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ここでは、モンキー125のどこが壊れやすいのか?、その弱点や欠点など不具合が懸念される要因についてプロの二級二輪整備士である私が解説していこう。
まず、モンキー125に搭載されているエンジンは、タイやベトナムといった、バイクが生活の足として2人乗りや過積載が当たり前に行われる環境でも耐えうるように設計されています。
空冷単気筒という極めてシンプルな構造は、冷却水の管理も不要で、部品点数が少ないために致命的な故障のリスクが物理的に低いのです。
ホンダが世界戦略車として展開しているプラットフォームを使っている以上、普通に乗っていてエンジンが突然焼き付いたり大きなトラブルに見舞われることはまずありません。
ではなぜ、モンキー125は壊れやすいのか?と言われるのか?、これを分析していこう。
■この記事でわかること
- 【意外と欠点?】モンキー125の壊れやすい弱点5つのポイント
- モデル別(JB02/JB03/JB05)で見る故障リスクの違い
- プロが推奨するモンキー125を一生モノにするメンテ術
- モンキー125のリコール情報と過去の不具合事例
-
オーナーが知っておくべき「自分の車両」の確認方法
- 最後に統括
【意外と欠点?】モンキー125の壊れやすい弱点5つのポイント

それでは具体的に、モンキー125においてトラブルが起きやすい箇所や、プロが点検時に重点的にチェックするポイントを5つに絞って解説。
これらは故障というよりも、このモデルが持つ特性や弱点と言い換えることができます。
1. 5速や4速ミッションのフィーリングと耐久性
モンキー125には、初期型の4速モデル(JB02)と、現行の5速モデル(JB03/JB05)が存在しますが、共通して指摘されるのがシフト操作に関する違和感です。

特に新車から数千キロの間は、ギアが入りにくかったり、ニュートラルが見つかりにくかったりする症状が出やすい傾向にあります。
これはミッションそのものが壊れているわけではなく、シフトドラムやフォークの当たりがつくまでのプロセスが少し長いためです。
しかし、無理な力でシフトペダルを蹴り上げるような操作を続けていると、シフトリンケージの遊びが大きくなり、結果としてシフトミスを誘発し、最悪の場合はミッション内部のギアを痛めることにつながります。特に、停車中にギアを変えようとして強く踏み込む行為は、このクラスのミッションには大きな負担となります。
2. 純正チェーンの伸びやすさと寿命
モンキー125に標準装備されている420サイズのドライブチェーンは、車格に対してやや華奢な印象を拭えません。

125ccのパワーに対して420チェーンはギリギリのサイズであり、さらにコスト重視のノンシールチェーンが採用されているため、少しメンテナンスを怠るとあっという間に伸びてしまいます。
チェーンが伸びた状態で走行を続けると、加減速のたびにギクシャクとしたショックが発生し、これがハブダンパーやスプロケット、さらにはミッションの出力軸にまで悪影響を及ぼします。
チェーンが外れてクランクケースを叩き割るという最悪の事態を防ぐためにも、純正チェーンの寿命はかなり短いと考えておくのがプロの共通認識です。
3. 電装系:バッテリー上がりとLEDヘッドライトの仕様
現代のバイクらしくLEDヘッドライトを採用しているモンキー125ですが、電装系にも特有の注意点があります。

まず、アイドリング時の発電量がそれほど大きくないため、グリップヒーターやUSB電源などの電装品を過剰に追加すると、バッテリーへの負荷が急増します。
特に冬場、長期間乗らない期間が続くと、イモビライザーなどの微弱な待機電力によってバッテリーが上がりやすくなります。
また、モンキー125のLEDヘッドライトはユニット一体型であるため、万が一内部の基板が故障したり、転倒でレンズを破損したりした場合、電球だけを交換することができません。ユニットごと交換となると数万円単位の出費となるため、電気的な負荷や物理的な衝撃には細心の注意が必要です。
4. 各部のサビ:特にメッキパーツとボルト類
モンキー125の魅力は、随所に配された美しいクロームメッキパーツにありますが、これが最大の弱点にもなります。

