アドレス125の正しいオイル交換と交換時期＆使用量も解説！

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しかし、「オイルはいつ交換すればいいの？」「どんなオイルを選べばいいの？」「自分でできるの？」といった疑問を抱えているオーナーも多いのでは？。

この記事では、アドレス125オーナーに向けて、オイル交換に関するあらゆる疑問を解決し、ご自身で交換する際の手順から、適切な交換時期、オイルの種類、そして万が一入れすぎた場合の注意点まで、徹底的に解説します！

新型アドレス125の正しいオイル交換方法を解説

ここでは、自宅でのオイル交換を想定し、その手順を詳しく解説します。

必要な工具と材料を準備する

オイル交換を始める前に、以下のものを準備しましょう。

• 新しいエンジンオイル

後述するおすすめのオイルを参照してください。

• ドレンボルト用メガネレンチまたはソケットレンチ

アドレス125のドレンボルトのサイズに合うもの（一般的には12mmまたは14mmが多いですが、念のため確認してください）

• オイルジョッキ

計量カップ付きのものだと便利です。

• 廃油受け

エンジンから排出される廃油を受ける容器。市販の廃油処理箱が便利です。

• オイル処理箱または新聞紙など

廃油を安全に処理するためのもの。

• パーツクリーナー

ドレンボルト周辺の清掃用。

• ウェスまたはウエス

拭き取り用。

• トルクレンチ

ドレンボルトを締め付ける際に、規定トルクで締め付けるためにあると便利です。

• 新しいドレンワッシャー

ドレンボルトの再利用時には必ず新しいワッシャーに交換しましょう。オイル漏れの原因になります。

エンジンを温める

冷えた状態のエンジンオイルは粘度が高く、排出しにくいことがあります。

数分間エンジンをかけ、アイドリングさせるか、少し走行してエンジンを軽く温めておくと、オイルの排出がスムーズになります。ただし、熱くなりすぎると火傷の危険があるため、適度な暖気にとどめましょう。

廃油の排出

センタースタンドを立て、バイクを安定させます。

エンジンの真下あたりにあるドレンボルトを探します。車種によってはアンダーカウルなどを外す必要がある場合もありますが、アドレス125は比較的アクセスしやすい位置にあります。

ドレンボルトの真下に廃油受けを設置し、レンチを使ってドレンボルトを緩めます。ボルトが緩むと、勢いよく廃油が流れ出てきますので注意してください。火傷防止のため、ゴム手袋などを着用することをおすすめします。

オイルがほぼ出なくなったら、バイクを左右に少し傾けて、残っているオイルもできるだけ排出させましょう。

新しいオイルの注入

廃油が完全に排出されたことを確認したら、ドレンボルトに新しいドレンワッシャーを取り付け、元の位置に締め付けます。

締め付けトルクは車種によって異なりますが、締め付けすぎるとボルトやエンジンの破損につながるため、トルクレンチがあれば規定トルク（サービスマニュアル参照）で締め付けましょう。

トルクレンチがない場合は、手締めでしっかり締め付けた後、レンチで少しだけ増し締めする程度に留めます。締め付けが甘いとオイル漏れの原因になります。

次に、オイルフィラーキャップを外し、ジョッキを使って規定量の新しいエンジンオイルをゆっくりと注ぎ入れます。一気に注ぎすぎると、溢れてしまうことがあるので注意してください。

オイルを入れ終わったら、オイルフィラーキャップをしっかり締め付け、エンジンを数分間アイドリングさせます。これにより、新しいオイルがエンジン全体に行き渡ります。

エンジンを停止させ、数分間待ってから、オイルレベルゲージ（または窓）でオイル量を確認します。オイルレベルが適正範囲（上限と下限の間）にあることを確認しましょう。

もし足りなければ少しずつ追加し、多すぎる場合は再度ドレンボルトを緩めて排出するなどして調整します。

最後に、オイル漏れがないか、ドレンボルト周辺などを確認して作業は完了です。

オイル交換後の廃油処理

排出された廃油は、絶対に下水などに流さずに適切に処理しましょう。

ガソリンスタンドやオートバイ用品店で廃油を引き取ってくれるサービスもありますし、ホームセンターなどで市販されている廃油処理箱を利用することもできます。環境保護のためにも、正しい処理を心がけてください。

