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PCXを手に入れたけれど、ツーリングに行こうとすると周囲の目が気になってしまうというオーナーは意外に多い。。
PCXで長距離を走るなんてダサいと思われるのではないか?、あるいは125ccでは体力的にきついのではないか?、という不安が冒険心を押しとどめてしまっているのかもしれない。
そして何より、PCXオーナーの間で囁かれている最大の懸念事項があります。それは、長時間のツーリングで尻が痛くなるという事です。
これは、楽しいはずのツーリングを苦行に変えてしまうほど深刻な問題だ。。
このコンテンツでは、PCXツーリングにまつわるダサい&きついなどのネガティブなイメージを払拭しつつ、多くのオーナーを悩ませる尻の痛みの原因と、それを劇的に改善するための具体的な対策について、余すところなく解説していきます!
■この記事でわかること
- PCXツーリングが「ダサい・きつい」と言われる3つの理由
- 【結論】PCXツーリングはダサくない!むしろ最強である理由
- しかし尻が痛いのは事実!PCX特有の原因とは?
- PCXのケツ痛を解消する神アイテム&対策3選
- PCXツーリングを快適に楽しむための持ち物&準備
- 最後に統括
PCXツーリングが「ダサい・きつい」と言われる3つの理由

そもそもなぜ、PCXでのツーリングに対してネガティブなイメージを持つライダーがいるのか?その背景には、長年バイク業界に根付いている古い価値観や、構造上の特性からくる誤解があります。
スクーター=近所の買い物用という偏見

まず一つ目の理由は、スクーターイコール近所の買い物用という根強い偏見です。
かつてオートバイといえば、ライダーがニーグリップをして車体を操るマニュアル車こそが正義であり、足を揃えて乗るスクーターは移動手段に過ぎないという風潮がありました。
特に大型バイクに乗っているベテランライダーの中には、スクーターでツーリングに来ている人を見ると、バイクに乗っているのではなく椅子に座って移動しているだけだと揶揄する人も少なからずいました。
しかし、時代は大きく変わっている!
PCXのデザイン性の高さや走行性能の向上により、現在ではスクーターは立派な趣味の乗り物としての地位を確立しています。
街中を見渡せば、スタイリッシュなウェアに身を包み、PCXで颯爽と走るライダーがたくさんいることに気づくはずです。
高速道路に乗れない移動の制約
二つ目の理由は、125ccという排気量の制約により高速道路に乗れないため、移動が全て下道に限られることからくる「きつい」というイメージです。


確かに、目的地まで高速道路を使って一気にワープすることはできません。。
数百キロ先の目的地へ行く場合でも、信号待ちや渋滞に巻き込まれながらひたすら一般道を走らなければならないため、時間も体力も消耗します。
この移動の制約を不便だと感じる人にとっては、PCXでの長距離移動は確かに過酷なものに見えるでしょう。しかし、この下道しか走れないという点こそが、実は旅の濃さを何倍にも高めてくれる要素でもあるのです。
ニーグリップできない構造による疲労感
そして三つ目の理由は、スクーター特有の乗車姿勢からくる疲労感です。

一般的なスポーツバイクであれば、タンクを膝で挟み込むニーグリップによって上半身を支えることができます。
しかしPCXをはじめとするスクーターは、足を前に投げ出すか、あるいはフロアボードに置くだけの姿勢になります。つまり、走行中の加減速やコーナリングのG(重力加速度)を、すべてお尻と腰、そして腕だけで支えなければならないのです。
特にニーグリップができない構造は、長時間の走行において体重がお尻の一点に集中することを意味しており、これが「きつい」と感じる最大の要因となり、後述するお尻の激痛へとつながっていきます。
【結論】PCXツーリングはダサくない!むしろ最強である理由

ネガティブな意見を並べましたが、それらを補って余りある魅力がPCXにはあります。実際のところ、PCXは日本のツーリングシーンにおいて最強の相棒になり得る素晴らしいバイクです。
圧倒的な積載量で「お土産」も余裕
その最大の理由は、他のバイクを圧倒する積載能力にあります。

