クソ遅いハンターカブに勘弁!リミッターカットで最高速へ!

ホンダ車
Taku
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CT125ハンターカブのオーナー諸君!愛車のあまりの遅さに絶望する時ってないか?

クソ遅いがために、信号が青から赤に変わる瞬間に加速できないストレスに悩まされてるオーナーも多いはず。。

そこで、ハンターカブをリミッターカットして最高速に到達するメソッドや、最高速と加速力を劇的に向上させるための具体的なアプローチを徹底的に解説します。

ただし、これはメーカー保証を捨て、自己責任の世界へと足を踏み入れる覚悟があるオーナーだけが許された大人の遊びです。

クソ遅いなんて二度と言わせない、羊の皮を被った狼へと生まれ変わらせるための知識を伝授します!

■この記事でわかること

  • なぜハンターカブは遅い?速度リミッターがあるのか?
  • 【最強の切り札】サブコンでリミッターカット!
  • リミッターカットだけじゃ不足?最高速を伸ばす三種の神器
  • 【実測】リミッターカットで最高速はどう変わる?
  • 【前提】リミッターカットの注意点!
  • 最後に統括

なぜハンターカブは遅い?速度リミッターがあるのか?

Taku
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まず最初に、ハンターカブにおけるリミッターの正体を正しく理解する必要があります。

多くのオーナーが誤解していますが、ハンターカブには「時速何キロ出たら燃料をカット」するといった、速度そのものを感知して制御するスピードリミッターという電子制御は存在しない。

では、なぜある一定の速度で頭打ちになり、それ以上伸びなくなるのか?

正体はレブリミット(回転数制限)

その正体は、エンジンの回転数を制限するレブリミッターです。

エンジンは回転数が上がれば上がるほどパワーが出ますが、限界を超えて回しすぎると内部の部品が破損してしまいます。

これを防ぐため、エンジンの回転数が設定された上限、例えば9000回転付近などに達すると、コンピューターが点火を間引いたり燃料噴射を停止したりして、物理的にそれ以上回らないように加速も制限しているためです。

ハンターカブは4速でレブリミットの上限

ハンターカブの場合、ノーマルのギア比設定では、4速で走行中にこのレブリミットの上限回転数に達してしまうからです。

その速度域が、ちょうど最高速の壁として立ちはだかるのです。

なぜノーマルは遅いセッティングなのか?

それにしても、なぜホンダはこれほどまでにマイルドで、言い換えれば遅いセッティングを施したのか?

その最大の理由は、近年ますます厳しくなる排ガス規制、特にユーロ5などの環境基準に対応するためです。

環境性能と引き換えに失われた加速?

排ガスをクリーンにし、かつカタログ燃費を良くするためには、ガソリンの噴射量を極限まで絞り、薄い混合気で燃焼させる必要があります。

これを「リーンバーン」と言いますが、燃料が薄ければ当然パワーは出ませんし、エンジン温度も上がりやすくなります。

そのため、エンジンを守るために早めにレブリミットを効かせ、パワーが出る高回転域を使わせないように制御しているのです。私たちが感じている遅さは、環境性能と引き換えに失われた加速の代償そのものなのです。

【最強の切り札】サブコンでリミッターカット!

Taku
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では、どうすればこの頑丈な電子の檻を破壊できるのか?

物理的に配線を切ったり繋いだりするような昭和の改造は通用しません。現代のバイクには、現代の武器が必要です。

それが、サブコンピューター、通称サブコンと呼ばれる電子パーツです。

サブコン(インジェクションコントローラー)とは?

サブコンとは、純正のコンピューター(ECU)とエンジンの間に割り込ませて装着する、第二の頭脳です。

純正ECUがこれ以上回すな、燃料を絞れと命令を出しても、サブコンがその信号をジャックし、もっと回せ、燃料をもっと送れと書き換えた命令をエンジンに送ります。

これにより、純正では到達できない高回転域までエンジンを回すことが可能になり、同時にパワーアップに必要な濃い燃料を送り込むことができるようになります。

サブコンはいわば、エンジンのリミッターカットとパワーアップを同時に実現する、カスタムの司令塔なのです。

【定番】DILTS JAPAN「Enigma(エニグマ)」の破壊力

ハンターカブのオーナーの間で、最強のサブコンとして名高いのが、ディルツジャパンから発売されているEnigma(エニグマ)シリーズです!

