
ネット上では「カチエックスはヤバいのではないか?」という声や、現場でのトラブルを懸念する書き込みもチラホラあるのが本音だ。。
このコンテンツでは、カチエックス(KATIX)を利用する際に実際に起こりうるトラブル事例を10選という形で徹底的に掘り下げるとともに、なぜそのような問題が発生するのか?
そして、トラブルを未然に防いで最高額で売却するためにはどのような準備が必要なのか?、をプロの二級二輪整備士である私が詳しく解説していきます!
■この記事でわかること
- カチエックスで現場トラブルが懸念される理由とは?
- 実録!カチエックスの現場で起こるトラブル事例10選
- トラブルを未然に防ぐ!カチエックス利用時の3つの鉄則
- もし現場で不当な減額を迫られた時の対処法
- 最後に統括
カチエックスで現場トラブルが懸念される理由とは?


カチエックスがこれまでのバイク買取サービスと決定的に異なる点は、査定のプロセスにあります。
従来の出張買取では、査定士が実際にバイクを見て、その場で状態を確認しながら価格を提示していましたが、カチエックスはバイクオーナーが撮影した写真をもとに、全国の業者がオークション形式で入札を行います。
このシステムはユーザーにとって非常に利便性が高い反面、写真という限られた情報だけで取引が成立してしまうという性質を持っています。ここにトラブルの火種が隠されています。
写真査定のシステム上の特性

写真査定というシステム上の特性により、出品者側が気づいていない不具合や、意図せず隠れてしまった傷が、現車引き取りの段階で発覚することがあります。
これをカチエックスでは「写真と実車の乖離(かいり)」と呼びますが、この乖離が大きければ大きいほど、現場での再交渉やキャンセルといったトラブルに発展しやすくなります。
多くのバイクオーナーが抱く、本当に写真だけで最高額で売れるのか?、後から難癖をつけられて減額されるのではないか?という疑問は、この非対面査定という仕組みへの不安から来ているといえるでしょう。
オークション形式である以上やむを得ない?

オークション形式である以上、一度最高額で落札され、売買契約が成立した後に内容を覆すことは本来ルール違反ですが、出品情報に重大な欠落があれば話は別です。
このように、オークション形式のシステムへのそもそもの理解不足と情報の不一致が重なることが、現場でのトラブルが心配される主な理由となっています。
実録!カチエックスの現場で起こるトラブル事例10選

ここからは、実際にカチエックスを利用した際に発生する可能性があるトラブルの具体例を詳しく見ていきましょう。事例を知ることで、自分が売却する際にどのような点に注意すべきかが明確になります。
事例1:写真に写っていないキズや凹みが現地で発覚

カチエックスのトラブルの中で最も頻度が高いのが、写真に写っていなかった損傷が引き取り時に見つかるケースです。
バイクは屋外で使用するものであり、細かな飛び石による傷やカウルの内側のヒビなどは、オーナー自身も把握していないことが少なくありません。
しかし、買取業者側はプロの目でバイクをチェックします。
特に日陰で撮影した写真や、ピントが合っていない不鮮明な写真ばかりだと、業者はリスクを回避するために現場で厳しいチェックを行います。
その結果、写真に写っていなかった傷を理由に減額を打診されるという事態が起こります。
事例2:エンジン不動や異音など写真や動画で伝わらない不具合

バイクの状態を判断する上で、エンジンのコンディションは最も重要な要素の一つです。
カチエックスでは写真や動画をアップロードすることでエンジンの始動性をアピールできますが、動画の音声だけでは正確なメカニズムの異音や、エンジンの微妙な振動までは伝わりきりません。
例えば、冷間時は調子が良くても、エンジンが温まると異音が出るようなケースや、アイドリングは安定しているものの吹け上がりが悪いといった症状は、現車を確認した際に見つかりやすいポイントです。
業者が現車を確認した際に、動画では判断できなかった重大なエンジン内部の不具合を指摘され、査定額の変更を迫られるというトラブルが発生することがあります。
事例3:カスタムパーツの有無や純正部品の欠品による減額

