないようなレアなカラーも存在します。人とは違う優越感は抜群ですが、リセールの観点からは、これが一番のリスクとなります。
「希少である」ということは、裏を返せば「選ぶ人が少なかった」ということでもあります。
中古車市場において、需要がない希少色は、単なる不人気色として扱われます。
どんなに状態が良くても、その色を欲しがる人が現れるまで在庫として眠り続けることになるため、買取店はリスク分を差し引いて安く買い叩かざるを得ません。
「この色は全国に数百台しかない」という売り文句は、売る側にとってはメリットですが、買い取る側にとっては「売りにくい商品」というデメリットになりかねないのです!
資産価値を守りたいのであれば、あまりにマイナーな限定色に飛びつくのは慎重になった方が良いでしょう。
洗車ズボラ派におすすめなのはシルバー・ホワイト系

毎日忙しくて、頻繁に洗車をする時間がない、あるいは洗車があまり好きではないという方には、シルバー系やホワイト系が圧倒的におすすめです!

これらの明るい色は、泥汚れや雨上がりの水垢(ウォータースポット)、そして砂埃が目立ちにくいという特性があります。
また、バイクを使っているとどうしてもついてしまう細かな洗車傷や、カギが当たった時の擦り傷なども、光を反射する明るい色であればほとんど目立ちません。
多少汚れていても、数メートル離れれば綺麗に見えてしまうため、精神的なストレスが少なくて済みます。
特にシルバーメタリックなどは、汚れと同化しやすいため、数ヶ月洗車していなくても「なんとなく綺麗」に見えてしまう魔法のような色です。
ズボラであることを自覚しているなら、明るいメタリック系を選ぶのが賢い選択です。
黒や濃色系は洗車傷との戦いになる覚悟が必要・・

逆に、ポセイドンブラックメタリックなどの濃色系は、美しさと引き換えに、維持の難易度が跳ね上がります。。

黒いボディは鏡のように景色を映し出し、最高の所有感を味わえますが、その反面、わずかな砂埃や指紋、そして洗車の拭き上げ時についた微細なタオル傷が、太陽光の下ではっきりと浮き上がって見えてしまいます。
特に、直射日光下での洗車でできてしまったイオンデポジット(水滴の跡)は、黒いボディでは致命的に目立ちます。
この美しさを維持するためには、正しい洗車知識と、定期的なコーティング施工が不可欠です。
愛車を磨くこと自体が趣味であり、週末のたびに時間をかけてケアできる人にとっては最高のパートナーとなりますが、単なる移動手段として考えている人にとっては、薄汚れた黒いバイクを見るたびに気分が落ち込む原因になるかもしれません。。
最後に統括

ここまで、リセールバリュー、トレンドなど様々な角度からPCXのカラーについて掘り下げてきました。
情報は出揃いましたが、最終的にどの色にするかは、あなたがバイクライフに何を求めているかによって決まります。
PCXの色選びにおいて正解は一つではありません!
資産価値を重視して白や黒を選ぶのも賢い選択ですし、一目惚れした限定色を選んで愛着を持って乗り続けるのも素晴らしい選択です。
重要なのは、それぞれの色にメリットとデメリットがあることを理解した上で選ぶことです。
リセールバリューが高いからといって、好きでもない色を選んでしまっては、バイクに乗る楽しさが半減してしまいます。
逆に、リセールが安いからといって、大好きな色を諦める必要もありません。その差額は、好きな色に乗るための「使用料」だと割り切れば安いものです。
この記事で解説した、市場のリアルな評価や維持管理の手間を天秤にかけつつ、最終的にはあなたの心が最も踊る一台を選んでください。
自分が一番気に入った色のPCXで走る街の景色は、きっと何倍も鮮やかに見えるはずだ!
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