探偵物語で出たベスパの車種や中古の松田優作モデルはある?

ベスパ車
Taku
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テレビドラマ「探偵物語」は、松田優作演じる私立探偵・工藤俊作の破天荒なキャラクター展開で、今なお多くのファンを魅了し続ける伝説的な作品です。

そこに登場したあの印象的なベスパは、一体どのような車種だったのでしょうか?

その色や排気量、燃費、そして現代において「松田優作モデル」として中古市場に出回っているものはあるのでしょうか? また、ドラマの舞台となった東京のロケ地とベスパの関わりについても気になるところです。

この記事では、「探偵物語」に登場したベスパの車種と色を徹底的に調査し、そのモデルの排気量や燃費といったスペックに迫ります。

さらに、多くのファンが夢見る「松田優作モデル」の中古車の有無、そしてベスパが活躍したドラマのロケ地について詳しく解説していきます。

「探偵物語」の世界観を彩ったベスパの魅力に迫り、あなたの作品への愛着をさらに深めるお手伝いができれば幸いです!

■この記事でわかること

  • 探偵物語で登場したベスパの車種と色を調査!
  • 松田優作が乗っていたベスパの排気量は?
  • 当時のベスパPX150Eの燃費はどうだった?
  • ベスパPX150Eの中古の松田優作モデルはあるのか?
  • 探偵物語でベスパが登場したロケ地はどこ?
  • 最後にまとめ

探偵物語で登場したベスパの車種と色を調査!

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「探偵物語」において、工藤俊作のトレードマークの一つとして、常に彼の傍らにあったのがベスパです。

彼のキャラクターを象徴する無骨さとスタイリッシュさを兼ね備えたこのスクーターは、ドラマの世界観を形作る上で非常に重要な役割を果たしました。

ドラマに登場したベスパの特定

「探偵物語」に登場するベスパは、その特徴的な外観から、ベスパ PX シリーズであることが明確に分かります。

ベスパのPXシリーズは、1977年に登場し、伝統的なベスパのスタイルを継承しつつも、より近代的な機能を取り入れた画期的なモデルとして世界中で大ヒットしました。

ドラマが放送された1979年から1980年という時期を考えると、PXシリーズが採用されたのはごく自然なことです。

具体的にどの排気量のモデルだったかについては、当時の日本における販売状況や、ドラマの演出上の都合などを考慮すると、ベスパ PX150E(またはPX150)であった可能性が高いとされています。

PXシリーズには、PX125、PX150、PX200といった排気量のバリエーションがありましたが、後述するように、当時の日本市場では150ccクラスが人気で、輸入も多く行われていました。

PXシリーズの大きな特徴は、ベスパの伝統であるスチールモノコックボディ、片持ち式フロントサスペンション、そして足踏み式リアブレーキなどを継承しつつ、それまでのモデルにはなかったウインカーの標準装備(日本では法規上必須)、強化されたヘッドライト、そしてよりパワフルなエンジンなどが挙げられます。

また、ギアチェンジはハンドルグリップを回すタイプで、工藤俊作が手慣れた様子でシフトチェンジするシーンも印象的でした。

PXシリーズは、それまでのベスパが持っていたクラシックな魅力を残しつつも、より現代的なデザインと機能性を両立させたことで、世界中でロングセラーとなりました。

「探偵物語」は、このPXシリーズが日本に本格的に普及し始めた時期と重なり、そのスタイリッシュな外観が、松田優作のクールなキャラクターと相まって、一躍人気の的となりました。

ドラマのオープニングやエンディング、そして劇中の様々なシーンで、工藤俊作がPXを颯爽と乗りこなす姿は、まさに時代を象徴するアイコンとなり、多くのバイクファンやドラマファンに強い印象を残しました。

ベスパの色と特徴的なアクセサリー

「探偵物語」に登場するベスパの色は、ドラマの映像から判断すると、はっきりと白(アイボリーまたはオフホワイトに近い白)であることが分かります。

これは、モノクロ映像だった「ローマの休日」とは異なり、「探偵物語」がカラーテレビドラマであったため、明確に色を視認できます。

この白いベスパは、工藤俊作のレザージャケットやジーンズといった無骨なファッションと見事に調和し、彼独自のスタイルを確立していました。

当時のベスパには、白や赤、青、緑など様々なカラーバリエーションがありましたが、ドラマで使用された白は、都会的で洗練された印象を与え、工藤俊作のクールなキャラクター性を一層際立たせていました。白という色は、夜のシーンでも映え、ドラマティックな雰囲気を醸し出す効果もありました。