アドレス125／オイル交換の時期はどれくらいが適切？

走行距離による目安

出典スズキ公式

メーカーが推奨するアドレス125のエンジンオイル交換時期は、

ごとのどちらか早い方とされています。

これはあくまで一般的な目安であり、日々の使用状況によって前倒しで交換することが推奨されます。

• 通勤・通学など短距離走行が多い場合

短距離走行が多いと、エンジンが十分に温まらず、オイルに水分や未燃焼ガスが混ざりやすくなります。これによりオイルの劣化が早まるため、上記目安よりも早めの交換（例：2,000kmごと）を検討しましょう。

• 高速走行や高回転を多用する場合

エンジンに負荷がかかる走行が多いと、オイルの温度が上昇し、酸化や劣化が早まります。この場合も、早めの交換（例：2,000kmごと）が望ましいです。

• 砂ぼこりの多い場所を走行する場合

砂ぼこりやチリがエンジン内部に入り込み、オイルを汚す原因になります。定期的なオイル交換に加えて、エアクリーナーの清掃・交換も重要になります。

時間による目安

メーカー排気量車種モデル年オイルの交換時期

スズキ125㏄アドレス125、6,000kmまたは１年ごと初回は1,000㎞または１ヵ月
ヤマハ250㏄YZF-R25、5,000kmまたは１年ごと初回1,000km2回目5,000km
ヤマハ1000㏄YZF-R1、10,000kmまたは１年ごと初回は1,000㎞または１ヵ月

こんな感じです

— LIΒ rider🌐🐾 (@LIB_riders) October 6, 2021

走行距離が少なくても、エンジンオイルは時間とともに酸化し、劣化が進みます。

そのため、走行距離がメーカー推奨に達していなくても、6ヶ月に一度は交換することが推奨されます。

特に、長期間バイクに乗らなかった場合や、冬場など気温の低い時期の保管中もオイルは劣化していくため、再始動前にオイルの状態を確認し、必要であれば交換しましょう。

オイルの色や粘度による判断

経験を積むと、オイルの色や粘度によって交換時期を判断できるようになります。

• 色

新しいオイルはきれいな琥珀色をしていますが、使用するにつれて黒く濁ってきます。真っ黒になったり、コーヒーのような色になったら交換のサインです。

ただし、エンジンの内部洗浄効果が高いオイルの場合、すぐに黒くなることもあります。

• 粘度

指で少量取って触ってみると、新しいオイルはサラサラとしていますが、劣化すると粘り気がなくなったり、逆にドロドロになったりします。

これらの視覚的・触覚的な判断はあくまで補助的なものであり、基本的には走行距離と時間の目安を守ることが最も重要です。

オイルフィルターの交換時期

そういえばアシ車のアドレス125、5000km超えたからオイルとフィルター交換しないといけないんだった
自賠責も来月で切れる

— 謎スズカ＠nextラグコス🌙 (@UnknownSuzuka_R) August 21, 2024

エンジンオイル交換の際に、同時に交換を検討したいのがオイルフィルターです。

オイルフィルターは、エンジンオイル中のスラッジや金属粉などの不純物を取り除き、エンジン内部をクリーンに保つ役割をしています。

オイルフィルターの交換時期は、一般的に

されています。オイル交換ごとにフィルターも交換することで、よりエンジンの状態を良好に保つことができます。

アドレス125／オイル使用量は何リットルが一番いいのか？

スズキの新型アドレス125のサービスマニュアルによると、エンジンオイルの規定量は以下の通りです。

出典バイクブロス

• オイル交換時

• エンジン分解整備時（完全にオイルを排出した場合）

これらの数値はあくまで目安であり、エンジンの状態や排出しきれなかった残留オイルの量によって多少前後することがあります。

オイルレベルゲージでの確認が最も重要

最も重要なのは、オイルを注入した後、必ずオイルレベルゲージでオイル量を確認することです。

オイルレベルゲージには、

の印があります。

オイルレベルがこの上限と下限の間にあることを確認してください。

• オイル量が少ない場合

エンジン内部の潤滑不足により、摩擦が増加し、焼きつきや摩耗の原因となります。

• オイル量が多すぎる場合

エンジン内部の抵抗が増え、燃費の悪化やエンジンの不調、最悪の場合はクランクケース内の圧力が異常に高まり、オイルシールからのオイル漏れやエンジンの損傷につながる可能性があります。

