【長距離NG?】リード125は山道走行で疲弊するのか?

ホンダ車
Taku
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通勤や街乗りで高い利便性を誇るホンダのリード125。

そのコンパクトさと取り回しの良さから、日常の足として多くの人に愛用されています。

しかし、いざ長距離走行や山道走行となると、「パワー不足なのでは?」「疲れてしまうのでは?」といった疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?

本記事では、リード125が長距離走行や山道走行で本当に疲弊するのか?

その実力を徹底的に検証します。エンジンの特性、車体設計、ライディングポジションなど、多角的な視点から分析し、リード125の長距離・山道走行における適性を明らかにしていきます。

■この記事でわかること

  • リード125で長距離走行に挑むメリット
  • リード125で長距離走行に挑むデメリット
  • リード125の山道走行におけるエンジン特性
  • リード125の山道走行における車体設計とライディングポジション
  • 実際の山道走行での想定
  • リード125で長距離と山道走行を快適にするためのヒント
  1. リード125で挑む長距離走行 – そのメリットとは?
    1. 優れた燃費性能による航続距離の長さ
    2. 快適なライディングポジションによる疲労軽減効果
    3. 大容量シート下収納による積載性の高さ
    4. 取り回しの良さによる休憩時の扱いやすさ
  2. リード125で挑む長距離走行 – 避けられないデメリット
    1. 高速走行時の安定性とパワー不足
    2. サスペンション性能による長距離走行時の疲労
    3. 単気筒エンジンによる振動と長距離走行の不快感
    4. 風防性能の低さによるライダーへの負担
    5. 適切な休憩とストレッチ
    6. 走行ルートの選定
  3. リード125は山道でどうか?エンジン特性&パワートルクは?
    1. 最高出力と最大トルクのスペック
    2. eSPエンジンの特性と山道走行への影響
    3. 加速性能と再加速性能の評価
    4. エンジンの振動と疲労への影響
  4. 車体設計とライディングポジション – 山道での快適性は?
    1. フレーム剛性と安定性
    2. サスペンションの性能と路面追従性
    3. ブレーキ性能と安心感
    4. ライディングポジションと疲労軽減
  5. 実際の走行感は?リード125で山道を走る想定
    1. 緩やかな登坂路での走行
    2. 急な登坂路での走行
    3. コーナーが連続するワインディングロード
    4. 下り坂でのブレーキング
  6. リード125で長距離と山道走行を快適にするためのヒント
    1. 荷物の軽量化と分散
    2. タイヤの空気圧調整
    3. ライディングテクニックの工夫
  7. 結論のまとめ:リード125は山道走行で疲弊するのか?

リード125で挑む長距離走行 – そのメリットとは?

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一見すると街乗りスクーターというイメージが強いリード125ですが、長距離走行においても意外なメリットを発揮する場合があります。

どのような点が長距離走行において有利に働くのでしょうか?

優れた燃費性能による航続距離の長さ

リード125の大きなメリットの一つが、その優れた燃費性能です。50km/Lを超える燃費性能は、燃料タンク容量と相まって、一度の給油でかなりの距離を走行できることを意味します。

長距離ツーリングにおいては、ガソリンスタンドの少ない地域でも安心して走行できる航続距離の長さは、大きなアドバンテージとなります。頻繁な給油の手間が省けるため、ツーリングのペースを崩しにくいという利点もあります。

快適なライディングポジションによる疲労軽減効果

リード125のライディングポジションは、アップライトで比較的ゆったりとしたものです。これにより、長時間走行においても身体への負担が少なく、疲労を軽減する効果が期待できます。

特に、前傾姿勢を強いられるスポーツバイクなどと比較すると、腰や腕への負担が少ないため、長距離ツーリングでも比較的快適に過ごせるでしょう。

大容量シート下収納による積載性の高さ

リード125の79Lという大容量のシート下収納は、長距離ツーリングにおいても非常に役立ちます。

着替えや雨具、地図、食料など、ツーリングに必要な荷物をスマートに収納できるため、別途バッグなどを装着する必要がなく、スマートなスタイルで走行できます。また、重心が低くなるため、走行安定性にも貢献します。