カスタムされたバイクは、そのパーツ構成によって査定額が大きく変動します。
出品時に「有名メーカーのマフラーがついている」と記載していても、それが正規品でない場合や、取り付け状態が粗悪な場合は評価が下がります。
また、最も多いのが純正部品に関するトラブルです。
カスタムをしている場合、純正パーツが手元にあるかどうかで査定額に数万円の差が出ることがありますが、出品時に「純正パーツあり」としておきながら、実際には一部のネジやステーが足りなかったり、傷がひどかったりすると、現場で期待外れだと言われてしまうことがあります。
事例4:走行距離が査定時より大幅に伸びている
カチエックスで査定を受けてから実際にバイクが引き取られるまでには、数日から数週間のタイムラグが生じます。
この期間中にもバイクに乗り続けてしまい、走行距離が査定時よりも大幅に増えてしまった場合、業者は再査定を要求することがあります。
特に、大台を突破するような距離の増加、例えば1万キロ未満で査定を受けたのに引き渡し時には1万キロを超えているといった状況は、中古車市場での価値を大きく変えてしまうため、減額の対象となりやすいです。
事例5:書類の不備で引き渡しができない
バイクを売却する際には、車検証や軽自動車届出済証、自賠責保険証、印鑑証明書などの書類一式が必要です。
しかし、いざ引き取りの日になって書類が足りないことに気づいたり、書類の住所が現住所と異なっていたりするトラブルが発生します。
特に個人売買で手に入れたバイクや、ローンを完済したばかりのバイクの場合、名義が自分になっていなかったり、所有権解除の手続きが終わっていなかったりすることがあります。
書類が揃っていないと、運送業者はバイクを持ち帰ることができず、再配送料が発生したり、最悪の場合は売買契約が解除されたりすることになり、大きなトラブルへと発展します。
事例6:ローン残債の処理トラブルと事務手数料の誤解

ローンが残っているバイクであっても、カチエックスを通じて売却することは可能です。
しかし、売却金額でローンを完済できない場合、その差額をどのように支払うか?、またその際の事務手数料がいくらかかるのかという認識にズレがあるとトラブルになります。
出品者は手元にお金が残ると思っていたのに、実際にはローンの補填で消えてしまい、さらに手続き費用を請求されたというケースも聞かれます。
カチエックスのシステム上でローン残債の情報を正確に入力し、業者との間で完済手続きの流れを事前に合意しておかないと、引き渡し当日になって金銭的な不一致が発生し、現場で立ち往生することになります。
事例7:引き取りに来た運送業者と買取業者の連携ミス

カチエックスでは、バイクを買い取った業者が直接引き取りに来る場合と、提携している運送業者が代行して来る場合があります。トラブルになりやすいのは後者のケースです。
運送業者はあくまで運ぶのが仕事であり、バイクの査定内容については詳しく把握していません。
しかし、運送業者が積み込みの際に目立つ傷を見つけ、それを買取業者に報告した際、買取業者からバイクオーナーへ電話がかかってきて減額を迫られるというパターンがあります。
バイクオーナーからすれば「運送業者に文句を言われても困る・・」となりますし、運送業者は板挟みになります。こうした三者間のコミュニケーション不足が、現場での不快な体験につながることがあります。
事例8:現場での強引な減額交渉という規約違反

カチエックスの規約では、成約後の原則減額は禁止されています。
しかし、一部の悪質な業者は、現場で「写真ではわからなかったが、ここが悪いから数万円下げてほしい」と強引に交渉してくることがあります。
これは明白なルール違反ですが、出品者がそのルールを知らない場合や、早くバイクを手放したいという心理につけ込まれ、そのまま承諾してしまうケースがあります。
後から「やはり納得がいかない・・」とカチエックス側に相談しても、一度承諾してサインをしてしまうと覆すのが難しくなります。業者の不当な要求に屈してしまうことで起こるトラブルは、今でもゼロではありません。
事例9:キャンセルのタイミングによる違約金の発生

カチエックスでは、オークションが終了し、売買が成立した後の自己都合によるキャンセルには違約金が発生します。
トラブルになるのは、この「成約」のタイミングをバイクオーナーが正しく理解していないときです。
最高額が出たからといって、必ず売らなければならないわけではありませんが、一度売却の意思を示して手続きを進めてしまうと、後から「やっぱり友達に譲ることになった・・」「他店でもっと高く売れそうだからやめる・・」といった理由でのキャンセルは認められません。
高額な違約金を請求されて驚くというトラブルは、利用規約をしっかり読んでいないユーザーと、厳格なルールを運用するカチエックス側の間で頻発する事例です。
事例10:引き渡し後の名義変更遅延や連絡途絶
バイクを引き渡した後のトラブルとして、名義変更の手続きがなかなか行われないというものがあります。
バイクが自分の名義のまま放置されると、税金の請求が引き続き自分のところに来てしまったり、万が一そのバイクが事故を起こした際に責任を問われたりするリスクがあります。
カチエックスに参加している業者は審査を通った優良店が多いですが、それでも事務手続きの遅れから連絡がつきにくくなることがあります。バイクは手元にないのに名義は自分のままという不安な状態が続くことは、売却後の大きなストレスとなります。
トラブルを未然に防ぐ!カチエックス利用時の3つの鉄則