また、ドラマのベスパには、いくつかの特徴的なアクセサリーが装着されていました。

  • フロントキャリア

ヘッドライトの上に装着された小さなキャリアは、工藤俊作が時折新聞や小物を載せていたことで印象的です。これは、ベスパのアクセサリーとして当時から人気があり、実用性とデザイン性を兼ね備えていました。

  • リアキャリア

シートの後ろにも大型のリアキャリアが装着されており、こちらも荷物を積むためのものでしたが、ベスパのツーリングスタイルを強調するアイテムでもありました。

  • スペアタイヤ

ベスパの伝統的な特徴であるスペアタイヤは、フロントのレッグシールド裏に装着されていました。これもまた、ベスパのアイコニックなデザインの一部として、ドラマでも確認できます。ただし、スペアタイヤは当時、日本においては法律上の問題から外されたり、装飾品として残されたりするケースもありました。

  • 風防(スクリーン)

工藤俊作が乗るベスパには、透明な小型の風防が装着されていました。これは、高速走行時の風圧を軽減するためのもので、ツーリングユースを意識したアイテムです。

これらのアクセサリーは、単なる装飾品ではなく、当時のベスパのユーザーが実際に使用していた実用的なアイテムでもありました。

ドラマの中で、工藤俊作がこれらのアクセサリーを使いこなす姿は、ベスパが単なる移動手段ではなく、彼のライフスタイルの一部であることを示していました。

白いボディにこれらのアクセサリーが装着されたベスパは、「探偵物語」の世界観を構築する上で不可欠な要素であり、松田優作の演じる工藤俊作というキャラクターをより魅力的に際立たせるための重要な小道具だったと言えるでしょう。

このベスパのスタイルは、多くのファンにとって、今でも色褪せることのない憧れの対象であり続けています。

松田優作が乗っていたベスパの排気量は?

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「探偵物語」で松田優作が乗っていたベスパは、前述の通りPXシリーズであり、その中でもPX150E(またはPX150)であった可能性が非常に高いとされています。

排気量150ccのベスパとその背景

松田優作が乗っていたベスパPX150Eの排気量は150cc(正確には約149cc)です。

ベスパPX150Eは、イタリアのピアッジオ社が製造していたクラシックスタイルのスクーターで、2ストロークエンジンを搭載しており、特徴的なシフトチェンジ式のハンドル操作(マニュアル変速)が魅力です。

イタリアのピアッジオ社

出典ピアッジオ公式

松田優作は、特に映画『探偵物語』や『蘇える金狼』などでスタイリッシュなイメージがあり、その愛車としてのベスパPX150もファンの間で有名です。

ベスパPXシリーズは、その登場時から複数の排気量モデルがラインナップされていました。主に125cc、150cc、そして200ccの3種類です。

  • PX125: 最もベーシックな排気量で、欧州では広く普及
  • PX150: 125ccよりパワーがあり、実用性と高速走行性能のバランスが取れたモデル
  • PX200: 最も排気量が大きく、パワフルな走行性能を誇る

「探偵物語」が放送された当時の日本において、150ccのオートバイやスクーターは、現在の排気量区分とは異なる位置づけにありました。

当時の日本では、

  • 50cc以下: 原動機付自転車(原付)
  • 50cc超~125cc以下: 小型自動二輪車(現在は普通自動二輪車(小型限定))
  • 125cc超~400cc以下: 普通自動二輪車(当時の中型限定)

という大まかな区分がありました。

125cc超の車両は、高速道路を走行できるという大きなメリットがありました。

当時の東京には首都高速道路が整備され始めており、工藤俊作のように都内を縦横無尽に走り回る探偵にとっては、高速道路を利用できる150ccクラスの車両は非常に実用的な選択肢だったと言えます。

また、当時の日本は輸入車がまだ珍しかった時代であり、ベスパは一種のステータスシンボルでもありました。

ピアッジオ社は日本市場のニーズに合わせて様々なモデルを投入していましたが、実用性と高速道路走行という点で、PX150はバランスの取れた魅力的な選択肢だったのでしょう。