オイル注入のポイント

• 少量ずつ注入

まずは規定量よりも少なめに注入し、その後少しずつ追加しながらオイルレベルゲージで確認するのが安全です。

• エンジンを回して確認

オイルを注入したら、一度エンジンを数分間アイドリングさせ、新しいオイルをエンジン全体に行き渡らせます。

その後、エンジンを停止させ、数分間待ってからオイルレベルゲージで最終的な量を確認します。これにより、正確なオイル量を確認できます。

• 平坦な場所で確認

オイル量の確認は、必ずバイクを平坦な場所に立てて行いましょう。

傾いていると正確な測定ができません。センタースタンドを立てた状態が最も適しています。「規定量を入れたから大丈夫」と過信せず、必ずオイルレベルゲージでの確認を習慣にしましょう。

アドレス125用のオススメするオイルの種類はこれ！

アドレス125に最適なオイルを選ぶためには、以下の点を考慮しましょう。

粘度（SAE粘度分類）

出典スズキ公式

エンジンオイルの粘度は、SAE粘度分類という規格で表示されます。例えば、

といった表記です。

• 「W」の前の数字（低温粘度）

数字が小さいほど低温での流動性が良く、寒い時期のエンジン始動性が向上します。

• 「W」の後の数字（高温粘度）

数字が大きいほど高温での油膜保持能力が高く、エンジンの保護性能が向上します。

アドレス125のようなスクーターは、停止と発進を繰り返すことが多く、エンジンの温度変化も大きいため、幅広い温度域で安定した性能を発揮できるマルチグレードオイルが適しています。

■マルチグレードオイルとは？

エンジン内部の各種金属パーツが動くところには、基本的に流体が滑らかに流れるように設計されている。ここに、用いられるオイルとして、マルチグレードオイルがある。摩耗などを起こしにくいという利点がある。

出典グーネット

スズキが推奨するアドレス125の純正指定粘度は、一般的に10W-40または10W-30が多いです。

ご自身の使用環境や走行スタイルに合わせて選びましょう。

ベースオイルの種類

ベースオイルの種類によって、エンジンオイルの特性や価格が異なります。

• 鉱物油

原油を精製して作られる最も基本的なオイル。価格が手頃で、日常使いには十分な性能を発揮します。

• 部分合成油

鉱物油に化学合成油をブレンドしたもの。鉱物油と合成油のそれぞれの良い点を持ち合わせており、コストパフォーマンスに優れます。

• 全合成油（化学合成油）

化学的に合成されたオイル。高温での安定性や低温での流動性に優れ、エンジンの保護性能や清浄性能が高いのが特徴です。その分価格は高めです。

アドレス125のような空冷単気筒エンジンは、油温が比較的高温になりがちです。

そのため、エンジンの保護性能を重視するなら、部分合成油または全合成油がおすすめです。特に、長距離走行が多い方や、エンジンの寿命を延ばしたいと考える方には、全合成油の選択も良いでしょう。

おすすめのオイルメーカーブランド

これらのメーカーから、API SL以上、SAE 10W-40（または10W-30）の部分合成油または全合成油を選ぶのが、アドレス125にとって最適な選択となるでしょう。