ここまで見てきたトラブル事例の多くは、事前の準備と正確な情報伝達によって防ぐことができます。カチエックスを賢く利用し、ストレスなく最高額を引き出すための鉄則を解説します。
写真は「悪い箇所」ほど正直に

まず第一に、写真は「悪い箇所」ほど正直に、かつ高画質で撮影することを徹底してください!
綺麗な写真を撮ることは高い入札額を引き出すために重要ですが、傷やサビ、凹みを隠すことは逆効果です。隠れた傷が現場で見つかれば、それは業者にとって強力な減額の口実になります。
逆に、あらかじめ傷の箇所をアップで撮影し、正直に申告しておけば、業者はその状態を織り込み済みで入札してきます。この場合、現場でその傷を理由に減額されることは規約上許されません。正直に情報を開示することが、自分自身を守る最大の防具になります。
消耗品の状態や細かな不具合もコメント欄に明記する

第二に、消耗品の状態や細かな不具合もコメント欄に明記することです。
タイヤの溝がどのくらい残っているか、ブレーキパッドの残量、フロントフォークに薄いサビがないかなど、写真だけでは判別しにくい情報をテキストで補足しましょう。
また、エンジンについても、冬場の始動性の良し悪しや、暖機運転が必要な期間など、オーナーだからこそ知っているリアルな情報を記載してください。情報量が多い出品物ほど、業者からの信頼感が高まり、現場での確認作業もスムーズに進むようになります。
査定が確定し引き渡すまでの間は走行を控える

第三に、査定が確定してからバイクを引き渡すまでの間は、可能な限り走行を控えるか、距離が伸びることをあらかじめ業者に伝えておくことです。
もし通勤などでどうしても乗り続ける必要がある場合は、現在の距離だけでなく「引き渡し時には〇〇キロ程度になっている可能性がある」とあらかじめコメントに残しておくことで、距離の増加によるトラブルを回避できます。
また、書類の準備も査定申し込みと同時に進めておき、不足しているものがないか、名義に問題がないかを早期に確認しておくことが重要です。
もし現場で不当な減額を迫られた時の対処法

万全の準備をしていても、運悪く不当な減額を迫ってくる業者に当たってしまう可能性はゼロではありません。そのような状況に直面した際の対処法を知っておくことは非常に重要です。
まず、現場で業者から減額を提示された場合、その場で即決しないことが鉄則です!
カチエックスの大きな利点は、システムが間に入ってバイクオーナーを守ってくれる点にあります。
業者から「今すぐこの価格で了承してくれないと困る」と言われても、まずは「カチエックスの事務局に確認します」と伝え、その場での回答を保留してください。
カチエックスの規約では、事前に申告されていた内容と著しく異なる場合を除き、成約後の減額は認められていません。
もし業者がルールを無視した要求をしてきているのであれば、それはカチエックス側から指導が入るべき案件です。
カチエックス運営事務局への連絡は速やかに
カチエックス運営事務局への連絡は速やかに行ってください。
不当な減額交渉が行われていることを伝えれば、事務局が業者と交渉の場を持ってくれることもあります。
また、現場でのやり取りを記録に残しておくことも有効です。どのような理由で、いくらの減額を提示されたのか、業者の担当者名とともにメモを取っておきましょう。
無理に判を押して契約書を書き換えてしまうと、後からの救済は非常に難しくなります。自分の権利を正しく理解し、毅然とした態度で接することがトラブル解決の近道です。
最後に統括

カチエックスでのトラブル事例を詳しく見てきましたが、その多くは事前のコミュニケーション不足や、情報の非対称性から生じていることがわかったと思います。
写真査定という非常に便利なシステムを最大限に活かすためには、出品者である私たちが、自分のバイクの状態を誰よりも正確に把握し、それを正直に業者へ伝えることが不可欠です。
トラブルの9割は事前の情報共有で防げるものであり、残りの1割はカチエックスの運営事務局という強力なバックアップを活用することで対処可能です。
これからバイクを売却しようと考えているオーナーにとって、カチエックスは間違いなく有力な選択肢の一つです。
特に、しつこい電話営業を避けたい人、複数社の査定を一度に済ませたい人、そして何より自分の愛車を一番高く評価してくれる業者を全国から探したい人にとっては、これ以上ないサービスといえます。
このコンテンツで紹介したトラブル事例と対策を頭に入れた上で、まずは無料の査定申し込みから始めてみてはどうか?
自分のバイクが今、市場でどのような価値を持っているのかを知ることは、売却に向けた最初の大切なステップです。
正しい知識を持って臨めば、カチエックスはあなたのバイクライフの締めくくりを、最高の結果へと導いてくれるはずです。
まずはスマホを持って、愛車の姿を丁寧に撮影することからスタートしよう!
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