特にフロントフェンダー、リアフェンダー、そしてマフラーガードのメッキは、見た目以上にデリケートです。
屋外保管はもちろんのこと、雨天走行後にそのまま放置すると、数週間で点サビが発生することがあります。また、エンジンのボルト類やスイングアームの付け根など、水が溜まりやすい箇所の塗装もそれほど厚くありません。
一度サビが内部まで浸透してしまうと、ボルトが固着して整備ができなくなったり、パーツの強度が落ちたりするため、美観の低下以上に深刻な問題へと発展します。
5. 足回りの経年劣化:リアサスのヘタリ
モンキー125の乗り心地は、非常に柔らかく快適です。
しかし、この快適さを生んでいる純正のリアサスペンションは、耐久性という面ではそれほど高くありません。走行距離が1万キロを超えたあたりから、ダンパーの効きが弱くなり、いわゆるヌケの状態になる個体が多く見られます。
リアサスがヘタってくると、段差での突き上げが激しくなるだけでなく、コーナリング中に車体がフワフワと安定しなくなり、走行性能が著しく低下します。
これは単に乗り心地が悪くなるだけでなく、タイヤの異常摩耗やフレームへの過度な入力にもつながるため、プロの視点では消耗品として割り切って交換すべきポイントの一つに挙げています。
モデル別(JB02/JB03/JB05)で見る故障リスクの違い

モンキー125には大きなモデルチェンジがありました。4速エンジンを搭載したJB02型と、ロングストロークの新エンジンに5速ミッションを組み合わせたJB03型およびJB05型です。
これらには、構造上の違いによる特有のリスクが存在します。
JB02(旧型:4速)オイルフィルターの清掃手間
JB02までのエンジンには、現代のバイクでは一般的なカートリッジ式のオイルフィルターが存在しません。

代わりに、遠心分離式のオイルフィルターと、ストレーナーという網が内部に備わっています。これらを清掃するには、エンジンの右クランクケースカバーを外す必要があります。
多くのユーザーがこの清掃を行わずにオイル交換だけで済ませてしまいますが、長期間放置すると内部にスラッジが溜まり、オイルラインを詰まらせる原因になります。
これが原因でヘッド周りの潤滑不良を起こし、カムシャフトやロッカーアームを痛める個体が稀に見受けられます。古い設計をベースにしているがゆえの、整備の重要性が高いモデルと言えます。
JB03/JB05(新型:5速)メンテナンス性は向上したが・・
一方で、新型のエンジンには待望のカートリッジ式オイルフィルターが採用されました。
これにより、ボルトを数本外すだけでフィルター交換が可能になり、エンジンの内部を清潔に保つ難易度は劇的に下がりました。しかし、新型ゆえの課題もあります。
5速化されたことで内部構造が複雑になり、特にシフト周りの小さなスプリングやリンク類の負担が増えている可能性があります。
また、ロングストローク化されたことで、低回転での粘りは増しましたが、高回転を維持し続けるような過酷な走行では、旧型よりも熱を持ちやすい側面もあります。新型だからといって過信せず、やはり基本に忠実な管理が求められます。
ぶっちゃけどっちが丈夫?
プロの目から見て、どちらが丈夫かと問われれば、最終的にはメンテナンスのしやすさから新型(JB03/JB05)に軍配を上げます。
オイル管理がエンジンの寿命を左右する小排気量車にとって、フィルター交換が容易であることは最大のメリットです。ただし、JB02の4速エンジンも、適切な清掃管理さえしていれば、10万キロ近く走るポテンシャルを秘めています。
プロが推奨するモンキー125を一生モノにするメンテ術

モンキー125を壊さず、新車のようなコンディションを保つためには、メーカー指定のメンテナンスサイクルを鵜呑みにせず、プロならではのプラスアルファのケアが必要です。
オイル交換の頻度は距離より期間を重視
125ccのエンジンは、常に高回転で使用されます。
オイル容量も1リットル未満と非常に少ないため、オイルへの負担は大型バイクの比ではありません。