ドラマの制作側も、工藤俊作が颯爽と高速道路を走るシーンを想定していたとすれば、150ccのPXを選択するのは自然な流れです。

「E」という記号は、PXシリーズが電子点火システムを採用したモデル(PX125E、PX150E、PX200Eなど)に付加されたもので、より安定したエンジン性能とメンテナンス性の向上を実現していました。

ドラマの放送時期を考えると、この電子点火システムが導入されたPX150Eが使用されていた可能性が高いと言えます。

150ccベスパが持つ性能と魅力

150ccのベスパPX150は、当時の基準で見ても十分な走行性能を持っていました。

✅️加速性能

2ストロークエンジン特有の瞬発力があり、街中でのストップ&ゴーでも軽快な加速を見せました。工藤俊作が事件現場に駆けつけるシーンなどでは、その俊敏性が存分に活かされていました。

✅️操縦性

ベスパ独自の片持ち式フロントサスペンションとスチールモノコックボディによる安定したハンドリングは、当時のライバル車と比べても優れていました。重い荷物を積んでも安定しやすい特性も、探偵稼業には役立ったかもしれません。

✅️デザインと実用性の融合

スタイリッシュなデザインに加え、スペアタイヤ、キャリアなど、実用的な装備が充実していたことも、PX150の魅力でした。工藤俊作のベスパは、まさにその象徴として、機能美を体現していました。

150ccという排気量は、日常の足としては十分なパワーを持ちながらも、大型バイクほどの維持費や取り回しの難しさがなく、まさに「探偵」という職業の工藤俊作にとって、最も適した相棒であったと言えるでしょう。

彼のワイルドさと都会的なクールさを両立させる上で、ベスパPX150Eの存在は欠かせないものでした。

このベスパPX150Eは、「探偵物語」の放送を通じて、単なる移動手段ではなく、工藤俊作というキャラクターの一部として、また当時の日本の若者文化におけるアイコンとして、多くの人々の心に深く刻み込まれることとなりました。

その排気量150ccという選択は、ドラマのリアリティと、工藤俊作の活動範囲を広げる上で、非常に理にかなったものであったと言えます。

当時のベスパPX150Eの燃費はどうだった?

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「探偵物語」で工藤俊作が愛用したベスパPX150Eは、当時の人々の生活を支える実用的な移動手段でした。

その維持費、特に燃料費は、車両を選択する上で重要な要素の一つです。では、当時のベスパPX150の燃費はどのようなものだったのでしょうか?

2ストロークエンジンの燃費特性

ベスパPX150Eは、2ストローク単気筒エンジンを搭載していました。

2ストロークエンジンは、その構造上、4ストロークエンジンに比べて部品点数が少なく、軽量で、排気量に対するパワーが出しやすいという特徴があります。

特に、瞬発的な加速性能に優れるため、当時のスクーターやオートバイでは広く採用されていました。

しかし、燃費という点では、一般的に4ストロークエンジンよりも劣るとされていました。

2ストロークエンジンは、燃焼行程と吸排気行程が同時に行われるため、燃料とオイルの混合気の一部が未燃焼のまま排気ガスと一緒に排出されてしまう「掃気ロス」が発生します。このため、燃料効率が低くなる傾向がありました。

当時のベスパPX150Eの具体的な燃費データは、走行条件やメンテナンス状況、乗り方によって大きく変動するため、一概に数値を特定するのは困難です。

しかし、当時の一般的なスクーターの燃費を考慮すると、おおよそリッターあたり20km~30km程度が目安だったと考えられます。

これは、現代の高性能な4ストロークスクーター(例えば、PCX125などがリッターあたり40km~50kmを超える燃費を出すことがある)と比較すると、決して良い数値ではありません。

しかし、当時のガソリン価格や、自動車が持つ燃費と比較すれば、ベスパは十分に経済的な移動手段であったと言えます。

工藤俊作は、探偵という職業柄、頻繁に移動し、時には急を要する場面でスピーディーな走行が求められました。

そのため、燃費性能よりも、車両の信頼性や、加速性能、そして何よりも彼のキャラクターに合ったスタイリッシュさが優先されたのかもしれません。

燃料の種類とオイル混合について

当時の2ストロークエンジンは、ガソリンに少量のエンジンオイルを混合して使用する「混合燃料」が一般的でした。

これは、エンジン内部の潤滑をガソリンに混ざったオイルで行うためです。

PXシリーズが登場した頃には、自動的にガソリンとオイルを混合する「分離給油システム」が普及し始めていました。PX150Eもこのシステムを採用しており、ユーザーはガソリンと2ストロークオイルをそれぞれ別のタンクに補充するだけでよく、手間がかかりませんでした。

