ハンターカブ/チューブレスタイヤとオンロードを比較調査!

ホンダ車

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Taku
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ハンターカブことCT125は、そのタフな外観と高い積載性で多くのライダーを魅了してやみません。

しかし、それは、純正採用されているチューブレスタイヤに対するパンクへの恐怖と、ブロックタイヤ特有の舗装路(アスファルト)における不安定性です。

そこで注目されているのが、タイヤ回りの「チューブレス化」と「オンロードタイヤ」への変換というカスタマイズです。

このコンテンツでは、ハンターカブにおけるタイヤへの純正仕様と、チューブレス化およびオンロードタイヤ装着後の車両を徹底的に比較調査しました。

実際に乗り比べてわかった走行性能の変化から、維持費への影響、そして具体的な導入方法までを網羅して解説します!

■この記事でわかること

  • なぜハンターカブで「チューブレス」と「オンロード」が注目されるのか?
  • 【比較調査】純正 vs チューブレス・オンロードタイヤ|3つの違い
  • ハンターカブをチューブレス・オンロード化する2つの方法
  • ハンターカブにおすすめのオンロードタイヤ3選
  • 実際にオンロードタイヤに変えて感じたデメリット
  • 最後に統括

なぜハンターカブで「チューブレス」と「オンロード」が注目されるのか?

Taku
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ハンターカブのカスタマイズにおいて、マフラー交換やリアボックスの装着と並んで常に上位に挙がるのが、タイヤとホイールの変更です。

なぜこれほどまでに多くのオーナーが純正の足回りに手を加えようとするのか?

その背景には、純正仕様が抱える構造的な弱点と、現代のライダーの使用環境とのギャップが存在します。ここでは、多くのオーナーが直面する課題について深く掘り下げていきます。

純正チューブタイヤの弱点

ハンターカブが純正で採用しているスポークホイールとチューブタイヤの組み合わせは、オフロード走行における衝撃吸収性には優れていますが、現代の道路事情やツーリングスタイルにおいては大きなリスクを抱えています。

最大の問題点は、パンク修理の難易度が極めて高いことです!

チューブタイヤがパンクした場合、釘などの異物を抜くと一気に空気が抜けてしまい、その場での走行は不可能になります。

修理を行うためには、重い車体を持ち上げてホイールを車体から取り外し、タイヤレバーを使って硬いタイヤを脱着し、中のチューブを取り出してパッチを貼るか、あるいは予備のチューブに交換する必要があります。

また、最近のバイクショップやガソリンスタンドでは、チューブタイヤの修理自体を断られるケースも増えており、パンク一発でレッカー移動を余儀なくされるリスクと隣り合わせなのです。

純正ブロックタイヤの弱点

もう一つの課題は、純正装着されているセミブロックタイヤの特性です。

ハンターカブのスタイリングを決定づける重要な要素ではありますが、実際の使用シーンが舗装路メインである場合、このタイヤは快適性を損なう原因となります。

ブロックタイヤは路面と接地する際に、ゴムのブロック一つひとつが変形し、路面を叩くことで騒音と振動を発生させます。

低速域ではゴツゴツとした感触がハンドルやシートを通じてライダーに伝わり続け、速度を上げれば「ゴー!」というロードノイズが耳障りになります。

燃費の面でも、ブロックの転がり抵抗が大きいため、ガソリン代がかさむ傾向にあります。見た目の無骨さと引き換えに、快適性や安全性、経済性において我慢を強いられているのが実情なのです。

【比較調査】純正 vs チューブレス・オンロードタイヤ|3つの違い

Taku
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では、実際にハンターカブをチューブレス化し、オンロードタイヤを装着すると、どのような変化が訪れるのか?