私は3,000キロ走行、あるいは半年ごとの交換を強く推奨しています!
たとえ距離を走っていなくても、空冷エンジンは外気温の変化や結露によるオイルの酸化が進みやすいため、期間で区切って交換することがエンジン内部の保護に直結します。
チェーンメンテナンスと早めの交換
純正チェーンは弱点です。
これを放置しないことが、駆動系全体の寿命を延ばすコツです。500キロごとの清掃と注油、そして1,000キロごとの張り調整を習慣にしてください。
もし予算に余裕があるなら、新車購入後すぐにゴールドチェーンなどの強化シールチェーンに交換してしまうのが、最も賢い防衛策です。これにより、パワーロスが減り、燃費も向上し、何より調整の手間が劇的に減ります。
新車時からやっておくべきシリコンスプレー活用
サビからモンキーを守るためには、洗車後のケアが重要です。
特に、手の届きにくいエンジンの隙間や、フェンダーの裏側、フレームの溶接部分などに、耐熱性の高いシリコンスプレーを薄く塗布しておくと、水や汚れを弾き、サビの発生を劇的に抑えることができます。
メッキパーツには専用の保護剤を使い、表面に油膜を作っておくことが、5年後、10年後の美しさを左右します。

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日常点検チェックリスト
毎日行う必要はありませんが、週に一度、あるいはツーリングの前には必ず以下の点を確認してください。
モンキー125の小径タイヤは、少しの空気圧低下がハンドリングに大きく影響します。
LEDであっても配線の断線などで不点灯になることがあります。
これだけで、大きなトラブルの予兆を捉えることができます。
今日はホンダのモンキー125でショートツーリングの若様(女優・若月佑美)。でも、その前に車両点検は欠かせません。
というわけで、ただいま華麗に空気入れ中。車両の規定値ピッタリになるまで頑張りました! pic.twitter.com/v5flN9zQ1J— webオートバイ (@webautoby) May 19, 2025
| 点検箇所 | チェック内容 | プロのアドバイス |
| タイヤ | 空気圧の不足、亀裂、溝の深さ、異物の刺さり | 小径タイヤは空気圧の変化でハンドリングが激変します。月1回はゲージでの測定を推奨します。 |
| ブレーキ | レバー・ペダルの遊び、効き具合、液漏れ | モンキー125はリアブレーキを多用しがちです。パッドの残量を横から覗いて確認しましょう。 |
| 灯火類 | ヘッドライト、テールランプ、ウインカー、ホーン | LEDは突然切れることは稀ですが、配線の接触不良がないか、前後左右すべて作動させます。 |
| エンジンオイル | オイルの量(点検窓またはレベルゲージ)、汚れ | オイル容量が少ないため、少しの減少が致命傷になります。車体を垂直にして確認してください。 |
| ドライブチェーン | チェーンのたるみ(25〜35mm)、給油状態 | 純正は伸びやすいです。指で押し上げて、スイングアームに接触しそうなほど緩んでいたら調整が必要です。 |
| 燃料 | ガソリンの残量、漏れの有無 | 燃料計が点滅してからでも数リットル残りますが、早めの給油がポンプの保護にもつながります。 |
| バックミラー | 緩みがないか、後方がしっかり見えるか | 走行中の振動で緩みやすい箇所です。手で軽く動かしてみて、ガタがないか確認しましょう。 |
このリストをすべて完璧にこなそうとすると大変ですが、慣れてしまえば1分程度で終わる内容ばかりです。特にモンキー125はチェーンとタイヤ空気圧の状態が乗り味に直結するため、そこだけを重点的に見るだけでも大きく変わります。
「いつもと違う音がする・・」「押し歩きが少し重い・・」といった小さな違和感は、大きな故障のサインであることが多いです。
プロに相談する際のヒントにもなるため、ぜひ愛車のベストな状態を指先と目で覚えておいてください。
モンキー125のリコール情報と過去の不具合事例

中古車を選ぶ際や、自分の車両が対象かどうかを確認するために、過去の重要な不具合事例についても触れておきます。
過去には、リアキャリアの不具合に関するリコールが発表されたことがあります。