これは、旧来のベスパがガソリンスタンドでガソリンとオイルを混ぜてもらったり、自分で混合比を計算して混ぜたりする必要があったことを考えると、非常に画期的な進化でした。

しかし、分離給油システムとはいえ、オイルを消費するため、定期的なオイルの補充が必要でした。

オイルの種類も、当時のものと現代のものでは品質が異なり、現代の高品質な2ストロークオイルを使用することで、エンジンの寿命を延ばし、排気煙を減らすことが可能です。

工藤俊作がベスパに乗っていた時代は、まだ現代のような環境規制が厳しくなく、2ストロークエンジンの排出ガスや燃費に対する意識も今ほど高くはありませんでした。

彼のベスパから白煙がモクモクと上がるシーンは、当時の2ストロークエンジンならではの光景であり、それもまた「探偵物語」のレトロな雰囲気の一部として、ファンの間で記憶されています。

現代においては、環境規制の強化に伴い、2ストロークエンジンのスクーターはほとんど生産されていません。

そのため、ヴィンテージのベスパPXを維持するには、現代のガソリンやオイルとの相性を考慮したり、適切なメンテナンスを行ったりすることが重要になります。

燃費性能は現代の基準で見れば劣るかもしれませんが、それもまた当時の雰囲気を味わう上での「味」として受け入れられているのが、ヴィンテージベスパの魅力と言えるでしょう!

ベスパPX150の中古の松田優作モデルはあるのか?

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「探偵物語」の松田優作が乗っていたベスパは、多くのファンにとって憧れの対象であり、「あのベスパが欲しい!」と願う人も少なくありません。

では、中古市場において「松田優作モデル」として販売されているベスパは存在するのでしょうか?

「松田優作モデル」という表現の現実

結論から言うと、「松田優作モデル」という名前で、ドラマで実際に使用された車両が中古市場に流通している、あるいは特定の限定モデルとして販売されたという事実はありません。。

これは、いくつかの理由が考えられます。

  • 撮影用車両の特殊性

ドラマの撮影に使用された車両は、通常、制作会社やリース会社が所有しており、撮影終了後には処分されたり、他の撮影に転用されたりすることが一般的です。

特に当時のテレビドラマの制作現場では、車両を保存するという意識は希薄だったと考えられます。

  • 「モデル」としての認定

自動車やバイクの世界では、特定の著名人が使用した車両や、特定の作品に登場した車両が、後にメーカー公認の「限定モデル」や「特別仕様」として販売されるケースは稀にあります。

しかし、ベスパに関して「探偵物語」や松田優作の名前を冠した限定モデルが正式にリリースされたことはありません。

  • 「〇〇仕様」としての再現

ファンが「松田優作モデル」と呼ぶ場合、それは多くの場合、ドラマに登場したベスパの色やアクセサリー(白いボディ、フロントキャリア、リアキャリア、スペアタイヤなど)を再現したカスタム車両を指します。

つまり、特定の車両が公式に「松田優作モデル」として販売されているわけではなく、ファンが自主的にそのスタイルを真似てカスタムしたベスパのことを指しているのです。

したがって、中古市場で「松田優作モデル」という表記を見かけた場合、それはドラマに登場したベスパのスタイルを模倣したカスタム車両であると理解すべきです。

実際に松田優作が乗っていた「そのもの」の車両が販売されていることは、まずありません!

もしあったとすれば、それは美術品や歴史的な価値を持つコレクターズアイテムとして、非常に高額で取引されることでしょう!