もしもオイルを入れすぎるとどうなる？

エンジン内部の抵抗増加と燃費悪化

オイルを入れすぎると、クランクシャフトが余分なオイルに浸かってしまい、回転する際にオイルをかき混ぜる「フリクションロス」が増大します。

■フリクションロスとは？

「Friction=摩擦、Loss=失う」。つまり、摩擦抵抗により損失しているパワーや性能のこと。たとえばエンジンでは、どんなに潤滑油があるとはいえ、金属と金属がこすれ合っている以上は必ずフリクションロスが発生している。これをいかに減らしていくかが性能アップのカギでもあるのだ。 たとえば、チェーンがたるんでいたり、スプロケットが削れているのも大幅なフリクションロスになる。

出典ヤマハ公式

これにより、エンジン内部の抵抗が増加し、本来のパワーを発揮できなくなるだけでなく、燃費が悪化する原因となります。

オイルの泡立ち（エアレーション）

クランクシャフトがオイルを激しくかき混ぜることで、オイル中に空気が混入し、泡立ちが発生します。この泡はオイルの潤滑性能を低下させ、油膜切れを起こしやすくなります。

結果として、エンジン内部の部品の摩耗を早め、最悪の場合焼きつきなどの重大な損傷につながる可能性があります。

オイル漏れ

エンジンオイルが多すぎると、クランクケース内の内圧が異常に高まります。

この高圧が、エンジン各部のオイルシールやガスケットに過度な負担をかけ、オイル漏れの原因となります。特に、クランクシャフトシールやカムシャフトシールなどからのオイル漏れは、修理に手間とコストがかかることがあります。

また、オイル漏れが放置されると、オイル量がさらに減少し、潤滑不良を招く可能性もあります。

白煙の発生とマフラーの損傷

過剰なオイルがブリーザーパイプなどを通ってエアクリーナーボックスに逆流し、さらに燃焼室へ吸い込まれることがあります。

これにより、エンジンオイルが燃焼してしまい、マフラーから白煙が排出されることがあります。白煙は、エンジンの不調を示すサインであり、周囲の環境にも悪影響を与えます。

さらに、オイルがマフラー内部に付着することで、マフラー内の触媒が劣化したり、排気経路が詰まったりして、マフラー自体の寿命を縮めることにもつながります。

スパークプラグの汚れ

燃焼室に入り込んだオイルが燃焼することで、スパークプラグにカーボン（炭素）が付着しやすくなります。

プラグが汚れると、エンジンの点火不良やアイドリング不安定、加速不良といった症状が現れ、最悪の場合エンジンが始動しなくなることもあります。

オイルを入れすぎた場合の対処法

• ドレンボルトを緩めて排出

廃油受けを下に置き、ドレンボルトを少しだけ緩めて、少量ずつオイルを排出させます。排出したらすぐにボルトを締め、オイルレベルゲージで量を確認します。これを繰り返して、適正な量になるまで調整します。

• ポンプで吸い出す

オイルフィラーキャップから細いホースを差し込み、手動ポンプやシリンジなどを使ってオイルを吸い出す方法もあります。

この方法は、ドレンボルトを緩めるよりも微調整がしやすいですが、吸い出しにくい場合もあります。どちらの方法にしても、焦らず慎重に作業を行い、必ずオイルレベルゲージで確認しながら適正量に戻しましょう。

自信がない場合は、バイクショップに相談することをおすすめします。

最後にまとめ

今回の記事では、オイル交換の具体的な手順から、適切な交換時期、オイルの選び方、そしてオイルを入れすぎた場合の注意点まで、詳しく解説してきました。

本記事のポイントをまとめると以下の通りです。

エンジンオイルは、エンジンの「血液」とも言える非常に重要な役割を担っています。

定期的な交換と適切な量・種類のオイルを使用することで、愛車のアドレス125はいつまでも快調に走り続けてくれるでしょう。

もし、ご自身でのオイル交換に不安がある場合は、無理をせずにバイクショップや販売店に依頼することをおすすめします。プロの手に任せることで、安心してバイクライフを楽しむことができます。

このブログ記事が、アドレス125オーナーの皆様のオイル交換に対する疑問を解消し、より良いバイクライフを送るための一助となれば幸いです。安全で快適なバイクライフを！

この記事を書いた人

Taku

二級二輪整備士：大型二輪免許取得：愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています！

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