ツーリングにおいて荷物の収納場所は常に悩みの種ですが、PCXには広大なシート下収納スペースが標準装備されています。
ヘルメットを入れるだけでなく、レインウェアや工具、飲み物を入れてもまだ余裕があります。さらにリアボックスを追加すれば、もはや無敵の収納力を誇ります。
一般的なバイク乗りが重いリュックを背負って肩を凝らせている横で、PCX乗りは手ぶらで快適に走ることができるのです。
旅先で道の駅に立ち寄った際も、新鮮な野菜や地酒、少しかさばるお土産などを躊躇なく買い込むことができます。この「荷物を気にせず買い物ができる」という自由は、旅の満足度を劇的に向上させてくれます。
リッター50km越え?驚異の燃費と航続距離
次に挙げられるのが、驚異的な燃費性能と航続距離です。

PCXの燃費は実測でもリッター50キロを超えることが珍しくありません。
ガソリンタンクの容量と合わせれば、一度の給油で300キロから400キロ近く走り続けることが可能です。これは長距離ツーリングにおいて精神的な余裕を生みます。
山奥の道に入り込んだとき、次のガソリンスタンドがどこにあるかわからないという不安はライダーにとって大きなストレスですが、PCXならそんな心配はほとんど無用です。
お財布にも優しいため、浮いたガソリン代を美味しい食事や温泉代に回すことができ、旅の質をワンランク上げることができるのです。
下道ツーリングならではの「発見」と「絶景」
そして何より強調したいのが、下道ツーリングならではの発見と絶景との出会いです。
高速道路に乗れないことはデメリットではなく、むしろメリットです。
高速道路では防音壁に阻まれて見えなかった景色や、一瞬で通り過ぎてしまうような小さな看板、ふと気になった路地裏のカフェなど、下道をゆっくり走るからこそ巡り会える景色が無数にあります。
PCXの車体は軽量で小回りが利くため、気になる場所があればすぐにUターンしたり、狭い脇道に入っていったりすることが苦になりません。大型バイクでは躊躇してしまうような細い道こそが、実は絶景への入り口だったりするものです。
PCXは、そんな冒険のハードルを極限まで下げてくれる最高のツールだ。
しかし尻が痛いのは事実!PCX特有の原因とは?

PCXの素晴らしさを語ってきましたが、ここで現実的な問題に目を向けなければならない。
記事のタイトルにもある通り、PCXで長時間走っていると、確実にケツが痛くなります。
これは「少し痛い」というレベルではなく、人によっては尻が爆発するかのような、あるいは熱した鉄板を押し付けられているかのような鋭い痛みに変わります。
なぜPCXはこれほどまでに尻への攻撃力が高いのか?
シート形状と着座位置の固定
その主たる原因は、シート形状と着座位置の固定にあります。

PCXのシートはデザイン性が高くスタイリッシュですが、ライダーが座る位置がある程度決まってしまう形状をしています。スポーツバイクであれば、走行中に座る位置を前後にずらしたり、ステップに荷重をかけてお尻を浮かせたりすることで血流を回復させることができます。
しかしPCXの場合、足を前に投げ出すリラックスした姿勢をとると、どうしても尻の尾てい骨付近の一点に体重が集中してしまいます。
しかも、その姿勢のまま長時間動くことが難しいため、尻の血管が圧迫され続け、虚血状態に陥ることで痛みが発生するのです。
サスペンションの硬さと路面からの突き上げ
さらに追い打ちをかけるのが、サスペンションの硬さと路面からの突き上げです。
PCXは走行性能を高めるために、スクーターとしては比較的しっかりとしたサスペンション設定になっています。
これはコーナリングの安定性を生む一方で、路面のギャップや段差の衝撃をライダーに伝えやすいという側面も持っています。ニーグリップができないPCXでは、路面から突き上げられた衝撃を足でいなすことが難しく、その衝撃の全てがシートを通じてダイレクトにお尻と腰に伝わります。
小さな衝撃の積み重ねが、時間の経過とともにボディブローのように効いてきて、最終的には耐え難い痛みとなってライダーを襲うのです。
PCXのケツ痛を解消する神アイテム&対策3選

では、PCXで尻が痛くなるのは避けられない運命なのか?いいえ、決してそんなことはない!
適切なアイテムを導入し、乗り方を少し工夫するだけで、あの地獄のような痛みから解放され、快適なツーリングを楽しむことができるようになります。ここでは、実際に効果のあった対策を3つ紹介します。
【ゲルザブ・メッシュシート】物理的に圧力を分散させる