純正状態とカスタム後の状態を詳細に比較調査した結果、単なる気分の問題ではなく、物理的かつ実用的な面で劇的な違いがあることが判明しました。ここでは特に重要な3つのポイントに絞って、その違いを具体的に解説します。

乗り心地と走行性能

最も違いを感じるのは、走り出した瞬間からの乗り心地と走行性能です。

オンロードタイヤに変更することで、純正タイヤ特有のゴツゴツとした微振動がきれいに消え去ります。まるで道路に絨毯を敷いたかのような滑らかなフィーリングに変わり、長時間乗っていても手やお尻が痺れにくくなります。

これは長距離ツーリングにおいて疲労軽減に直結する大きなメリットです。

コーナリングの安定感も別次元へと進化します。純正のブロックタイヤでは、カーブで車体を倒し込んでいく際に、ブロックがヨレるような不安感や、接地感が希薄になる瞬間がありました。

しかし、オンロードタイヤはラウンド形状が舗装路での旋回に最適化されており、サイドウォールの剛性もしっかりしているため、狙ったラインをスムーズにトレースすることができます。

パンク時の対応とメンテナンス性

チューブレス化による最大のメリットは、トラブル対応の劇的な簡素化です。

チューブレスタイヤの場合、釘などが刺さっても空気が急激に抜けることは稀で、異物が栓の役割をして徐々に空気が抜けていくスローパンクチャーとなるケースがほとんどです。

そのため、異変に気づいてからガソリンスタンドやバイクショップまで自走して移動できる可能性が高くなります。

万が一、その場で修理が必要になった場合でも、ホイールを車体から外す必要は一切ありません。

市販されているパンク修理キットを使用すれば、タイヤの外側からゴム状のプラグ(詰め物)をねじ込むだけで修理が完了します。

慣れていれば作業時間はわずか5分から10分程度です。

重い工具や予備チューブを持ち運ぶ必要もなくなり、荷物の軽量化にも貢献します。

コストと導入ハードル

ここまではメリットばかりを強調してきましたが、導入コストに関しては純正仕様の方に分があります。純正のタイヤ交換であれば、タイヤ代とチューブ代、工賃を含めても比較的安価に済ませることができます。

一方、チューブレス化とオンロードタイヤへの換装を行う場合、初期投資はどうしても高額になります。

方法にもよりますが、キャストホイールごと交換する場合はホイール代だけで数万円から十数万円の出費が必要となります。。

純正ホイールを加工してチューブレス化するキットを使用する場合でも、キット代に加えて施工工賃がかかりますし、施工ミスのリスクも考慮しなければなりません。

しかし、長い目で見れば、オンロードタイヤはブロックタイヤに比べて摩耗が遅くライフが長い傾向にあり、燃費向上によるガソリン代の節約も見込めます。

また、万が一のパンク時にロードサービスを呼んだり、修理に時間を費やしたりするコストや損失を考えれば、初期投資を回収できるだけの価値は十分にあると言えるでしょう。

総合比較

比較項目 純正タイヤ チューブレス・オンロードタイヤ
乗り心地

路面からの振動が多く、長時間乗ると手が痺れやすい。

静粛性が高く、長距離でも疲れにくい。

走行性能

オフロードは得意だが、舗装路のカーブでは不安定。雨の日は滑りやすく注意が必要。

舗装路でのグリップ力が段違いに高い。カーブで車体を倒しても安定し、ブレーキもよく効く。

パンク対応

非常に困難。修理にはホイール脱着が必要で、出先での復旧は絶望的。

非常に簡単。異物が刺さっても徐々に空気が抜けるため安全。

維持費・寿命

初期費用は安い。しかしタイヤの減りが早く、燃費も若干悪い傾向。チューブ代も毎回必要になる。

初期投資(ホイール代等)が高い。しかしタイヤの持ちが良く、燃費向上が見込める。パンク修理代やレッカー代のリスクも低い。

見た目

ハンターカブらしい「無骨でワイルド」なスタイル。アドベンチャー感が強い。

足回りがスッキリして「都会的・スポーティ」な印象。悪く言えばビジネスバイクっぽくなることも。

おすすめの人

林道ツーリングを楽しみたい人。こだわり派。コストを安く抑えたい人。

通勤・通学で毎日乗る人。パンクの恐怖から解放されたい人。舗装路でのツーリングを快適にしたい人。

ハンターカブをチューブレス・オンロード化する2つの方法

Taku
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ハンターカブをチューブレス化し、オンロードタイヤを履かせるためには、大きく分けて2つのアプローチが存在します。