取り回しの良さによる休憩時の扱いやすさ

軽量でコンパクトな車体は、長距離走行中の休憩時や、狭い場所での取り回しが容易です。

疲労が溜まっている状態でも、比較的楽にバイクを移動させることができるため、精神的な負担も軽減されます。景色の良い場所でちょっと停車したり、休憩場所を探したりする際にも、その取り回しの良さが活きてきます。

リード125で挑む長距離走行 – 避けられないデメリット

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一方で、リード125で長距離走行に挑む際には、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。街乗りを主体とした設計ゆえの限界点を見ていきましょう。

高速走行時の安定性とパワー不足

リード125は、高速道路の走行は想定されていません。一般道での走行においても、高速度域ではエンジンパワーに余裕がなく、加速性能も限られます。

特に、向かい風が強い場合や、登坂路では、速度維持に苦労する場面も出てくるでしょう。また、車体の安定性も、高速走行を前提としたバイクと比較すると劣るため、長距離の高速移動には不向きと言えます。

サスペンション性能による長距離走行時の疲労

リード125のサスペンションは、街乗りでの快適性を重視したセッティングとなっています。

そのため、路面の凹凸が続く長距離走行では、突き上げ感を感じやすく、乗り心地が悪化する場合があります。特に、荒れた路面を長時間走行すると、身体への負担が大きくなり、疲労に繋がりやすくなります。

単気筒エンジンによる振動と長距離走行の不快感

リード125に搭載されている単気筒エンジンは、構造上、多気筒エンジンに比べて振動が発生しやすい傾向があります。

短距離の街乗りでは気にならないレベルかもしれませんが、長時間走行になると、この振動がライダーの疲労や不快感に繋がる可能性があります。特に、手の痺れなどを感じる場合もあります。

風防性能の低さによるライダーへの負担

リード125には、大型のウインドシールドは装備されていません。

そのため、長距離走行においては、走行風が直接ライダーに当たり、体力を消耗させる可能性があります。特に、冬場の走行や高速走行に近い速度域での走行では、その影響は大きくなります。

風圧による疲労は、想像以上に蓄積されるものです。また、リード125で長距離走行をする場合でも、いくつかの工夫によって、そのデメリットを軽減し、より快適に走行することが可能です。

適切な休憩とストレッチ

長距離走行においては、こまめな休憩が疲労軽減の基本です!

1〜2時間ごとに休憩を取り、軽いストレッチなどで体をほぐすことで、疲労の蓄積を抑えることができます。特に、首、肩、腰などを意識的に動かすと良いでしょう。

また、防風性、透湿性に優れたライディングウェアを着用することで、走行風による体力の消耗を抑え、快適性を向上させることができます。夏場は通気性の良いウェア、冬場は防寒性の高いウェアを選ぶことが重要です。

走行ルートの選定

できるだけ交通量の少ない、信号の少ないルートを選ぶことで、ストップ&ゴーによる疲労を軽減できます。

また、景色の良い道を選ぶことで、長距離走行の楽しさを増やすことができます。高速道路の利用は避け、一般道を中心としたルートを設定するのが賢明です。

リード125は山道でどうか?エンジン特性&パワートルクは?

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リード125に搭載されているeSPエンジンは、燃費性能と静粛性に優れていることで知られています。

しかし、山道走行においては、そのパワーとトルクがどのように影響するのでしょうか?