中古のベスパPX150Eの現状と価格相場

「探偵物語」に登場したベスパPX150Eそのものは見つからなくても、同型のベスパPX150(またはPX125、PX200)を中古で手に入れることは可能です。

PXシリーズは、1977年から2000年代後半まで長期にわたって生産されたベストセラーモデルであり、その生産台数も非常に多かったため、中古市場での流通量は比較的豊富です。

しかし、年式や状態によって価格は大きく変動します。

状態の良い車両(レストア済み、または低走行・美車)

✅️価格帯

50万円~100万円以上。

これは、エンジンや駆動系が良好で、外装も綺麗に保たれている、または専門業者によってしっかりとレストアされた車両が該当します。

購入後すぐに乗り出すことができ、安心して維持できるでしょう。特に、ドラマと同時代の1970年代後半~1980年代前半の初期PXモデルは、希少価値が高く、さらに高値がつく傾向にあります。

平均的な状態の車両(走行可能だが、要メンテナンス・部分修理)

✅️価格帯

30万円~50万円程度。

エンジンはかかるが、外装に傷や錆があったり、電気系統に不具合があったり、定期的なメンテナンスが必要な車両です。購入後に多少の修理費用やカスタム費用が発生することを想定しておくべきです。

ベース車両(要フルレストア、不動車など)

✅️価格帯

10万円~30万円程度。

エンジンがかからない、外装が大きく損傷しているなど、大がかりなレストアが必要な車両です。

DIYでレストアを楽しみたい人や、専門業者に依頼して完璧な状態に仕上げたい人向けの価格帯です。しかし、レストアには部品代や工賃で、車両本体価格をはるかに上回る費用がかかることを覚悟する必要があります。

中古購入時の注意点

✅️年式と状態

PXシリーズは生産期間が長いため、年式によって細部の仕様や使われている部品が異なります。古い年式ほどオリジナル部品の入手が困難になる場合があります。

✅️エンジンとギア

2ストロークエンジンは特性上、メンテナンス状況によって状態が大きく異なります。試乗して異音がないか、ギアチェンジがスムーズかなどを確認しましょう。

✅️錆と腐食

スチールモノコックボディは錆に弱いため、特にフロアやレッグシールド裏などに腐食がないか注意深くチェックする必要があります。

✅️書類と登録

国内で正規に登録できる車両か、書類が揃っているかを確認しましょう。並行輸入車の場合、登録に手間がかかることがあります。

✅️信頼できる販売店

ベスパやヴィンテージバイクの専門知識と経験が豊富な販売店で購入することが最も重要です。購入後のメンテナンスや部品供給についても相談できる場所を選びましょう。

「探偵物語」の松田優作モデルは、公式には存在しませんが、ドラマの雰囲気を再現したいのであれば、中古のベスパPXシリーズを手に入れ、当時の工藤俊作仕様にカスタムするというのが、最も現実的な選択肢となるでしょう。

自分だけの「工藤ちゃんベスパ」を作り上げる過程も、ファンにとっては大きな喜びとなるはずです!

探偵物語でベスパが登場したロケ地はどこ?

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「探偵物語」は、東京を舞台にしたドラマであり、工藤俊作のベスパは、彼の行動範囲の広さを示す象徴として、東京の様々な場所でその姿を現しました。

ドラマの映像は、当時の東京の街並みを記録した貴重な資料でもあり、ベスパが駆け抜けたロケ地は、ファンにとって聖地のような場所となっています。

工藤俊作が駆け抜けた東京の街

「探偵物語」の主要な舞台は、工藤俊作の探偵事務所がある新宿ゴールデン街の路地裏でした。

しかし、彼の探偵稼業は、事件を追って東京のあらゆる場所へと彼を駆り立てます。その移動手段の多くが、愛車のベスパでした。

ドラマのオープニングや劇中の移動シーンでは、当時の東京の象徴的な風景が数多く登場します。

探偵物語でベスパが登場する有名なロケ地として知られているのは、東京都港区麻布十番周辺です。特に有名なのが、

① 麻布十番商店街(冒頭のベスパ走行シーン)

📍【住所】東京都港区麻布十番

🔎【見どころ】

工藤俊作がベスパPXで走る有名なシーンの舞台

昭和の風情を残す商店街(現在は再開発されやや近代的)

カットによっては細い路地や坂道も印象的

② 六本木交差点周辺

📍【住所】東京都港区六本木

🔎【見どころ】

夜のシーンや尾行シーンで登場

70年代〜80年代の東京の繁華街の雰囲気が残る場所

③ 青山霊園・青山墓地周辺

📍【住所】東京都港区南青山2丁目32-2

🔎【見どころ】

哀愁漂うシーンのロケ地。工藤の孤独を象徴する雰囲気

ベスパではないが徒歩シーンや対話シーンなどで登場

④ 東京タワー周辺(象徴的な背景)