それぞれの方法には明確な特徴があり、予算や求める完成度によって選択すべき道が異なります。ご自身のスタイルに合わせて最適な方法を選んでください。

方法① キャストホイールへの交換(おすすめ)

最も確実かつ推奨される方法は、ホイール自体をチューブレス対応のキャストホイールに交換することです。

現在では、エンケイなどの有名メーカーや、ハンターカブのカスタムパーツを手掛けるブランドから、専用設計のキャストホイールが販売されています。この方法の最大のメリットは、高い信頼性と剛性の向上です。

メーカーが設計段階からチューブレス用として製造しているため、エア漏れの心配がほとんどありません。また、スポークホイールに比べて剛性が高いため、オンロードタイヤのグリップ力をしっかりと受け止めることができ、高速走行時の直進安定性も向上します。

さらに、デザイン面でのドレスアップ効果も抜群です。

スポークの手入れの手間から解放されるだけでなく、切削加工されたアルミの輝きや、マットブラックの重厚感など、愛車の雰囲気をガラリと変えることができます。

費用は高くなりますが、安全性とメンテナンスフリーな快適さを最優先するならば、迷わずキャストホイールへの交換を選ぶべきです。

方法② 純正ホイールのチューブレス加工(施工キット)

もう一つの方法は、現在装着している純正のスポークホイールをそのまま活かし、特殊なテープや溶剤を使ってリムの内側を密閉することでチューブレス化する「施工キット」を利用する方法です。

アウトレックスなどのメーカーから販売されているキットが有名です。

この方法のメリットは、キャストホイールを購入するよりも安価に抑えられる点と、純正のクラシカルなスポークホイールの見た目を維持したまま機能性を向上させることができる点です。

しかし、この方法は施工の難易度が高く、リスクも伴います。

リムの清掃や脱脂が不十分だったり、テープの貼り方にシワが寄っていたりすると、そこから空気が漏れてしまいます。

施工直後は問題なくても、長期間の使用やタイヤ交換時の衝撃で気密性が損なわれるケースもあります。プロのショップに施工を依頼すれば安心ですが、その分工賃はかさみます。

あくまで「見た目は純正ルックにこだわりたい」という強い意志がある場合に選択すべき手段と言えるでしょう。

ハンターカブにおすすめのオンロードタイヤ3選

Taku
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チューブレス化の準備が整ったら、次はいよいよタイヤ選びです。ハンターカブのホイールサイズ(前後17インチ)に適合し、街乗りでのパフォーマンスを最大限に引き出すおすすめのオンロードタイヤを3つ厳選しました。

それぞれのタイヤには明確なキャラクターの違いがありますので、ご自身の走り方に合ったものを選んでください。

ミシュラン|PILOT STREET 2

通勤や通学など、天候に関わらず毎日バイクに乗る方に最もおすすめしたいのが、ミシュランのパイロットストリート2です。

Taku
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このタイヤの最大の特徴は、圧倒的なウェットグリップ性能と耐久性のバランスの良さにあります。タイヤのトレッド面に深く刻まれた溝が排水性を高めており、雨の日のマンホールや白線の上でも不安なく走行することができます。

ドライ路面でのグリップも必要十分で、ハンドリングは非常に軽快です。

ダンロップ|TT900

ハンターカブでワインディングを楽しみたい、もっとスポーティに走りたいという方には、ダンロップのTT900が最適です。

Taku
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ハイグリップタイヤとして多くのライダーから支持されている名作で、そのグリップ力は強烈です。タイヤが温まってくると路面に食いつくような感覚が得られ、深いバンク角でも安定して旋回することができます。