出典ホンダ公式
2021年、ホンダはモンキー125の販売を中止し、すでに装着しているオーナーに対しては「使用中止の呼びかけ」と「製品代金の返金(自主回収)」という異例の対応を取りました。
通常のリコールのように「対策品への交換」ではなく「回収・返金」となったのは、当時の設計では十分な強度が確保できなかったためと推測されます。
もし中古で購入した車両であれば、ドリーム店などの正規販売店でリコール改修済みかどうかを確認してもらうのが最も安全です。
| 対象部位 | 具体的な不具合内容とリスク | 対象モデル・年式 | プロの対策・アドバイス | |
| 不具合事例 (現場) | セルモーター・ワンウェイクラッチ | 始動直後に「ギギッ」という異音が発生する。特に冬場や冷間時に起きやすい。 | JB03型 (5速モデル) | 機械的な故障に直結することは稀ですが、保証期間内であればディーラーでグリスアップや部品交換が可能です。 |
| 不具合事例 (現場) | ウインカースイッチの接触不良 | スイッチを押し込んでも反応しなかったり、戻したのに消えなかったりする。 | JB02 / JB03 両モデル | 内部の接点の汚れが原因。接点復活剤での清掃で直ることが多いですが、再発する場合はスイッチボックスASSYの交換。 |
| 不具合事例 (現場) | 各部のサビ (特にメッキ) | フェンダーやマフラーガードのメッキ層が薄く、点サビが発生しやすい。美観の著しい低下。 | 全年式 | 故障ではありませんが、放置すると腐食が進みます。新車時からコーティングや防錆剤での保護が不可欠。 |
| 不具合事例 (現場) | ニュートラル判定の不備 | ギアはニュートラルに入っているのに、インジケーターが点灯しない、またはその逆。 | JB03型に稀に見られる | ニュートラルスイッチの接点不良や配線の噛み込みを確認。5速モデル特有のミッションの馴染みも影響します。 |
オーナーが知っておくべき「自分の車両」の確認方法

愛車のモンキー125と長く安全に付き合うためには、自分の車両が過去のリコールや保証延長の対象になっていないか把握することが重要です。
特に燃料ポンプなどの重要保安部品は、放置すると走行中のトラブルに直結しますが、適切に手続きを行えば無償で修理を受けられます。
まずは車検証等に記載された「車台番号」を準備し、公式の検索システムや正規ディーラーを通じて、対策状況を正しく確認する手順を学びましょう。
リコール未実施の確認
ホンダの公式サイトにある「リコール・改善対策等情報照会」に自分のバイクの車台番号を入力すれば、未実施の作業があるか一発でわかります。
「故障かな?」と思ったら
特に燃料ポンプ関連は、走行中のエンストにつながるため危険です。「最近アイドリングが不安定・・」「信号待ちで止まりそう・・」と感じたら、保証期間延長の対象である可能性が高いので、早めにホンダドリーム等の正規店へ相談してください。
最後に統括

モンキー125のどこが壊れやすいのか?、という問いに対する答えをまとめると、それはバイクそのものの欠陥ではなく、小排気量車特有のデリケートさと、モンキーというキャラクターゆえの仕上げの特性に集約されます。
ミッションの入りにくさは丁寧な操作と慣らしで解決でき、チェーンの弱さは高性能な社外品への交換で克服できます。
サビやすさは日頃の清掃と保護剤の塗布で防げますし、サスペンションのヘタリは自分好みのカスタムを楽しむきっかけにもなります。
プロから見て、モンキー125はこれほどまでにいじりがいがあり、手をかけた分だけしっかりと応えてくれるバイクは他にありません。
弱点を知ることは、決してそのバイクを否定することではなく、より深く理解し、長く愛するための準備です。
この記事で紹介したポイントを意識してメンテナンスを続ければ、あなたのモンキー125は10年、20年と走り続ける最高の相棒になってくれるはずです。
大切なのは、機械としての限界を知り、無理をさせすぎず、小さな変化を見逃さないことです。
もし何か違和感を感じたら、自分だけで悩まずに信頼できるプロのショップに相談してください。
モンキー125とのバイクライフが、トラブルのない素晴らしいものになることを願っている!
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