最も即効性があり、多くのライダーが効果を実感しているのが、物理的に圧力を分散させるアイテムの導入です。
具体的には「ゲルザブ」のようなゲル内蔵の座布団や、メッシュシートカバーを取り付けることです。ゲルザブは医療用ベッドなどにも使われる衝撃吸収素材を使用しており、お尻にかかる点での圧力を面で支えるように分散してくれます。
これを一枚シートの上に敷くだけで、お尻への当たりが驚くほどマイルドになります。

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【カスタムシート】座り心地と足つきを改善

次におすすめなのが、シートそのものをカスタムして座り心地と足つきを改善する方法です。
PCXには多くの社外パーツメーカーからカスタムシートが販売されています。
純正よりもクッション性が強化されていたり、背もたれ部分の形状が工夫されていたりと、長距離走行を想定して作られているものが多くあります。
自分の体格や好みに合ったシートに交換することで、座り心地だけでなく、見た目のカスタム感もアップさせることができます。

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【休憩のコツ】1時間に1回は必ず立つ
アイテムに頼らない方法として絶対に実践してほしいのが、1時間に1回は必ず休憩してバイクから降りるというルールを徹底することです。
これは精神論ではなく、生理学的な対策です。お尻が痛くなる最大の原因は血流の悪化ですので、一度痛みが出てから休憩しても、回復には時間がかかります。
重要なのは「痛くなる前に休む」ことです。
1時間走ったら、たとえ疲れていなくても必ずコンビニや道の駅に寄り、バイクから降りて歩き回ってください。
屈伸運動をしてお尻の筋肉をほぐし、血流をリセットするのです。このこまめな休憩こそが、結果的に一日中走り続けるための最大の秘訣となります。
PCXツーリングを快適に楽しむための持ち物&準備

ケツの痛み対策以外にも、PCXツーリングをより快適で安全なものにするために準備しておくべきアイテムがあります。PCXの利便性を最大限に活かすための装備を整えましょう。
スマホホルダーとUSB電源は必須
まず必須となるのが、スマホホルダーとUSB電源の確保です。

知らない土地を走るツーリングにおいて、スマートフォンのナビアプリは命綱です。
しかし、GPSを使い続けるとバッテリーはみるみる減っていきます。
PCXには年式によってグローブボックス内にUSBソケットやシガーソケットが装備されていますが、そこからハンドル周りまでケーブルを這わせるか、あるいはハンドルバーに直接USB電源を増設することをおすすめします。
急な雨でも安心なレインウェア
また、急な雨でも安心なレインウェアを常備しておくことも強くおすすめします。
一般的なバイクの場合、レインウェアを持っていくかどうかは当日の天気予報と積載スペースとの相談になりがちです。
しかしPCXなら、シート下に常にレインウェアを入れっぱなしにしておくことができます。山の天気は変わりやすく、予報になかった雨に降られることはよくあります。
そんな時、サッとレインウェアを取り出して着ることができるのは、収納力のあるスクーターならではの特権です。
最後に統括

PCXでのツーリングが「ダサい・・」とか「きつい・・」というのは、あくまで表面的なイメージや、準備不足からくる感想に過ぎない!
確かにノーマルの状態で何時間も走り続ければお尻は悲鳴を上げますが、それは適切な対策を知らないだけのことです。
ゲルザブなどのクッションを活用し、こまめに休憩を取ることで、その苦痛は嘘のように解消されます。
痛みという最大の敵さえ克服してしまえば、PCXにはメリットしか残りません。
圧倒的な積載量でお土産を買い込み、財布を気にせずどこまでも走れる燃費の良さを享受し、下道ならではの出会いや絶景を心ゆくまで楽しむことができます。
それは、大型バイクで高速道路を飛ばすだけのツーリングでは決して味わえない、自由で濃密な旅の体験です。
もしあなたが、PCXで遠くへ行きたいけれど躊躇しているのなら、まずは今週末、尻の対策を万全にして走り出してみよう。
近所の景色が変わり、見たことのない風景があなたを迎えてくれるはずです。
風を感じながら走るその瞬間、あなたは「PCXを選んでよかった」と心から思えるに違いない!
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