この製品の最大の特徴は、スマートフォンとBluetoothで接続し、専用アプリを使ってワイヤレスでエンジンのセッティングを変更できる点にあります。

回転数リミッターの解除機能はもちろんのこと、アクセル開度や回転数ごとに細かく燃料の噴射量を調整できるため、プロ並みのセッティングが可能です。

まさに、自分のバイクを掌でコントロールする全能感を味わえるアイテムです。

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KITACO「i-map」ならカプラーオンで手軽

スマホでの細かい設定は難しそうで不安だという方には、キタコから出ているi-map(アイマップ)がおすすめです。

こちらはあらかじめメーカー側でテストされた最適なマップ(設定データ)が数種類インストールされており、本体のスイッチを切り替えるだけで好みのセッティングを選べるという手軽さが魅力です。

純正マフラー用、社外マフラー用、ボアアップ用など、仕様に合わせたマップを選ぶだけなので、難しい知識は必要ありません。

また、専用のハーネスキットを使えば、配線を一本一本加工することなく、カプラーオンで接続できるため、取り付けのハードルも低くなっています。

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リミッターカットだけじゃ不足?最高速を伸ばす三種の神器

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ここで重要な真実をお伝えする。実は、サブコンを入れてリミッターをカットしただけでは、最高速は劇的には伸びないのです!

なぜなら、高回転まで回るようになっても、空気を吸い込む量や吐き出す量が追いつかなければパワーは出ませんし、エンジンの回転運動をタイヤに伝えるギア比がそのままだと、単にエンジンが唸るだけで速度に乗らないからです。

リミッターカットの効果を最大限に引き出すためには、吸排気、エンジン内部、駆動系という三つの要素をトータルでチューニングする必要があります。

神器1:マフラー&エアクリ(吸排気)

人間で例えるなら、リミッターカットは全力疾走する許可が出た状態です。

しかし、マスクをしていては全力で走れません。

エンジンも同じで、高回転まで回すためには大量の空気と、排気ガスのスムーズな排出が必要です。まずはマフラーを、抜けの良い社外品に交換しましょう。

ヨシムラやモリワキ、SP忠男といった一流メーカーの製品は、排気効率を高めつつトルクを落とさないよう設計されています。

同時に、エアクリーナーボックスの吸気ダクトを太いものに交換したり、高効率なエアフィルターに変えたりすることで、吸入空気量を増やします。

たくさん吸って、たくさん燃やして、たくさん吐く。この基本サイクルを強化することで初めて、高回転域でのパワーが炸裂します。

神器2:ハイカムシャフト(中高速の伸び)

エンジンの性格を決定づける心臓部のパーツ、それがカムシャフトです。

ノーマルのカムシャフトは、低回転での扱いやすさと燃費を重視した形状をしています。これをハイカムシャフト(ハイカム)に交換することで、エンジンのバルブが開いている時間を長くし、より多くの混合気をシリンダー内に送り込むことができるようになります。

ハイカムを入れると、低回転のトルクは若干細くなる場合がありますが、その代わり中回転から高回転にかけてのパワーの盛り上がりが別物になります。

神器3:ドライブスプロケット交換(15T化)

最後に忘れてはならないのが、エンジンの力をタイヤに伝える最終減速比、スプロケットの変更です。

ハンターカブの純正フロントスプロケットは14丁というサイズで、これは荷物を積んで坂道を登ることを想定した、加速重視の設定です。

しかし、平地での最高速を狙うにはギア比がショートすぎて、すぐにエンジンが吹け切ってしまいます。そこで、フロントスプロケットを15丁、あるいは16丁へとサイズアップします。結果として同じエンジン回転数でもより高いスピードを出すことが可能になります。

【実測】リミッターカットで最高速はどう変わる?

Taku
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あくまで私の実体験に基づいた、クローズドコースでのテスト走行の感想としてお伝えします。

結論から言えば、ハンターカブ(JA55)にサブコン(Enigma)、ハイカム、そしてフロントスプロケットを15Tに変更したカスタム状態で、メーター読みの最高速は**「106km/h」**を記録しました!