最高出力と最大トルクのスペック

ホンダ リード125のエンジン最高出力は、モデルによって若干異なりますが、現行モデルでは、以下のようになります。

最高出力:8.3kW[11PS]/8,750rpm

出典ホンダ公式

これらの数値だけを見ると、決してパワフルとは言えませんが、125ccクラスのスクーターとしては標準的な範囲内です。山道のような登坂路では、トルク特性が重要になります。

リード125のトルクカーブは、低中速域で扱いやすいように設定されていると言われています。

eSPエンジンの特性と山道走行への影響

eSPエンジン

出典ホンダ公式

eSPエンジンは、フリクションロスを低減する技術が投入されており、滑らかでスムーズな加速感が特徴です。

しかし、急な登坂や追い越し時には、パワー不足を感じる場面もあるかもしれません。特に、ライダーとパッセンジャーの二人乗りや、多くの荷物を積載している場合は、より顕著にその傾向が現れるでしょう。

山道では、アクセルを大きく開けて高回転を維持する必要がある場面も出てくるため、燃費性能を重視したeSPエンジンの特性が、ダイレクトなパワー感を求めるライダーには物足りなく感じる可能性があります。

加速性能と再加速性能の評価

リード125の加速性能は、街乗りでは十分なレベルですが、山道での急な加速や、コーナーからの立ち上がり時の再加速には、やや物足りなさを感じるかもしれません。

特に、勾配のきつい登坂路では、アクセルを開けても思うように速度が伸びない場合があります。追い越しをかける際も、十分なスペースとタイミングを見計らう必要があるでしょう。

エンジンの振動と疲労への影響

長距離走行や高回転を維持する山道走行では、エンジンの振動がライダーの疲労に繋がる可能性があります。

リード125のeSPエンジンは、振動抑制にも配慮した設計がされていますが、単気筒エンジンである以上、ある程度の振動は避けられません。

特に、長時間高回転域を使用する山道走行では、手の痺れなどを感じる可能性も考慮しておく必要があります。

車体設計とライディングポジション – 山道での快適性は?

Taku
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エンジンの性能だけでなく、車体設計やライディングポジションも、長距離や山道走行での疲労度に大きく影響します。

リード125は、日常の使いやすさを重視した設計となっていますが、山道での快適性はどうでしょうか?

フレーム剛性と安定性

リード125のフレームは、日常走行においては十分な剛性を確保していますが、コーナーが連続する山道では、より高い剛性が求められる場面もあります。

特に、ハイスピードでコーナーに進入したり、路面状況が悪い場所を走行したりする際には、フレームの剛性が不足していると感じるかもしれません。車体の安定性は、ライダーの安心感と疲労軽減に繋がる重要な要素です。

サスペンションの性能と路面追従性

リード125のサスペンションは、街乗りでの快適性を重視したセッティングとなっています。

そのため、路面の凹凸が多い山道や、ギャップの連続するような場所では、突き上げ感を感じやすく、乗り心地が悪化する可能性があります。サスペンションの性能は、路面追従性に大きく影響し、これが疲労度に直結します。

ブレーキ性能と安心感

山道走行では、頻繁なブレーキングが必要となるため、ブレーキ性能は非常に重要です。リード125のブレーキは、フロントにディスクブレーキ、リアにドラムブレーキを採用しています。

街乗りでは十分な制動力を発揮しますが、急な下り坂や連続するコーナーでは、制動力に不安を感じる場面もあるかもしれません。安心感のあるブレーキ性能は、ライダーの精神的な疲労を軽減する上でも重要です。

ライディングポジションと疲労軽減

リード125のライディングポジションは、アップライトでリラックスした姿勢を取りやすい設計です。

これは、街乗りや短距離の移動では快適ですが、長時間にわたる山道走行では、同じ姿勢を維持することによる疲労が蓄積する可能性があります。

スポーティーなモデルのように、積極的に体重移動を行いやすいポジションではないため、体全体を使ったライディングには向きません。

実際の走行感は?リード125で山道を走る想定

Taku
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スペックや設計だけでは分からない、実際の走行感を検証するために、リード125で山道を走行した場合を想定してみましょう。