ハンターカブの車体性能の限界を引き出してくれるような楽しさがありますが、その分、ライフ(寿命)は他のタイヤに比べて短くなります。消しゴムのように削れていくことを許容できるならば、これほど走る喜びを感じさせてくれるタイヤはありません。

アイアールシー|GP-5(※オンオフ両用)

完全なオンロードタイヤにしてしまうと、ハンターカブ本来の「土の匂い」が完全に消えてしまうのが寂しい、という方への折衷案としておすすめなのがIRCのGP-5です。

Taku
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これは厳密にはオンロード専用タイヤではなく、オンロード寄りのデュアルパーパスタイヤという位置づけになります。

トライアルタイヤのような整然としたブロックパターンを持っており、舗装路での静粛性とグリップ力を確保しつつ、フラットな林道程度なら難なくこなせる走破性も残しています。純正タイヤよりも舗装路での性能を向上させつつ、見た目のワイルドさも損なわない、非常にバランスの取れた選択肢です。

実際にオンロードタイヤに変えて感じたデメリット

Taku
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ここまでオンロード化の良い面ばかりを見てきましたが、公平な比較のために、実際に仕様変更をして感じたデメリットについても正直にお伝え。

カスタムには常にトレードオフが存在します。以下の点を許容できるかどうかが、判断の分かれ目となります。

オフロード(林道)には入れなくなる

当然のことながら、オンロード専用タイヤを履いた時点で、泥道や砂利道、ガレ場といったオフロードへの進入は諦めなければなりません。。

フラットな砂利道程度であれば徐行で通過することは可能ですが、純正のブロックタイヤが持っていたような「どこへでも行ける」という全能感は失われます。

キャンプ場などでサイト内がぬかるんでいる場合や、草地を走行する際にも、スリップしないように細心の注意が必要になります。ハンターカブのアドベンチャー性能に魅力を感じて購入した方にとっては、行動範囲が制限されることは大きなデメリットになり得ます。

見た目のワイルドさが薄れる

ハンターカブの魅力の半分は、その武骨なスタイリングにあると言っても過言ではありません。

しかし、足回りをキャストホイールとオンロードタイヤに変更すると、その印象は大きく変わります。悪く言えば「普通のビジネスバイク」や「大きなスクーター」のように見えてしまう可能性があります。

特にタイヤのパターンがスポーティであればあるほど、車体の持つミリタリーテイストとのミスマッチを感じることもあるでしょう。

機能性を取るか、スタイルを取るかになります!

最後に統括

Taku
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ハンターカブのチューブレス化とオンロードタイヤへの換装について、様々な角度から比較調査を行ってきました。

結論として、もしあなたがハンターカブを主に通勤や通学、舗装路でのツーリングに使用しているのであれば、このカスタムは「最適解」であると断言できます。

純正のブロックタイヤとチューブによる運用は、確かにハンターカブらしいスタイルとオフロード走破性を維持できますが、日々の快適性とパンクのリスクという点では大きな代償を払っています。

オンロードタイヤに変更することで得られる「振動のない滑らかな走り」「コーナーでの安心感」、そしてチューブレス化による「パンク修理の容易さ」は、一度体験すると元には戻れないほどのインパクトがあります。

もちろん、初期費用やスタイルの変化というハードルはありますが、それらを補って余りあるメリットが待っています。

毎日の移動時間をストレスの時間から、純粋に走りを楽しむ時間へと変えてくれるこのカスタム。あなたのハンターカブライフをより豊かで安全なものにするために、ぜひ一歩踏み出してみてはどうか?

タイヤ一本、ホイール一つで、愛車への愛着がさらに深まることを約束する!

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この記事を書いた人
Taku
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二級二輪整備士:大型二輪免許取得:愛車Lead125
125cc専門の情報発信者。各車種のスペックや走行性能、燃費比較からメンテナンスまで知識ゼロから詳しくなれるよう、すべてを“教科書レベル”で徹底解説しています!

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