ノーマルの頃を知っている身としては、これは衝撃的な数字です。

ノーマルのハンターカブは、4速全開で引っ張っても平地では75km/h〜85km/hあたりで「見えない壁」にぶち当たります。

エンジンは唸りを上げ、振動でミラーはブレブレ、これ以上は壊れるという悲鳴が聞こえてくるような状態でした。長い下り坂でようやく90km/hを超えるかどうか、というのが現実だったはずです。

しかし、リミッターカット(レブリミットの引き上げ)と燃調、そして何よりスプロケットの変更を行ったマシンは、全く別の生き物でした。

ノーマルならすぐに頭打ちになって4速へ入れる場面でも、カスタム車はグングン伸びていきます。そして4速に入れてからの加速。

ここからが「禁断の領域」でした。

ノーマルが失速し始める80km/hを超えても、エンジンのトルク感が薄れません。90km/hを通過してもなお、じわじわと速度計の数字が上がっていきます。

そしてついに、ノーマルでは夢のまた夢だった3桁の大台、100km/hを一瞬超え、最終的に伏せ姿勢で粘って106km/hまで到達しました。

「たったプラス15km/hか?」と思われるかもしれません。

しかし、125ccのバイクにおける15km/hの上乗せは、体感的には倍くらいの速度が出ているような興奮があります。

正直、車体の剛性やブレーキ性能が完全に負けているため、100km/hオーバーでの巡航は命知らずの行為だと感じました。フレームがよじれるような感覚があり、「出せるけど、出しちゃいけない速度」だというのが本音です。

このクルージング性能を知ってしまうと、もう二度とノーマルには戻れません!

「遅い」というストレスが消えるだけで、ハンターカブは最高のツアラーに化ける。それが実際に乗ってみて得られた偽らざる感想です。

【前提】リミッターカットの注意点!

Taku
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良いことずくめのように思えるリミッターカットですが、光が強ければ影も濃くなります。そこで、必ず理解しておくべきリスクについて言及しておきます!

エンジンブローのリスク!

メーカーが設けたリミッターを解除するということは、安全マージンを削り取る行為に他なりません。

許容回転数を超えてエンジンを回し続ければ、「バルブサージング」と呼ばれる現象が起き、ピストンとバルブが衝突してエンジンが一瞬で全損するリスクがあります。

また、ピストンスピードが上がることでシリンダー内の摩耗が早まり、焼き付きやオイル上がりの原因にもなります。

ノーマルなら数万キロメンテナンスフリーで走れたものが、頻繁なオイル交換を要求されるシビアなハンターカブになることを覚悟しなければなりません。

メーカー保証は対象外!

サブコンを取り付けた形跡が見つかった時点で、新車購入時のメーカー保証は一切受けられなくなると考えてください。

ECUへの介入は改造行為の中でも特に重く見られます。もしエンジンが壊れたとしても、ディーラーに泣きつくことはできませんし、修理費用は全額自己負担となります!

公道でのルール順守!

いくらマシンの性能が上がったとしても、公道における交通ルールは変わりません。

一般道の最高速度は60キロですし、125ccである以上、高速道路を走ることは法律で禁止されています。

リミッターカットはあくまでサーキット走行や、私有地での楽しみ、あるいは緊急時の回避能力向上や巡航時の余裕を持たせるための手段です。

公道で最高速チャレンジを行い、検挙されたり事故を起こしたりしては、せっかくの愛車もカスタムも全てが無駄になります。

最後に統括

Taku
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クソ遅いという汚名を返上し、ハンターカブを真のハンターへと進化させるための道筋は見えましたか?

サブコンによるリミッター解除は、確かに劇的な変化をもたらす最短ルートです。

そこに吸排気や駆動系のチューニングを組み合わせることで、もはや別の乗り物と言えるほどの刺激的な加速と最高速を手に入れることができます。

しかし、その代償としてメーカー保証や耐久性という安心を手放すことになります。

得られる快感と背負うリスクを天秤にかけ、それでも速さを求めたいという欲望があるのなら、迷わずその扉を開けてみよう!

封印された力を解放して、誰よりも速く、誰よりも遠くへ。ただし、アクセルを握る右手には自制心を、ヘルメットの中には冷静な判断力を常に持ち続けること。

それが、禁断のパワーを手にしたハンターカブオーナーに課せられた唯一の条件だ!

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この記事を書いた人
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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!

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