緩やかな登坂路での走行

緩やかな登坂路であれば、リード125でも比較的スムーズに走行できます。

アクセルを一定に保てば、速度も安定し、特にストレスを感じることは少ないでしょう。ただし、二人乗りや荷物が多い場合は、やや加速が鈍く感じるかもしれません。

急な登坂路での走行

急な登坂路になると、リード125のパワー不足が顕著になる可能性があります。アクセルを全開にしても、思うように速度が上がらず、エンジンの唸りだけが大きくなるかもしれません。

場合によっては、速度が大きく低下し、他の車両の迷惑になる可能性も考慮する必要があります。

コーナーが連続するワインディングロード

コーナーが連続するワインディングロードでは、リード125のハンドリング性能が試されます。

軽量な車体は、切り返しは比較的容易ですが、サスペンションの性能やフレームの剛性の影響で、安定感に欠ける場面もあるかもしれません。また、バンク角も深くはないため、スポーティーな走行は難しいでしょう。

下り坂でのブレーキング

下り坂では、リード125のブレーキ性能が重要になります。

特に、急な下り坂や長い下り坂では、ブレーキへの負担が大きくなるため、過度なブレーキングはフェード現象を引き起こす可能性があります。エンジンブレーキの効果も限定的なため、フットブレーキとの連携が重要になります。

リード125で長距離と山道走行を快適にするためのヒント

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リード125で長距離や山道走行を少しでも快適にするためには、いくつかの工夫が考えられます。

荷物の軽量化と分散

積載する荷物はできるだけ軽量に抑え、車体のバランスが崩れないように分散して積むことが大切です。リアキャリアだけでなく、シート下収納も活用し、重心が偏らないように工夫しましょう。

タイヤの空気圧調整

タイヤの空気圧は、走行性能や乗り心地に大きく影響します。長距離走行や山道走行前には、指定の空気圧に調整することで、安定性の向上や疲労軽減に繋がります。

ライディングテクニックの工夫

急な加速やブレーキングは避け、スムーズなアクセルワークと適切なギア選択を心がけることで、エンジンへの負担を減らし、疲労を軽減することができます。山道では、コーナーの手前で十分に減速し、スムーズなライン取りを意識しましょう。

結論のまとめ:リード125は山道走行で疲弊するのか?

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結論として、リード125は、決して山道走行を不得意とするわけではありませんが、本格的な長距離ツーリングや、急勾配が続くような厳しい山道では、エンジンのパワーや車体性能の限界を感じる場面があると言えるでしょう。

日常の足としての高い利便性を持つ一方で、スポーティーな走行性能や、過酷な状況下での余裕のある走行性能を求めるのであれば、より排気量の大きなモデルや、山道走行に適した設計のバイクを選択する方が賢明かもしれません。

リード125で山道走行をした際に疲弊を感じる主な要因としては、エンジンのパワー不足によるストレス、サスペンションの突き上げ感、長時間の同じ姿勢による疲労などが挙げられます。

これらの要因に対しては、適切な休憩、荷物の軽量化、タイヤの空気圧調整、そしてスムーズなライディングを心がけることで、ある程度軽減することが可能です。

リード125が最も得意とするのは、やはり街乗りや短距離の移動です!

軽量で取り回しが良く、燃費も優れているため、日常の足としては非常に優秀です。緩やかな峠道程度のツーリングであれば、景色を楽しみながらのんびりと走ることも十分に可能です。

バイク選びは、その主な用途に合わせて行うことが重要です。

もし、頻繁に長距離ツーリングや山道走行をするのであれば、リード125よりも、よりパワーがあり、足回りのしっかりとしたモデルを選ぶことをお勧めします。

一方で、日常の移動がメインで、たまにツーリングも楽しみたいという方であれば、リード125は十分にそのニーズに応えてくれるでしょう。

この記事を書いた人
Taku
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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!

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