📍【住所】東京都港区芝公園4丁目2-8

🔎【見どころ】

ドラマの背景として象徴的に使われている

高台からの眺めや坂道なども画面に映る

⑤ 有栖川宮記念公園(バイク停車・休憩風景)

📍【住所】東京都港区南麻布5丁目7-29

🔎【見どころ】

公園内や周辺で、ベスパを停めて佇むシーンがある

静かなロケーションで、ドラマの雰囲気に合った場所

このように、工藤ちゃんの拠点であるゴールデン街はもちろん、新宿駅周辺の繁華街や高層ビル群の建設途中の風景などが頻繁に登場します。

ベスパで新宿の喧騒を走り抜ける工藤ちゃんの姿は、彼の生活の一部として描かれていました。

当時、外国人居住者や大使館が多く、国際的な雰囲気が漂う六本木も登場します。特に夜の六本木は、ドラマのスタイリッシュな雰囲気にマッチしていました。

事件の核心に迫る場面などでは、霞が関の官庁街や国会議事堂周辺の直線的な道路をベスパが走るシーンも見られます。

これは、工藤俊作が社会の裏側や権力の闇に切り込んでいく探偵であることを示唆するロケーションでした。

ベスパは、単に移動手段としてだけでなく、工藤俊作の活動範囲の広さと、彼が都会のあらゆる場所に顔を出す探偵であることを視覚的に示す役割も担っていました。

そして、その旅の傍らには、常に白いベスパの姿が鮮やかにイメージされることでしょう。ベスパは、まさに「探偵物語」という作品のDNAの一部であり、その魅力を語る上で欠かせない存在なのです!

最後にまとめ

Taku
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テレビドラマ「探偵物語」は、松田優作演じる工藤俊作の唯一無二のキャラクターと、彼の愛車であるベスパの存在が深く結びつき、今なお多くの人々に愛され続ける金字塔です。

この記事では、ドラマを彩ったベスパについて多角的に掘り下げてきました。

まず、「探偵物語」に登場したベスパは、その特徴的な外観からベスパ PXシリーズであることが明確であり、特に当時の日本の状況を考慮するとPX150E(またはPX150)であった可能性が非常に高いと特定されました。

色は鮮やかな白(アイボリーまたはオフホワイトに近い白)で、フロントキャリアやリアキャリア、スペアタイヤ、小型の風防といったアクセサリーが装着され、工藤俊作のスタイリッシュで無骨なキャラクターを際立たせていました。

松田優作が乗っていたベスパの排気量150ccは、当時の日本において高速道路走行が可能な排気量であり、探偵という職業柄、広範囲な移動を必要とする工藤俊作にとっては非常に実用的な選択でした。

2ストロークエンジン特有の瞬発的な加速性能は、ドラマの緊迫したシーンでの彼の活躍をリアルに表現していました。

当時のベスパPX150Eの燃費は、2ストロークエンジンの特性上、現代の4ストロークエンジンに比べると劣り、おおよそリッターあたり20km~30km程度と推測されます。

しかし、当時のガソリン価格や自動車と比較すれば十分経済的であり、分離給油システムが導入されていたことで、燃料補給の手間は軽減されていました。

多くのファンが憧れる「松田優作モデル」ですが、ドラマで実際に使用された車両が「モデル」として中古市場に流通しているという公式な事実はありません。

中古市場で見かける「松田優作モデル」という表現は、ドラマに登場したベスパのスタイル(白いボディ、特徴的なアクセサリーなど)を再現したカスタム車両を指します。

同型のベスパPX150(またはPX125、PX200)の中古車は流通していますが、年式や状態によって価格は大きく異なり、50万円~100万円以上で取引されることもあります。購入する際は、信頼できる専門店の選定と車両の状態確認が不可欠です。

「探偵物語」のベスパは、単なる移動手段を超え、工藤俊作というキャラクターの一部として、そして当時の日本の若者文化におけるキーとして、多くの人々の心に深く刻み込まれています。

その白いボディと独特の存在感は、今なお色褪せることなく、多くのファンを魅了し続けているのです!

この記事を書いた人
Taku
Taku
二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!

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